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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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シン誕祭SS 1【愚者の祝宴】
TB[ - ]  CM[ - ]  Edit   2006/08/31[ Thu ] 22:59
「シン、もう一度云ってみろ!」
「何度でも云ってやるよ!、この役立たず、頭でっかち、優柔不断!」
「…っの、馬鹿野郎!」
「またそれかよ!。アンタ言葉に詰まると直ぐそれだよな!」
「煩い、黙れ!」
「…ッ、そうやって直ぐビンタかよ、アンタって人は!」

さっきから罵声が止まらずに響くこの部屋で、シンはアスランと喧嘩をしていた。
最近は仲良くやっていたように思っていたけど、それは表面上だったのか、次から次と互いへの文句が飛び交っていた。
年下の癖にキレると口が達者なシンに対して、年上の癖に頭に血が上ると口下手が更に酷くなるアスランは明らかに負けている。
そうなれば口では勝ち目はなくて、後は手が出るだけである。
元フェイスの敏捷さと腕力でアスランが目の前のシンの頬を強かに張り飛ばせば、シンだって一時はフェイスにまでなったのだ、辛うじて踏み止まってギロリと相手を睨み返す。

何だってこんな時に喧嘩しなくちゃならないのかな。

明日はシンの誕生日で、今夜は17最後の夜なのに。
二人仲良くリビングで寛いでて、背中をあわせるように寄り添って互いに本を読んだりパソコンをいじったりしていたのに。
気付いたら二人仁王立ちして罵りあっていた。
原因は些細な事の筈である。
けれどここまでエスカレートしてしまったら、最初のきっかけなど何だっていい。
兎に角怒りが治まらない内は、見た目からして短気なシンと見た目に反して短気なアスランはどうにも止まらないのである。

「こっ、の、分からずや!」
「うっせぇ、頑固ジジィ!」
「が………ッ」

また殴ろうとしたアスランの拳から紙一重でそれを避けながら、シンはアスランにそう叫んでいた。
一瞬でアスランが拳を振り上げたままフリーズする。

「馬鹿野郎、二つしか違わないぞ!」

やっと我に返った彼の反論はやっぱり何処かずれていた。
もう天然のレベルを軽くつき抜けている。
それ以前に気付かないのか、明日の事を。
そう思えば余計苛々してくる。
「でもアンタ老けてっから!」
「お前がガキなんだろう!」
彼が密かに気にしている大人びた外見と立たず舞いを、老けているからとあっさりいい捨てたシンに、アスランはまるで子供のように言い返す。

判っている。
以外と彼もまだ子供だって事。
だからこんなにムキになって低次元な喧嘩をしているのだから。
恐らくシンしか知らないだろう、アスランの幼い部分である。

でも、もう、いい加減にしてくれ。
よりにもよって今、喧嘩なんかしたくないんだ。

シンは半ばやけくそになりながら、自分より少しだけ大きいアスランの胸ぐらを掴み、力任せに引き寄せた。

そして、唇が触れそうな程近くで、叫ぶ。
ありったけの怒りと、想いを込めて。

「そのガキに惚れてるの、アンタだろうが!」

もう泣いていいかな、ホントもう無理。
情けないったらありゃしない。

するとアスランはシンの言葉に顔色ひとつ変えず、吠え返して。

「ああ、そうだ!。ガキに惚れて悪いか!」

と、真っ正面からシンにそう言い返したのだ。
流石にそんな答えが返ってくるとは思わなかった。
というより、キレた勢いで告白されるとは思わなくて。

「俺だってアンタに惚れてるよ!」

ついそう告白し、噛みつく勢いでアスランの唇にキスをしてしまっていた。
直ぐ離れたキスに、アスランは僅かに眼を丸くしたけれど。
「…ふん、知ってるさ。そんな事は」
「じゃあ言うけど、明日何の日かも知ってるのかよ」
アスランはどさくさ紛れのシンの告白にもキスにも動じずに、鼻で笑い返している。
それがやけに年上ぶっているように見えて。
また更にカチンときて、とうとうシンは本音を洩らした。

「当然だろう、馬鹿」
「あ、そ」
「惚れてる奴の誕生日位俺だって覚えている」
「じゃあ今日位喧嘩すんの止めようとか思わない訳?」
「お前が可愛げなく逆らうからだ」

さっきまでの罵声は何時しか囁くような声音にトーンダウンしていて。
気付いたら互いの腰に手を回して抱き締めあっている。

「誕生日は明日だろう。今日はまだ祝うには早い」
「祝ってくれるつもりだったんですか」
「嫌ならしないぞ?」
「アンタ、ほんと可愛くない」
「お前もだ、シン」

そうして、赤と翠の眼が互いを見つめあって。

絡み付く、キス。

「ん…っ」

どちらともなく洩れた甘い吐息が、仲直りの証となったようである。
そのまま濃密なキスを繰り返し、ガキだと罵ったシンに腰抜きにされたアスランが、ガクリ、と膝を崩した。

そして、それが夜通し繰り広げられる祝宴の始まりとなる。



「…おめでとう、シン」
「ありがとうございます」
「一つ年をくったんだ、もう少し大人になれ」
「ガキと同レベルな喧嘩する人に云われたくありません」

二人、一つのベッドの中で、同じ毛布にくるまって同じ高さとなった体温を感じながら。
可愛げない愛の囁きを繰り返し、繰り返し。

そうしてシンは大人になる。

ムカつくけれど、大好きな人の側で、繰り返し、繰り返し。
年を重ねて大人になって。

いつまでも、一緒に。
Category [ シン誕・アス誕・お題 ]
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