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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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威厳とキス
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2006/01/21[ Sat ] 14:18
「あんた、威厳ってモン、ないんですか?」
「………」

突如シンが口にした言葉は、厭でもアスランの鼓膜に響いてきた。
聞きたくなくとも聞こえてくるシンの声はアスランには今は只うざったいだけだった。

「ね、だから。人の話聞いてます?」
「………」
「あんたさぁ、上官でフェイスなんだから。もっと威厳ってモン、出した方がいいんじゃないですか?」
「………シン」
「何です?」

それまで沈黙を保っていたアスランが不意に口を開く。
その声音は地を這うような低さをもって発せられていた。
シンが何だ、と聞き返せば。

「俺に威厳を求めるなら今直ぐ俺の上から退け!」
「や!」
「や、じゃない!」

アスランが吠えた。
当然シンは吠え返す。

そう簡単に引き下がらないのがシンらしさではあるけれど、今は素直に云う事を聞け、とアスランは心底思う。

二人は今ミネルバ艦内の格納庫に居る。
シンが乗っている『インパルス』のコクピットにアスランが座っていて、シンはそれを足場から覗き込んでいたのだが。
真剣にパネルを見つめながらキーボードを叩いているアスランを眺めていたシンが何かぶちぶちと喋っていたのは知っている。
しかし調整に神経を使っていたアスランがそれをきちんと理解している筈などなく。
何を聞いても、ああ、とか、うん、とか。
生返事ばかり返すアスランに次第にシンがいらつきだして、そうしてとうとうブチ切れたらしいのだが。
確かにちゃんと話を聞いていなかったアスランも悪いかもしれないが、しかし今この状況は明らかにシンが悪いだろう。
いつのまにか身を乗り出してコクピットに割り入ってきて、シートに座るアスランの躯を押しつけるように乗り上がってきたのだった。
その上キーボードを叩く彼の手を己の手で握りこみ、操作を封じて。
顔を突き出してアスランの耳たぶを舐めているのだ。
そんな風にシンの代わりに機体の調整をしているアスランにちょっかいを出しながらもあろうことかシンは彼に威厳を見せろだの何だのと迫ってきている訳で。

「お前が反射速度を上げたいからと駄々をこねるから俺が代わりにやっているんだろう!」
「駄々って何!、その云い方!」
「じゃあ自分でやれ!。俺だってセイバーの調整をしなきゃいけないんだ!」
「うわっ、ケチ!」
「ケチとは何だ、ケチとは!。大体お前もパイロットならこれ位自力でこなせるようになれ!」

大人気ない罵り合いが狭いコクピットに響き渡る。
邪魔だ、とアスランがシンの躯を押し返すも、シンは両手でコクピットの淵にへばりついて離れない。
その上更に身を乗り出して中へ入ろうとあがいてくる。

「こら!。狭いんだ、男二人入れる訳ないだろう!」
「煩いッ!」
「ちょっ、シ、ン…ッ!」

キスされた。

もがくアスランの肩をシートに押しつけていきなり深いキスを求めてくるシン。

「…っ、ん…ぅ。ぁ…はっ」

ぴちゃ、と唾液が交じる音が卑猥に漏れ聞こえる。
こんな所で盛るな、とアスランが必死にシンの髪を引っ張るも、シンはがっちりとアスランの両頬を掴んでいてそう簡単にはキスはとまらない。
次第に熱を孕んでいく口付けはアスランの理性を奪う。
何度も交わしてきたシンとのキスは若さ故か乱雑ではあるけれど、何故か甘く感じるからどうしようもない。

「…ッン、…も、ゃ…っ」

シンの髪を掴んでいたアスランの手がふるふると小刻みに震えだした頃、漸くシンはアスランから身を退いた。
視線を向ければ、アスランはシートにぐったりと身を沈め、息苦しさからか肩で呼吸している。
頬が紅潮し、伏せられた睫毛がひくついているのが酷く色っぽい。

「アスランさん…」
「………っの、馬鹿。こんな場所で、盛るな」

うっとりと名を呼べばアスランが目蓋を開き、じっとりと睨んでくる。溢れて漏れた唾液を手の甲で拭う姿も綺麗だ。

「ね、俺………したいんすけど」

うー、とシンが唸るように云えば。

「なら、其処でじっとしていろ…。先にこれを終わらせなきゃいけないだろ」

ぶつぶつと俯いてアスランが呟く。

たったこれだけのキスでその気になったのはシンだけではない。
アスランとて男だ。好きな相手に濃厚なキスをされてねだられれば興奮するし、欲情もする。

「大体俺に威厳とか求める前に、お前のその態度を改めろ」
「何で?。俺、別に悪い事してないじゃん!」
「威厳を求めるなら、甘えるな、懐くな、こんな事するな」

俯いたまま、アスランがシンの頬をぺちんと叩いて。

「…だから俺はお前に甘くなるんだ…馬鹿」

上目遣いでシンを睨むアスランは眼が潤んでいた。

「へへっ!」

シンがしてやったり、と嬉しそうに微笑う。
そうして気を取り直して再び調整を始めたアスランをじっと見つめながら、シンは眼には見えない尻尾を振り回して待ち続ける。
結局甘くて優しくて上司らしさとか微塵も感じられない人だけど。
暫らくしたらベッドの上で、シンの腕の中で、乱れてくれるだろう彼を思い描いて。
へらへらと笑っていたら、アスランに鼻先を指で弾かれた。



「………ねぇ、あの二人判ってんのかなぁ」
「何がだ?」
「スピーカー、スイッチ入っちゃってるって」

インパルスを遠めに見ながら互いの機体の整備ログをチェックしあっていたルナマリアが溜息混じりにレイに云う。
半ば呆れている彼女にレイは冷たい程冷静だ。

「さぁな。まず気付いてないだろう」
「まぁね…気付いてたらアスラン、今頃シンを突き落としてるだろうし」
「ルナ、それでは幾らシンでも即死だぞ」
「でもきっと動転したアスランならやりかねなくない?」
「確かに」

そうして二人、インパルスのコクピットを見つめれば、またシンが身を乗り出してアスランにキスをしているらしい。
アスランの上ずった声がスピーカーを通して格納庫に聞こえてくる。

あけっぴろげなシンの所為で皆二人の関係は知ってはいたけれど。

しかしこうも生々しく見せつかれる側の身にもなれ、と。

レイはともかくとして、ルナマリアや整備クルー達は溜息をつきながら否がおうにも慣らされた為、頭を抱えつつ各々仕事をこなしていった。
Category [ SS ノーマル・CP ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
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