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茜さす帰路照らされど 1 
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/12[ Wed ] 21:55
なんて、幸せな、幸せな、朝なんだろう。

きっと、ずっと、忘れない。



「………ん」

ひく、と目蓋が震えて。吐息のような声を洩らして、アスランが眼を覚ました。
「ぁ…」
小さく呟き翡翠の眸をくるり、と動かして。今自分がどのようにして眠っていたのか、頭がぼんやりと確認していく。

「シ、ン」

横向きに寝転んで、身体を丸めるようにして彼の首元に頭を寄せて。同じように横向きに寝た彼の腕が首の下と腰に回されていて、きゅ、と抱き締められながら眠っていた。
じわり、と染み入るように伝わる彼の体温。

「シン」

と、もう一度名前を呼んだ。

「………んー」

名を呼ばれて起きたのか、シンがゆっくりと目蓋をあけて目を覚ました。
紅い眸をくるくると動かしてアスランを見て。

「…おはようございます」
少し困ったように笑って云った。
そして首元に頭を寄せているアスランの藍の髪をやんわりと撫でた。
「ん、おはよう…」
たまらなくなってアスランはシンの首に額を擦り付けて小さく呟いた。

幸せ過ぎて、泣きそうだった。

こんな自分に、もったいない位に、幸せで。



その時、ブザー音が静まり返る室内に鳴り響いた。
アスランがその音に反応し、飛び上がるように跳ね起きる。
腰に鈍い痛みが走るも眉に皺を寄せて耐え、アスランはベッドから抜け出て急いでデスク上にある端末をいじる。
本当はまだ暖かい毛布に包まれて、暖かいシンの肌の温もりを感じていたかったけれど。

しかしそれを『現実』は許さない。

「…はい」
アスランは昨夜シンと交わった跡を残した裸体のままで端末を操作し、回線を繋いで呼出し主である処へ返事をした。
呼び出した主は、タリアだった。
『おはよう、アスラン。悪いわね、こんな朝早くに』
「…いえ、起きていましから…」
端末から聞こえてくる彼女の声は、冷たい。
昨日フリーダムを撃墜し帰還したシンに対して立場を考えずに乱闘騒ぎを起こしたアスランに、自室謹慎を命じた艦の長なのだから当然の態度ではあったが、何処か様子がおかしいとも感じられた。
「どうかなさいましたか?」
アスランが問う。シンも早朝に内線で呼び出す事態に違和感を覚えたのか、のそり、と起き上がって、端末に向かい背をむけたアスランを見つめ二人の会話を聞いている。
『いえ…。昨日、あんな騒ぎを起こして謹慎処分を言い渡したばかりで申し訳ないんだけど…』
「………はい」
昨日の件で完全に信頼を無くしてしまったのか、刺を含んだ語弊にアスランは俯いて眸をきつく閉じ、それを聞いていたシンもまた、それまでの出来事を思い起こして唇を噛み締める。

『………あなたに出頭命令が、出たわ』
「…は?、それはどういう…」

言い淀みながら伝えたタリアに、アスランは驚いた声をあげた。内心、どきり、と心臓が跳ね上がる。

『議長が、逢ってお話したいと、今当艦が逗留している基地に向かっているそうよ』
「議長が…?」

アスランの声音が、一瞬だけ揺れて擦れた。

感付かれたか!?。

動揺が顕になるのを必死で堪える。

『…ええ。一体どんな用件かは聞いてないから判らないけれど、とにかく一時間後には出頭して欲しいとの事よ』
「…はい。了解、しました…」
ざわ、と背筋に悪寒が走り抜ける。
『………時間になったら迎えが来るそうだから………準備をしておいて』
そこ迄話してタリアが一旦黙り込む。
そして。

『其処に、居るのでしょう?。シン』
と。

名を呼んだ。

刹那アスランがびくり、と身体を大きく震わせて。
シンもまた柘榴の眸を見開いて硬直した。
内線の通信で、画像はなく声だけの筈なのに、シンが謹慎中のアスランの部屋にいる事実を言い当てられた。

「………ッ」
『居る、のね』

思わず息を飲んだアスランの様子がタリアに確信させた。
『それに関しては今は何も咎めないわ』
溜息を零すように呟く彼女の声音には、艦長という責任ある立場としての意味合いではない別の物が含まれているように感じたが、今のアスランには判らなかった。

『シン、貴方にも出頭命令が来ているの。アスランと、二人で、来いとね』

タリアの言葉にアスランは思わず振り返り、シンを見つめると彼も心底驚いた顔をしていた。
『…とにかく。出頭準備をしておいて。いいわね?、アスラン、シン』
「………は、い」
「はい…」
そう、はっきりと二人の名を呼ばれて、困惑した声音で返事をかえすと回線は一方的に切れた。
Category [ 時系列(No.04)【茜さす帰路照らされど】 ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
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