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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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永遠のパズル 19 (#35)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/10[ Mon ] 23:27

「シン、お前………?」
「…っ、あ、俺…こんな…こんな事…っ」
「っ、おい、シン…ッ、う、あッ」

震えながらシンが動いて、ずぶり、と肉がめり込んできてアスランは喉を反らせて喘いだ。そんな動きにすらシンは動揺して。

「あ、あぁ…っ、うわぁぁぁーッ!!」

狂ったように叫んで、シンはアスランから離れた。

見てしまった。

己がしてきた結末を。
彼にしてきた傷跡を。

はだけたアスランの胸は、かつて愛し合った時と違って、ひどく痩せていて。鍛えられた筋肉も削げ落ち、骨張った身体になっていた。
先程見た脚が細かったのも、同じで。しなやかだった筈の脚は弱々しく見えて。
所々に自分が殴る蹴るなどしてつけた痣が散らばっていて。

シンは、アスランを汚してきた事実を認識してしまった。

「…っ、ぁ、あ…っ」
「シン…?」

床に蹲ってがたがたと怯えるシンに、アスランは身を起こして近づく。
するとシンはびくり、と震えて彼から逃げるように後ずさる。
「おいっ、シン!?」
「う、わぁぁッ」
肩を掴むとシンは錯乱し暴れだした。

「…っ、あ、んた…その、身体…っ。俺、俺が…っ」

アスランはそれを聞いて、彼が自分の傷ついた身体を見て錯乱したのだと漸く気付く。

そういえばシンは、直情的で激しい一面ばかり目立つが本来は繊細な少年なのだと思い出して、今この身体を見て己のしてきた行為の罪深さに耐えられなくなったのだと。

確かに、ひどくみすぼらしい身体だった。

初めて犯されてから然程時間はたっていないが、ショックで食欲は減り、食べない日が続いたりもしていた。
欠かさなかったトレーニングすらしておらず、鍛えられた肉体が貧相なものになるのはひどく簡単な事で。
自分の裸体を余り気に掛けてなかったアスランが、今シンが怯えるのを見て改めて認識する。

「………シン」

アスランは先程まで荒れていた心が穏やかになっていくのを感じながら、シンを抱き締めた。逃げようとする彼をぎゅ、と強く抱いて。

「こんな、みすぼらしい身体じゃ、勃たないか?」

そう云って苦笑する。

「ア、スラン………ッ」
「いいから、気にしなくていいから。お前だけが悪い訳じゃない。俺も………弱かったんだ」
「ち、違…っ、俺が…ッ」

抱き締められたシンは彼の薄くなってしまった肩に顔を埋めて、堪え切れずに涙を落とした。アスランの肌にじんわりと吸い込まれていく。

「俺が…っ、俺が悪いんだ…っ。あんな、あんな…ッ」
「シン…いいから」
嗚咽混じりで喋るシンの黒髪をアスランは優しく梳いた。
「ほら、立って…」
抱き締めたままアスランがシンを立ち上がらせて、そのままベッドへと一緒に倒れこんだ。

「この身体を見たくないなら…服を着るから」
「違うッ、アスラン…アスラン…っ」

別に見たくない訳ではない。愛しい彼の身体だ。
しかし、その身に残る傷跡を見るのは辛くて。

「じゃあ…シン」
そう云ってアスランはベッドから立ち上がって、残された衣服を全て脱いだ。顕にされた、細い身体。
シンは驚いて、眼を見開く。

「…もう、俺の事は、厭か?」

全裸になったアスランが首を傾げて哀しげに微笑った。
シンの大好きな彼の癖。
横たわったままのシンが、ぶわ、と涙を溢れさせた。

信じられなかった。

彼は今、自分に要求しているのだ。
先程の荒々しい意味合いとは違って。
今愛しそうに、こんな、罪を犯した自分を愛しそうに。

抱いてくれ、と。

何故こんなにも慈悲深いのだろうか。
何故自分を許せるのだろうか。

シンは顔を隠さずに、子供のように泣きじゃくって。

「…アスラン…」

と。

かつて愛しい気持ちを込めて呼んだ彼の名を。

変わらずに呼んだ。

その瞬間、シンの中にずっと根付いていた醜い感情が一気に掻き消された。

憧れていた彼が不様に負けた事への怒り。
自分を頼ってくれなかった彼への怒り。
自分の思いを理解してくれなかった彼への怒り。
敵をかばう彼への怒り。

憎悪、嫉妬、悲哀、絶望。
様々な思いが積み重なってシンを駆り立て、増長させて残酷な人間にしていた。

それらが全て、浄化される。


「…厭、じゃ…ない…」
「俺を、好きか…?」
「っ、うん、うん…っ。好きだっ、好きだぁッ」

子供のように泣きながら叫ぶシンにアスランはそっと手を伸ばして。

「…俺も、お前を、愛してるよ…シン」

そう、哀しげに、呟いた。

アスランの告白にシンは起き上がり、伸ばされた手に、怯えながら自分の手を伸ばす。

「い、いの…?」
「ああ。いいんだ、シン」

触れ合った指先が、熱い。

「お前も俺と…同じ想いなら。…愛してくれない、か…?」

そしてぎゅ、と手を握り。
アスランは一筋の涙を零してシンの身体に縋りついた。
Category [ 時系列(No.03)【永遠のパズル】 ]
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