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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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永遠のパズル 5 (#33 ~34)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/09/28[ Wed ] 23:15
アスランは自室で独り、たたずんでいた。
思考は完全に停止して、脱け殻のようにベッドに静かに横たわっていた。
俯せになった姿勢で顔を枕に沈めたまま。

もう、判らない。
幾ら考えても、幾ら思い出しても。
何も判らない。

キラはきっと殺す気などなかった。
かつての大戦でもお互いの友を討ち、お互いを殺そうとした過ちに気付いて以来『不殺』を信念としている彼は。
しかし巨大な悪魔の暴走を防ぐ為にした事は、例えその気がなくとも結果論としてステラを殺してしまった原因のひとつ、だ。
それだけが全てではないけれど、しかしきっとシンにはキラが殺したと映るだろう。
キラをよく理解している筈の自分ですら、そう見えたのだ。

不意に墜とされた時の記憶がアスランを襲う。
あの時の自分は本気でキラを止めようとしていた。彼が行なおうとしている事を、必死に止めようと。
しかしキラの言葉に動揺し集中力を欠いたのは事実だ。それが撃墜に繋がった事も判っている。
だが…自分は今、生きている。
『不殺』の彼だからこそ出来る業でもあるだろうが、今になってアスランは思った。
MSの機能性の違いもあるのだろうが、『デストロイ』に対しての攻撃は余裕が見られなくて。結果悲劇へと繋がった。
しかし自分は生きている。生かされている。

「俺は…」

枕に顔を埋めたままアスランは呟く。
キラに生かされたのか、それとも持つ力全てをぶつける程の価値がないのか。

しかしそう思うのは自ら戦うしかすべがない『戦士』だと認める事になる。それでは変わろうとした己の意志を全否定する事に繋がる。
そんな考えに至り、苦し紛れに眸をきつく閉じて。

「…俺は、戦うだけの、存在じゃない筈だ…」

自らそう決定付ける結論に必死で抗う。

せめて、願いたい。

友だから、『不殺』を貫く意志を抜きにしても、この命を散らせたくはなかったと。
まだ今からでも道は正せると。

今でも己が願うように、キラも同じだと。

そう願いたい。

「…俺は、………戦うしか出来ない訳じゃない………」

そうだ、と。何かしたくて、出来る限りの事をしたくて、彼らの手を振り切ってまでザフトに復隊しミネルバに今もいるのだ。

戦うだけしか己は出来ないのか。

否、そうではないと。

アスランは漸く迷い囚われる闇から這い上がる何かを掴んだような気がした。





やがて何処かへ消えていったシンがふらりと舞い戻ってきた。

インパルスが格納庫に収められ、シンがコクピットから出てきた時、整備クルー達はシン失踪時と同じく騒然となった。
凍り付きそうな程冷えた、赤のパイロットスーツはたぶんステラの物であろう血がこびりついていて。
そして…シンの眸はどこか濁ったような血の色彩を湛えていた。以前の彼とは明らかに違う、殺気に溢れた目付きに周囲はかける言葉も失った。

「…シン、大丈夫か?」
「………ああ」

ただ一人、レイを除いて。
整備クルー達がシンの様子に怯え、彼をを避ける中、格納庫にふらりと姿を現したレイがシンに近寄った。
「お前に見せたい物がある」
「見せたい物?」
「ああ、後からでいい、部屋に来たら見せよう」
「判った」
たったそれだけの会話をしてレイはまた何処かへと立ち去った。しかしその眼光は鋭く、何かを確実に秘めていた。



今、何かが蠢こうととしている。生まれ変わり、そして食い破ろうと足掻き始めている。

それが何なのか、シンも、アスランも今は判らない。
しかし、それが目覚めるのはもう直ぐ其処まで迫っていた。
Category [ 時系列(No.03)【永遠のパズル】 ]
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