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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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夢現つの境界線
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2006/03/04[ Sat ] 15:33
ぱちん、と急に目が覚めた。
さっきまでは心地よく眠っていた、んだと思う。
けれど何か声がして。
苦しそうな声がしたから。
シンは夜の闇の中、不意に目を覚ました。
「………っ、う、…ぅ」
首を回して隣で眠る人を見れば、その苦しそうな声が聞こえてきた。
シンの横で気持ち良く眠っている筈のアスランが、何故かうなされていた。
「アスランさん…?」
肘をつき上半身を起こしてそっと顔を覗き込めば、うっすらと額に汗をかいていて、眉間には皺まで寄っていて。
アンタ、寝てる時まで皺寄せてたら、くせになっちゃって皺残っちゃうよ。
いつもぐるぐると考え込んでは眉間に皺を寄せている人だから、シンは寝呆けた頭でぼんやりと思った。
シンの隣でいつも横向きになって姿勢正しく眠るアスランは、苦しそうに吐息を吐きながら身を縮こまらせてシンに擦り寄るようにしている。
未だうなされるアスランの顔にそっと指先を伸ばし、皺を寄せている眉に触れようとした。
「…っ、シ、ン」
確かに、そう呼んだ。
眠りながら、うなされながら、アスランはシンを呼んだ。
当然ながらシンは驚いて伸ばした指先を触れる寸前で止める。
すると掻き毟るように胸元に置かれていたアスランの手が不意に動き、額に触れようとしていたシンの指を手探りで掴み取り。
きゅうっ、とシンの指先を握って、口元に引き寄せて、ぱくん、と柔らかい唇が食んだ。
「…ッ!。アスラン、さん…?」
「…ぁ、あぁ…シン?」
思いもしなかった動作にシンがびくん、と手を引くとアスランの目蓋が小さく震えて、そしてゆっくりと開かれて目蓋の下に隠されていた翠の眼が顕になった。
ぱちぱちと瞬きを繰り返し、目の前にシンが居る光景を信じられない、といった風に眺めている。
「どうしたんですか?。アンタ、うなされてたけど…?」
「…あぁ。うん…シン」
「はい?」
「…良かった、お前、居た…」
はいぃ?。
この人どこまで旅立ってたの。
普段から惚け気味だけど、夢でまで迷子になってんの、アンタ。
思わず寝起きで自制が効かなくなった毒を吐きそうになったシンは、しかし結局云うことは出来なかった。
「…シン、シン…」
胸が痛くなる囁きと共にアスランがシンの手を掴んで、そして握った手ごと己の唇に引き寄せたからだった。
「…どうしたの?」
「………お前が、ずっと泣いてた」
「泣いてた?。俺が?」
突然夢の話をされて今度はシンが何度も瞬きした。
「あぁ。泣いて、泣き喚いて…それを俺はただ遠くで聞いていて…」
「それで?」
「………」
尋ねてもアスランはそれきり口を閉ざし、何も語らなかった。
ただ哀しそうな眼だけをシンに向けて。
ああ、もう。
そんな涙目でこっち見ないで下さいよ。
見られてるこっちまで哀しくなる。
アスランが一体どんな夢を見たのか、シンには判らない。
けれどそれは恐らく酷く哀しい夢だったのだろう。
この強い人が夢にうなされ泣いてしまう位だから。
「…アスランさん」
けれどシンは思いを顔には出さずに、にっこりと笑いかけた。
夢の不安に怯える人を安心させてやろう、と笑って彼を抱き締め、腕の中に招き入れた。
アスランだけが許される場所。
アスランしか抱かない腕の温もり。
「………シン」
すり、と頬を擦り寄せ、アスランがシンの腕の中で安堵の息を洩らした。
手を回して首筋にしがみついて胸元に顔を埋めたアスランが、可愛くて愛しくて堪らなくて。
「うん…俺は此処に居るよ?。…アンタも俺の傍に居るよ…」
そう囁けば腕の中でかたかたと小さく震えだしたから、声を殺して泣き始めたんだろうとシンは察して。
「大丈夫。大丈夫だから…俺は絶対アンタを独りにしないから…ずっと好きですから…」
優しく語りかけながらアスランの頭をぽふん、とたたく。
まるで幼子をあやすかのように、ぽふ、ぽふ、と。
何度も何度も。
「アスランさん…好きです…大好きですからね…俺はアンタの事、ずっとずっと好きですから…」
囁く度にコクンと頷く彼が、やがて泣き疲れて再び眠るまで。
シンはアスランを抱き締めながら優しく頭を撫でてやった。
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