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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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真実と幻想と 2 (#28)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/09/24[ Sat ] 22:48
「そうだ、今日仕事何時に終わる?」
マフィンを頬張りながらシンが喋る。
「シン、汚い。飛んでるぞ」
しかめ面でコーヒーを啜りながらアスランが注意する。

妙に甲斐甲斐しくアスランの身の回りの世話をするシンも、こんな所はまだ子供じみている。彼も、もう20歳だ。出会った頃は成長過程だった背も随分伸び、今ではアスランの方がシンを見上げねばならない。アスランも22歳になり、さすがに背は伸びなくはなったが、今もすらっと伸びたしなやかな手足は健在だ。

「んぐ。だから、今日は何時に終わる?」
急いで口内に残るマフィンを飲み下してシンがまた尋ねた。
「今日はオーブ側と共同で開発しているプログラムのログをチェックして…その経過をレポートにまとめなきゃいけないから………そうだな、夕方までには終われると思うが」
職種上、以外とアスランの就業時間は不規則だった。

「じゃあさ、終わった後逢わない?」
「逢えるだろ、此処で」
シンの問い掛けにアスランはコーヒーカップを持たない、空いている方の手でテーブルを、自分達の『家』を指差した。しかし途端にシンが憮然とした顔になる。

「…あんたのその鈍さ、好きだけどさ…もう天然記念物だね、その域は」
「は?」
「俺は『外』で逢いたいって云ってんの!。『此処』じゃなくて」
「…あ。そ、そうか、そういう意味か」

漸くシンの言葉の意味を理解して、彼の物言いに反論できない。確かに天然かもしれない。そう思ってまだ寝癖のついたぼさぼさの頭を掻く。

「で?。いいの?」
「ああ。平気だと、思う」
「なんか、はっきりしないなぁ…ま、いいけど。じゃあ終わったら携帯鳴らして?。俺の方が早く終わるからどっかで時間潰してるよ」
一気に約束を取り付けるとシンは立ち上がる。大学に出掛ける時間がきたようだった。
「もう行くのか?」
「うん。あ、食べおわったら食器下げてよ。帰ったら洗うから。ちゃんと水もはっといて」
「…判ってるよ」
いそいそと自分の分の食器を下げながらシンが云う。まるで小姑みたいに云う彼に今度はアスランの方が憮然となる。

シン曰く、アスランは他人の面倒を見て甘えられるのは大好きで、凄くしっかりしているように見えるけれど、実際は自分の事になれば途端に無頓着になる、ずぼらな人間だと。

確かにそうかも、しれない。こうして一緒に生活するまで、一人で自炊などした事はなかった。

「あと服」
「は?、服?」
「またいつものジャケット着てこないでよっ」

…先に釘を刺された。そのつもりだったのに。

「なんだっていいだろ、服位…」
「ダーメ。せっかく久々に外で逢うんだから」
テーブルに肘をついてコーヒーカップを持ちながらとうとう拗ねたアスランにシンは遠慮なく言葉を続けてくる。
「アスラン?、聞いてる?」
全く返事をしないのを不審に思い、シンは彼の顔を覗きこんできた。途端にアスランの手がシンの黒髪をぐい、と掴み引き寄せて。

キス。

「んっ…」
「…ほら、いってこい」
軽く触れただけで直ぐに離れた唇。視線が合うと、アスランはしてやったりな表情をしていた。
されて嬉しいのか、不意打ちで悔しいのか、なんともしがたい顔つきでシンがそのまま玄関へと向かう。アスランも彼を見送る為に食事を一旦やめて後を追った。
ドアノブに手をかけてシンが振り返り、真っすぐな視線をアスランに向けた。アスランは、ん?と少し首を傾げて。

「じゃあ、いってきます」
「ああ、いってらっしゃい」

なんて、普通な、毎日。
なんて、平凡な、日常。

シンが少し身体を屈めてアスランは逆に背伸びをして。お互い幸せそうな笑みを浮かべながら、唇を重ねた。

いつもの情景。毎日の触れ合い。
なんて幸せなのだろうか。

血に塗れ硝煙の中をがむしゃらに突き進んだ記憶は、其処にはない。

一瞬アスランの何か、が『違う』と違和感を覚えた。だが何が違うのか、それが判らない。

「じゃあ後でね」

ドアを開けて外へ行こうとするシンに、また何か、を感じる。

何だろうか、判らないけれど………危険な、予感がする。


「…っ、シン…」
自分でも理解しがたい焦燥感に駆られてアスランが慌ててシンを呼び止めた。否呼び止めようと、した。
Category [ 時系列(No.00)【番外編・短編集】 ]
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