1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
スポンサーサイト
TB[ - ]  CM[ - ]  Edit   --/--/--[ -- ] --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Category [ スポンサー広告 ]
猫な貴方に10のお題 その9
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/02[ Sun ] 00:50
「飼っている証拠に首輪をつけよう。」
「………シン」
「はい、なんですか?」
「………これは、なんだ………?」
ソファーに座ったまま転寝していたアスランが眼を醒まして。自分の身体に起きた異変に気付いて、眼の前にぺたんと座り込んでた俺に聞いてきた。違和感を感じる、左手を、掲げて。
「見て判りませんか?」
「いや、そういう事、じゃなくて………」
アスランは俺のカオと左手を交互に見てはぽかんと口を開いた。
「………指、輪………?」
「首輪にでも見えますか?」
そう。指輪。
眠ってるアスランの前に跪いて、左手をとってこっそりと。
アスランの左手の薬指でぴったりとはまっているソレ。
端正でシンプルなデザインのシルバーのリング。小さいけれどサファイアの石が埋め込まれている。
「ええ、と………シン?」
「はい?」
「お前、コレ………どうした?」
………あんた、そこまで鈍いのかよ………。思わずがっくり肩を落とす俺。
「買ったんですよっ!」
「え、でも…お前、お金余り持ってないだろ…?」
悪かったな。
「こっそり貯めてたんですっ。…そりゃ、そんな沢山ある訳じゃないから、高いの買えなくて…プラチナじゃ、ないです…けど…っ」
でも、ブランド物だ。よく知らないけど、密かにルナとメイリンに相談して決めたんだ。
アスランの髪の色に合わせた、宝石。眸の色のエメラルドかペリドッドにしようか、それとも誕生石のオパールにしようか迷ったけど…結構高かったし。それにサファイアは俺の誕生石でもあるから。
「そ、そうか…」
漸く理解したのかな。アスランが頬を赤く染めて俯いた。
「アスラン」
下から覗きこんだら…うわ、マジ?。この人、眼潤んでませんかっ!?。
「…っ、見るな、馬鹿…」
そう云って、両手で顔を隠してしまった。
あー、もう。
驚かそうと思ってしたのに、何だかこっちが負けた気分だ。
「アスラン…」
俯いたままの彼を、俺は膝だちになって抱き締めた。
「ほら、俺達…一緒に暮らすようになってそろそろ一年たつし…それに、今日は、さ…」
「終戦日…」
あ。判ってたんだ。

そう。一年前の今日。俺達は戦ってた。
出会った時は味方として。………そして、決戦の時は、敵同士、として。
あの時、アスランに云われた言葉、今でもよく覚えてる。
『未来を殺す気か』って。
あれで俺、眼が覚めたんだ…。心地よく聞こえていた、議長と…レイの言葉から。
今でも時々ルナと話すんだ。アスランの言葉がなかったら、俺達今頃どうなってたのかなって。

だから。俺の『未来』は、アスランのお陰で今もゆっくりと流れていて。
しかも、こんな俺を選んでくれて、傍に居てくれて。
全部失ったと思った俺に、たったひとつ残った、『シアワセ』だから。

だから。なくしたくないから。
こんな、安物のカタチだけど。

約束。きっと叶う、願い。
俺なりの『プロポーズ』。


「…アスラン。結婚、しましょう?」
「………シン」
「そりゃ、俺達男同士だから?、戸籍上は…無理だけど、さ…」
「シンッ!」
ぶつぶつ云ってる俺の言葉を遮ってアスランが叫んだ。
なんだよ、………駄目、って事?。
一瞬慌てた俺の抱き締める手を振り切って、アスランが顔をあげた。
泣いてた。もう、ぼろぼろに、泣いてた。
「………っ、馬鹿っ」
そう云って、ぶつけるようにいきなり口付けてきて。
驚いた俺の首に手を回して………何かをかち、とはめた音がした。
「………え?」
混乱した俺が首元を見ると………其処にあったのは、プラチナの、ネックレス。しかも、ガーネットの石が埋まってる小さいリングがペンダントトップになっている。
「ア、スラ…ン…、これ」
声が、擦れて、出ない。
なに、何だよ、コレ?。
うわ、うわうわっ。
「………っ、何で………同じ事考えてるんだ、お前………ッ」
またアスランがぼろぼろ泣いて俺に抱きついた。

え、ちょっ。じゃあ………やっぱり、コレ………。

「あ、とで…っ、渡そう…と思って…っ」
泣きじゃくりながらアスランが云う。
「畜生っ、先、こさ、れた…っ」
ああ、だからあんた、あんなに驚いて。しかも泣いたんだ…。
俺と、同じ事…考えてたんだ…。

「アスランっ、どうしよ…っ。俺、嬉しい…っ」
絶対この人、考えてもいないだろうって思ってたから。
「馬鹿野郎、俺もだっ」
またアスランからキスしてきた。

なんて似てるんだろうね、俺達。同じ願いで『力』を欲しがって。
進む道は途中で岐れたけど、また合流して。
そしてお互いを欲しがって、傍に居たくて…終戦日の今日、それを『永遠』にしたくて。
お互い、こっそりと用意してた、『永遠の約束』の証。

「あは、あははっ」
泣きながらアスランが笑った。俺も彼と同じように泣きながら、笑って。

涙でぐしゃぐしゃだけど。すげぇいいカオして笑ってるね、俺達。

「シアワセに、しろよ…シン」
「はいっ、判ってます」
「…愛してる。シン…」
「ん、俺も」
いつもと正反対の愛の確認。

そしてぎゅう、と抱き締めあった俺達の身体が、ソファーに沈んでいって。
身体で今更ながらの愛の確認。
いつも以上にアスランも乱れて、俺も愛して。
二人して枯れるまでお互いを欲しがった。
汗で濡れた肌にすいつくように、サファイアのシルバーリングと、ガーネットのリングがペンダントトップのプラチナネックレスが、お互いの首元と左の薬指で、綺麗に光り輝いていた。


お題配布元http://roo.to/abandon/
スポンサーサイト
Category [ シン誕・アス誕・お題 ]
COMMENT






  
Web 拍手
少しでもお気に召して戴けたならぽちっと 押してあげて下さいw

Web拍手

気紛れでお礼SSを更新中。 お返事は日記の方で不定期にしてたりしてなかったり。 日記へはリンクコーナーからどうぞw。
カレンダー
最新記事以外のログはカレンダー日付からどうぞ。
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
サイトについて
当サイトはガンダムSEED DESTINYの二次創作小説サイトで、シンアスオンリーで活動中です。 女性向の同人的要素満載な上、性描写を思わせるSSも多数UPしております。 (もろそういうのは全てR18裏に隠しております) そういったものが苦手な方、及びシンアスに興味のない方は、閲覧つらいかと思われますので回れ右して下さいませ。 そして学校、会社等の公共施設での閲覧もご遠慮下さい。

現在仮オープン中ですが、いずれ正式に開設予定。 しかしこれからオフ生活が繁忙期に突入な為、 年内の開設はけっこうきつい今日この頃。
ブログ検索
メール
管理人へのご連絡はこちらから。シンアス同志少ないのでいただけると泣いて喜びます。 ご意見ご感想、好きなシンアスシチュ等何でもOKですのでお気軽にどうぞ。

メールフォーム

お返事は余程の事がない限り必ずしております。 シンアスシチュが管理人のツボにはまったら書く可能性大w。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。