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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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好きだから許せる境界線
TB[ - ]  CM[ - ]  Edit   2006/04/21[ Fri ] 18:58
………踏んでいいかな、コレ。

フローリングの床に長い手足を無造作に投げ出して、ゴロゴロ惰眠を貪っている、ソレ、を見ながら俺は誰に問うでもなく心の中で呟いた。
辺りにはネジやらチップやら何かのカバーやらが足の踏み場もない位散乱してる。どう見ても不燃物のゴミにしか見えないそれらの中には、近場で適当に調達したらしいコーヒーパックとかサンドイッチの包装紙とかも混じっていて。
たった一日で壮絶なゴミ溜め場になってしまった我が家の居間を、俺はただただ呆然と見下ろしていた。

「………ん、ぅ」

起きた。

散乱するゴミの中でも一際大きい、粗大ゴミ。
つか辛うじてまだ息してるから生ゴミか。

「…ん、あ、シン…?」

シン…?じゃねーよ、こん畜生。

床に寝転がったまま、まだ眠そうな目蓋をこしこし擦って俺をぼんやり見上げている生ゴミを、俺は据わり切った眼で睨んだ。

その生ゴミの名前は、アスラン・ザラ。

一応、俺の恋人、の筈である。

「すまない、シン」
「………何が?」
「いや、その…散らかして…」
「………で?」
「お前、怒ってる、だろ…」
「………さぁ?」

酷く冷めた目付きで適当に答える俺のあからさまな態度に、でかい生ゴミ、いや、アスランはうなだれていた。
今もぐちゃぐちゃに散乱している床にぺったり座り込んだアスランは、恐らく昨日から着ていた服だろうものを皺くちゃにしていて。
着のみ着のまま糸が切れたみたいに寝こけていたんだと直ぐに判る。
頭だってぼさぼさでその有様は普段のすました姿を知っている奴は驚くだろう。
毛先はあちこちに跳ねて後ろなんて見事に巣食ってる。
その惚けた巣頭でどんな鳥飼ってんの、アンタ。
「………シン、本当にごめん」
すっかり肩を落として意気消沈しているアスランを、俺はさっくり無視して自分の部屋に籠もった。

独り残された彼が今閉ざされたドアの向こう側でどうしてるかなんて関係ない。
きっと深い深い溜息なんか零して、泣きそうな顔しているんだろうけど。
暫らくズドンと落ち込んだらのそのそ動きだして、散乱した物を片付け始めるんだろうけど。
そんなの俺の知った事か。

大体いつも自分勝手なんだ、あの人。
早く帰ってこいとか云う癖に自分はあっさり周りに流されて午前様になったり、誰に対しても協調性を忘れるなとか云う割に自分は皆無だし。
使った物は自分で片付けろとほざく癖に、あの人はしょっちゅう出しっぱなしだ。
夢中になったら周りが見えなくなるなんて今更もう聞かないよ、俺は。

昨日まだ寝室から起きてこないアスランにドア越しにいってきます、と告げて一泊二日の出張に出掛けたけれど。
かつて英雄とまでうたわれた人が今は軍のMS開発部門の下請けを請け負う民間企業に勤めているんだけど。
何かよく判らない物の開発に最近つきっきりで俺の相手もおざなりで毎晩朝方まで図面と部品に囲まれてたのは知ってるけれど。
今も軍に居て治安を守る為に日々頑張ってる俺に、母さんかよと逆ぎれしたくなる位アレしまえ、コレ片付けろ、と怒鳴っていたのは一昨日の夜。
それから顔を合わせずに軍の命令で宇宙に行ってきて、帰ってきたらこの有様。
俺が怒るのも当然だろ。
俺は外で働いてるんだ、アンタみたいに家にずっと居る訳じゃないのに。
思い出したらまたふつふつと怒りがぶり返してきて、俺は腹いせ紛れにベッドに豪快に倒れこんだ。

「………シン、シン…」

ドア越しにアスランが俺の名を呼んでいた。
けど俺はやっぱり返事もしない。
すると直ぐに静かになった。
怒鳴る訳でもなく静かに怒っている俺の態度に、自分が悪いと反省してるんだろうけど。
さすがにやりすぎたかな。
珍しくすっかりしょげかえったアスランを思い出して、少しだけ譲歩を考える。

そうして俺は自ら閉じたドアをゆっくりと開けた。
鍵しめてる訳じゃないのに開けてこない位気を使って、そして落ち込んで。
アスランはさっきと同じ場所に座ったまま、俺に背を向けてうなだれている。
一度落ち込むとうっとおしい位長引くよな。
今も絶賛続行中だ。
「…うざいよ、アンタ」
恐ろしく低い声で猫背の背中に呟けば、肩がびくん、と小さく震えた。
「落ち込むならご自由に。でも邪魔だから自分の部屋でやってくれませんか?」
「………………シン」
かなりの毒を含みながら云う俺をアスランは小さく丸まって見ようともしない。
それだけしょげてる、って事か。
うん、まあ、もう、いいか。
さすがにこれ以上は可哀相だ。
結局は甘いよな、俺。
そう思いながら俺はアスランに近づいた。
足音で気配に気付いたアスランが怯えて躯を強ばらせているのが判る。

「ちょっと、そこの粗大ゴミさん」

最後に思いっきり毒を込めて。
うなだれるその後頭部に、ゴン、と。

愛の膝蹴り。

「ッ!。痛っ」

衝撃に前のめりに転びかけている躯をぎゅっ、と抱き締めて。

「………ほら、おかえり、は?」
「…シン。………おかえり」
「ただいま、アスランさん」
「うん………ごめん、シン」

蹴られた事にも怒らずに抱き締めている俺の手を握り、アスランはそれを引き寄せて頬擦りした。

それから二人で仲良く居間を片付けた。
っても俺はまだぶちぶちと文句を垂れ流して、アスランはその度にごめんごめんと情けない声で謝って。

すっかり綺麗になった居間でくつろぐ暇もなく。
押し倒した俺に、逆らわないアスラン。

いつもは厭だとごねる居間の床の上で、四つんばいになったり脚を大きく拡げたり、出来る限りの恥ずかしい格好を強いてもアスランはふるふると震えて我慢していた。
どんな格好でもどんな事云われてもどんな事させられても、今日は嫌がらない逆らわない。

「…っあ、ん、シ…ン、シン…ッ」

可愛い声で泣く、さっきまで生ゴミ認定されてた人。
やっぱり大好きな、俺の、恋人。
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