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永遠のパズル 12 (#33~34)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/06[ Thu ] 23:08
自室に一旦戻り、汚れた軍服を着替えて漸くアスランがブリーフィングルームに辿り着いた時、既に殆どのクルーは集っていた。

入り口にアスランの姿を見つけたルナマリアが駆け寄ってくる。
先程食堂から走り去っていったアスランの表情が、明らかにおかしくて。ルナマリアは問い詰めたい気持ちを必死で抑えた。

きっと今、聞いたら、この人は壊れそうだ、と。本能的にそう感じて。

困ったように見つめてくるルナマリアに、アスランは微笑んで、大丈夫だと物云わずに伝えた。
彼女がわけも知らず、それでも心配してくれているのが判ったから、心配をかけた詫びと、詮索を拒否する為に。
ふ、と視線をずらすと室内の奥に設置された巨大なモニターの前に見知った後ろ姿を見つける。
先程までアスランを犯していたシンと、それを黙認して立ち去ったレイが、居た。密かに眉をひそめたアスランは、意識を彼らから逸らしてモニターに集中した。



やがてデュランダル議長の会見が始まった。

始めは皆静かにそれを見つめていて。

『今御覧頂く映像は、過日ベルリンにて起きてしまった悲劇です』

そして先日ベルリンの街でおきた悲劇をモニターに生々しく公開した。途端、どこからともなく騒めきが湧く。

呆気なく砕かれる建築物、瓦礫に踏み潰される人間達、鉄屑と化したMS。

画面に映された地獄のような光景。それを生み出す巨大な『デストロイ』と、抗う『インパルス』の映像と共に議長の演説は続けられる。

『戦争を起こし、それによっておきる利益を我が物にせんとする、集合体「ロゴス」が今も裏で暗躍しているのです』

戦争を激化させていた『ブルーコスモス』ですら操って、戦争をわざと繰り返させている『ロゴス』の存在を明らかにした時にはその語り口は次第に熱を帯びたものになっていた。

『争う理由を生み出し、戦場に混乱を巻き起こす彼等がいる限り、争いは滅する事はありえません!』

しかし誰も、語られた事実と、真実の食い違いに気付く筈もなく。
ただ議長の心地よく鼓膜に伝わる『言葉』に聞き惚れていた。

その場の中で唯一、アスランだけが、気付く。

居るべき筈の、映るべき筈の、『大天使』と、『自由』が居ない。

あの時確かに居た筈の者達は、映像から完全に抹消されていた。



「………っ、そ、んな………」
「アスラン?」

驚愕して思わず呟いたアスランに、ルナマリアが不審そうに問い返しても、アスランは答える事無くスクリーンに釘づけになっていた。

『私はここに打倒「ロゴス」を宣言します!』

スクリーンの向こうで議長が声も高々に宣戦布告を、した。


アスランの頭の中で、シグナルが鳴り響く。

キケン。コレハキケンダ。

一斉に歓喜の声がブリーフィングルームにあがる。皆、議長の『言葉』を何の疑いもなく信じ、感動すら覚えているようで。
その姿は、ザフトに復隊した時の、アスラン自身のようで。

愕然としたアスランは、一瞬で身体が冷たくなっていく錯覚に陥った。


議長の『言葉』。それ、は戦場に突如現われるAAとフリーダムを『ロゴス』だと言い切り。

捏造された『映像』。それ、は誰が見ても地球軍の暴虐な攻撃に立ち向かうザフト、という形式を生み出し。

ロゴスを倒すという『宣言』。それ、は平和を望む穏健派と云われたデュランダルが云う筈のない言葉で。

つまり、これからザフトは戦う、と。

『戦争』を、するのだと。

平和の為、人類の為、と言葉巧みに語られてはいても、その裏に隠された本音はコーディネーターが先導して、全人類を巻き込んだ戦争をするのだと。

今、議長は宣言したのだ。

急に顔色が青ざめたアスランにルナマリアが声を掛けようとしたが、アスランはそれすら耳には届かず、ふら、とブリーフィングルームから出ていった。



群衆はまだ議長の演説に酔い痴れ騒めいている。
シンも同じで、議長の言葉を聞き、やはり自分は間違っていないと、そう強く感じていた。
ぎゅ、と拳を握り締め、会見が終わり何も映さなくなった画面を食い入るように見つめながら、心に誓う。

誰が何と云おうと、アレは俺が、倒すのだと。
憎しみに突き動かされ、悲痛なまでに願った事はは今議長によって正当化されたのだった。

そんなシンとは対照的に、隣で演説を聞いていたレイは、『宣言』に同意しているシンと、愕然として何処かへと立ち去ったアスランをこそ、と交互に見つめていた。

これから自分の、議長と自分の未来に必要な者は、彼等の願う世界に必要なのはどちらなのか。




まるで見定めるが如く。
Category [ 時系列(No.03)【永遠のパズル】 ]
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