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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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永遠のパズル 16 (#33~34)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/09[ Sun ] 23:31
思わぬ行動に出た相手にキラは驚く。
コアスプレンダーが砲撃しながら近付き、フリーダムの胴体に食い込んで、その勢いにキラは地面へと落下し始めた。山岳に墜ち、斜面を滑る衝撃に逆らえずキラは操縦桿を握り締めながら必死に耐えた。
ミネルバから射出された部位を瞬時に換装し、シンは墜ちた相手にビームサーベルを振り下ろしながら叫んだ。

「逃がさないと云っただろっ!。お前は俺が…ッ!!」

辛うじて避け、再び空に上昇したフリーダムをインパルスが追う。
シンの気迫に逃げ続けるキラは、ある錯覚に陥った。

これ、は何だ。
これは、誰だ。

襲い来るインパルスに、過去の記憶に眠る、あの悪夢が重なった。

赤い、機体。
親友が乗っていた、深紅の機体。
『イージス』。

インパルスの白い機体の後ろに、かつて殺しあおうと激突した、『アスラン』の駆る『イージス』が見えたような気がした。

そうだ。今彼は、アスランはインパルスと同じミネルバに居る。ならばインパルスのパイロットは彼の戦い方を識っている筈だ。そして多分きっと指導も受けているだろう。
アスランも射撃は正確だった。ならば彼もその指導で、少なからず影響をうけている筈だ。
先程頭部を掠めた射撃にふとアスランを思い出したのは、インパルスが無意識に彼と同じように撃ち抜こうとしたからだ。
そして今も。インパルスの攻撃はどこかアスランを彷彿とさせる。
似ている訳ではない。だがキラを撃ち墜とさんとする気迫は繰り出される攻撃に表れ、それがあの時のアスランに重なるのだ。

「お前が…っ、お前がステラを殺した…ッ!」

シンが叫びながら空中でフリーダムに何度も襲い掛かる。

「お前が、アスランを墜としてッ、ステラを殺して…ッ!」

叫びながらシンの中で何かが軋む。

「絶対に、許さない…ッ!!」

フリーダムが真横から振り回したビームサーベルを、瞬時に機体を切り離して避けるとそれが爆発し、フリーダムが宙でバランスを崩した。
「ソードシルエットを!」
シンは眸で相手の動きを追いながら再びミネルバに指示を出した。
直ぐに射出されたソードシルエットを換装し、逃げるフリーダムに剣を振り投げた。
何とかそれをかわすキラは完全にインパルスに翻弄されていた。
冷静さは失ってはいなくとも、心の何処かで過去の幻影が消えない。
憎しみは力になると知っている。そして今それをぶつけてくる相手に勝つのは容易ではない事も。
それだけシンの攻撃は正確でキラの隙をつく。

このままでは駄目だ。
しかし自分はもう誰も撃ちたくない。
何も殺したくない。

キラは逃げながら必死で勝機を模索する。



いつのまにか山岳地帯を抜け荒れ狂う海原の上空にきていた。

シンはソードを握り締め、一気に背面のブースターを全開にした。
迫り来るインパルスに、キラは危険を感じ、逃げず振り向いて、その攻撃を受けとめようとした。

しかしインパルスのスピードは、キラの予測を遥かに上回っていた。

振り向いた瞬間、キラの眸に映ったのは。

「………っ!」

恐ろしく感じる程に迫るインパルスと、突き立てられたソードだった。

間に合わなかった。

インパルスのソードが、フリーダムの胴体を。

貫いた。



「…ッ!。キラ…っ、シン…ッ!!」

アラートのモニターに映った映像に、アスランが絶叫した。



刹那、貫かれたフリーダムから赤い炎が吹き出して、一瞬でそれは激しい爆発になった。

爆発の衝撃で辺りの海面が津波のように盛り上がり、爆発を中心として大きな波が発生した。爆炎が雪降る空を覆い、視界を閉ざす。

やがて立ちこめる煙の中から姿を表したのは、たった一機、インパルスだけだった。

頭部が吹き飛び、腕ももがれ、脚部はへこんでひどく歪んでいて。
損傷したインパルスの機体が、爆発の激しさを物語っていた。


「………っ、は、はは………」

俯いたまま笑いだすシン。眸はいつもの状態に戻り、しかし何処か虚ろで。何も映していなかった。
現実ではなくシンの心に眠る想いだけを、その紅に映して。

「はは、はは…っ、やっ、た…。やったんだ…っ、ははは…っ」
急に上向いてシンが激しく笑いだした。
「ぁは、はは…っ。ステラ…、アス、ラン…っ」
狂ったように笑うシンの虚ろな眸から、一筋の涙が、零れ落ちた。





「………ぁ、あぁ…っ」

がくがくと、身体を震わせて。アスランはモニターに映された光景を信じられなかった。

フリーダムが、居ない。
キラが、墜とされた。

シンが、キラを、討った。

予測していた結末のひとつが現実となった。
それは、一番あってほしくなかった結末だった。

キラはシンを殺さないだろう。
シンはキラを…殺すだろう。

だからこそ見たくなかった、結末。

決着がついた戦闘にルナマリアも呆然と立ち尽くし、レイは薄く微笑した。

全身の血が凍りつきそうな錯覚に、アスランは翡翠の眼を見開いたままモニターを凝視して。

「ぅ、あ、あああぁぁっ!!」

絶叫した。



アスランの悲鳴は、悲しく響いて空気に消えていった。
Category [ 時系列(No.03)【永遠のパズル】 ]
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