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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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太陽 06(#43)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/12/12[ Mon ] 23:24
フェイズシフトダウンし、ボティカラーを灰色に変えた『ジャスティス』を『フリーダム』が抱えるようにしながらAAへと帰投した。
担ぎながら格納庫に『ジャスティス』を収め、自らも機体を収容すると、キラがコクピットから急くように飛び出した。
自力で戻ってくるものだと思っていた整備クルー達も『ジャスティス』が担ぎ込まれながら帰投した事に驚きを隠せないでいて。
収容された今も、中のパイロットが自ら姿を現す気配がない事に焦りだす。
「お、おい!。大丈夫なのか!?」
整備班のチーフ的存在のマードックが『フリーダム』のコクピットからラダーで滑り降りてくるキラを見上げて叫ぶと、まだ地面には届かないのにキラが宙を飛んで着地する。
「判りません!。でも落下の直前まではモニターも生きてましたから!」
しかしその直後内部の様子が判らなくなったのだ、とキラは一息に語り、『ジャスティス』の機体へと駆け出した。
『ジャスティス』のパイロット、アスランは瀕死の状態から漸く目覚めたに近い、と。
未だ重傷で本来ならばMSに乗り込み出撃するなど無理な話だ、と皆が知っている。
俄かに騒然となる格納庫にブリッジで様子を伺っていたメイリンも駆け付けてきた。

「アスラン!」
リフトに登り、キラが『ジャスティス』のコクピットへと向かう。
外部から操作しコクピットを開放して。

「ア、ス…ラ…」

パイロットの名を呼ぼうとしたが、視界に飛び込んできた彼の姿に言葉を失った。

シートに身を沈め、完全に力を失っている身体。

血にまみれた、顔。
閉じられたままの、眸。

「ア、アスラン!」
キラが動揺しながらも中に侵入し、シートに座ったままで気絶しているアスランに近寄った。
ヘルメットに覆われているが、微かに息をしているのが見て取れた。
生きている、と安堵し、キラはゆっくりとアスランからヘルメットを脱がせていく。
其処から現われたアスランの顔は半分を鮮血で濡らし、まるで血の涙を流しているようにも見えて、キラは眉をひそめた。
そして未だ目覚めないアスランの身体を衝撃を与えないようにと静かに抱き上げて。

「アスラン………」
小さく、名を呟きながら。コクピットから抜け出した。

「………っ、う………」

刹那、アスランが微かに呻く。
重傷を負ったままの身体を動かされた為か、ぴくん、と頬を痙攣させて無意識ながらに痛みに顔をしかめる。
「アスラン………大丈夫?」
ゆっくりとリフトに乗り移りながらキラが腕に抱きかかえたアスランを見つめれば、うっすらとアスランの目蓋が開かれた。

額から流れた血によって視界は赤く映り、失血の所為で霞んでいるようだった。
今誰が自分を抱きかかえているのかすら判らない。
しかしアスランは確かに誰かが自分を支えてくれている事に気付いて。

まるで夢の世界に居るかのように。
ぼんやりと。

「………シ、………ン………………」

そう、弱々しい声音で、名を呼んだ。

覗き込んでくる『誰か』に対し、シン、と。

確かにそう呼んだのだった。

シン、と呼ばれてしまった、キラは呆然として。

「アスラン…。君…っ」

長い時間を共に過ごしてきたキラを誰かと間違える程に、『シン』に心を奪われたアスランが、弱々しく見えて。

哀しく思えて。
一瞬喉を詰まらせた。

降下するリフトは直ぐに地面へと辿り着く。
リフトから下りたキラはアスランの身体を床に横たわらせた。
心配して集まってきたメイリンや整備クルー達が血に塗れたアスランの青ざめた顔を見て皆息を飲む。
戦闘中のパイロットの身体を保護する為に作られたスーツは肌に密着する物が多い。
恐らく流血した頭部だけでなく他の部位も痛めた筈だ。
そんな状態ではスーツが身体を締め付ける。
床にぐったりと四肢を投げ出したまま、アスランは浅い呼吸を繰り返すだけで。
キラがパイロットスーツの襟元を外し、胸部の怪我に響かぬよう静かに其処を締め付けから開放した。

「………っ!」
「…っ、きゃ…ッ!」

周囲から息を飲む音や小さな悲鳴が一斉にあがった。
キラも、スーツの下から露呈したアスランの胸元から思わず眼を逸らしてしまった。

それ程、ひどかった。

額から流れた血が首を伝い肩口までも真っ赤に染め上げていて。
胸部は、中に着ていた薄いシャツの色が判らなくなる程。

赤く、赤く。
大量の血を吸い上げていて。

「…っ、アスラン…ッ!」

予想以上の有様に、辛そうにキラが、名を呼ぶ。

すると、ぴくり、とアスランの目蓋が反応を示して。

ぼんやりと、キラを、見つめて。
不思議そうに、キラを、見つめて。

「………キ、………ラ…?」

今度は、キラを、『キラ』だと。

確かに認識したけれど。

キラが此処に居る現実を、不思議そうな眸で、見つめていて。

そして、再び翡翠の眸を目蓋の下に隠して。

意識を手放した。

「…ッ!?。医療班に連絡を!、誰か、ストレッチャーを!。早く!!」

キラが必死な形相で叫んだ。
Category [ 時系列(No.07)【太陽】 ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
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