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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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【他愛もないキス】
TB[ - ]  CM[ - ]  Edit   2006/07/23[ Sun ] 10:06
「………ちょっと、アンタ」

ぼんやりしていたら名を呼ばれた。

「…ん?」
「ん?、じゃないですよ」
喋るのも億劫で適当に返事をすれば、当然の如くシンはしかめっつらでアスランをじっとりと見ている。
ベッドの縁でポヤンと座っているアスランは小首を傾げていて。トロンとした目元はまだ何だか眠そうだ。
「アンタ、まだ眠いの?眠くないの?」
「…眠くない」
「目覚めたの?覚めてないの?」
「覚めた」
「じゃあ、起きるの?起きないの?」
「起きる」
「服着るの?着ないの?」
「着る」

問掛ける度に片言で返される。誘導尋問のような押し問答の繰り返しに、シンの声は次第に低くなっていくし、アスランはやっぱりポヤポヤしてるし。

そして、とうとう。

「じゃあさっさと起きろよ動けよ服着ろよーッ!」

シンが、キレた。

「ああ、判ったから。怒鳴るな」
「んな真っ裸で股開いてる人に言われたくないから!」
「煩いな、誰が脱がせたんだ誰が」

アスランは昨日眠りにつく前のままの格好でぼんやり座っていた訳で。
昨日は散々シンにいいようにされ、しかしアスランもシンをたっぷり味わって。そうして指一本動かせない位になるまでコトに及んで夢中になって。

ぱったりと気を失うように眠ったのはシンもアスランも同じなのだけれど。

無駄に体力が余っているのかシンは朝からやたら元気だが、アスランは半ば放心したようにベッドに腰掛けたままだった。
それはいい。元々寝起きが悪い人だから許せる。けれど幾ら何でも全裸で、しかも股を開いたままで惚けなくともいいだろうに。
シンが怒るのも無理はないのに、アスランにはそれが判らない。きっと一生判って貰えないだろうな、と頭では分かっている。見た目に反してずぼらな人だから。
「ほら起きて動いて服着て!」
「判った判った。何度も云わなくても聞こえている」
「何度言ってもやらないからこうして毎朝言ってるんでしょ!」
朝のお約束と化してしまった行動に、シンはそれでもメゲズにアスランを無理矢理立たせようと腕を引っ張った。引かれた勢いでやっと立ち上がったアスランの股間がふと視界に入って、シンは内心焦るけれど。
あちらこちらにある痕は昨日つけた情愛の証。それを見ただけでつい思い出してしまうのは仕方ない。
「こら、何を見てるんだ」
ふとアスランが視線をやや下に向けると、シンが其所を見ている事に気付いて。ペチン、と頭を叩いた。
「あ、いや、別に!」
「嘘つけ。見てただろ」
「見てません!。つかアンタがそんな格好してるのが悪いんです!」
「やっぱり見てるじゃないか」
図星を指されシンがぶち切れるもアスランは余裕な顔で笑っている。それが年上の余裕なのか単に天然なのか、どちらにせよシンには面白くもない。
「ごちゃごちゃ言ってないで着替えて下さい!。じゃないと襲うよ!」
「やれるものならやってみろ」
「うわ、むかつくマジむかつくんですけど!」

脅してもあっさりかわされるのは、それだけ自信があるからで。実際シンにはアスランに勝てる自信もなく。

「もうどうでもいいから服着てくださいよぉ…」

結局白旗を上げるのはいつもシンだった。
朝だろうと昼だろうと無意識に誘惑されたらたまったものじゃない。けれど術中に嵌ればどんな目にあうかよくしっているから。
うぇうぇと困り果てた顔で嘆くシンにアスランが笑いながら手を伸ばす。ぽふぽふと黒い髪が自在に跳ねた頭を撫でて。
「子供扱いしないで下さい…」
「あ、いや、可愛いなって」
「可愛い言われて喜ぶ奴いませんから!」
「あはは、確かにな」
「もぅ…アンタって人は…」
「機嫌直せ、シン」
そんな風に慰められ、誰のせいだと愚痴れば、アスランの柔らかい唇がそっと近付いて重なった。

いつもこうして朝の騒動に幕が下りて。子供扱いされるのも余裕を見せ付けられるのもむかつくけれど。
最後にアスランからキスをされるのは嫌じゃない。

他愛もないキスでも効果は抜群だな、と。

シンは機嫌が直っていくのを感じながら。
アスランはやっぱり可愛いなと思いながら。

互いの唇の柔らかさを存分に味わった。
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