1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
スポンサーサイト
TB[ - ]  CM[ - ]  Edit   --/--/--[ -- ] --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Category [ スポンサー広告 ]
太陽 07(#43)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/12/12[ Mon ] 23:22
駆け付けた医療スタッフにアスランはストレッチャーに乗せられ、そのまま集中治療室へと搬送されていく。
後を追うメイリンは半ば泣きじゃくっていて。
慣れない艦で一人にされる不安に、唯一知る存在のアスランが再び死にかけていて、恐くて、恐くて。
不安と焦燥にかられたまま走っていった。
整備クルー達は騒然としつつも機体の損傷チェックや整備の任務に戻っていく。

その中でキラは、一人立ち竦んでいて。
アスランが消えていった方角を、じっと見据えていた

想いは、判る。
大切なものを、大切な人を、守りたい気持ちも、判る。

けれど、どうして。
そこまで自分を追い詰めるのだろう。
そして、長い時を過ごした自分を無意識下で間違えるなんて。

今のアスランは何故か初めて会った人のような気すらして、キラは彼に対し違和感を感じ、立ち竦んでいた。



前方を飛行するレイの機体を追い掛けながら、シンは『デスティニー』のコクピットでぼんやりと先程までの現実を巡らせていた。

アスランが、生きていた。
生きて、目の前に現われた。

あの時、確かに彼を沈めた。

アロンダイトで貫き撃墜して、暗い海の底へと沈めた。

死んだと、殺したと。

愛しい人を殺してしまったのだと、ずっとそう思っていた。

議長に逆らい脱した彼を間違っていると思う。

でも、好きだと想う気持ちは今もある。

だからずっと、あの時の決断は正しかったのだとレイに云われ、周囲にも云われ、自分にも無理矢理言い聞かせて。

それでもずっと、後悔していた。
辛くて、哀しくて、淋しくて。

なのに、彼は、アスランは。
生きていた。生きていてくれた。


けれど、『敵』だった。


再び逢えたのに、『仲間』でもなく、『恋人』でもなく、『敵』として。
深紅のMSに乗り込み、銃を構え、剣を抜いて、シンの前に立ち塞がる。
『正義』の名のもとに、全てを焼き尽くす太陽のように、赤い『敵』として。
目の前に現われた。

「………っ、ふ」
小さい嗚咽がシンの唇から漏れ出た。
目頭が熱くなる。

アスランは、もう。
隣に、居ない。
生きていても、再会できても。
隣に、いてくれない。

互いに抱き締めあった手でMSを操り、武器を掲げ、互いを狙う。

こんな哀しい結末を迎えるなんて思いもしなかった。

「ぅ………っ。ぁ、あ………」
嗚咽は更に漏れていく。
ぼろぼろ、と。涙が溢れて止まらない。

悲しい。哀しい。



やがてミネルバに帰投したシンは軍服に着替えもせず、自室へと戻った。
呆然としているシンを心配したルナマリアが追い掛けて部屋を訪れるも、シンはベッドの上で蹲っていた。

「………シン」

ルナマリアがシンの傍に近寄り、ベッドの傍で床に膝をついて座る。
恐る恐る手を伸ばしてシンの髪に触れると、弾かれたかのようにシンが顔をあげて。

「………っ、ルナァ………ッ」

途端に顔をくしゃくしゃに歪めて、泣きだした。

まるで子供のように、声をあげて泣きじゃくる。
ルナマリアの柔らかい身体に抱きついて。
引きずられるようにルナマリアの身体がベッドにあがる。

「………シン。シン………」
「っ、ふ、…っう、うぅ…っ。うーッ」

ベッドの上で横たわり、互いの身体を抱き締めあって。
シンはルナマリアの胸元に顔を埋めて泣き続けた。

悲しくて、哀しくて。

でも。

生きていてくれて、嬉しいと思う自分が、確かにいる。
もう仲間ではないけれど、次に逢うときも敵として戦わねばならないけれど。

それでも。
生きている。
アスランが生きている。
たったそれだけが嬉しくて。

大きな悲しみに押し潰されそうな程、小さな喜びだったけれど。

優しく抱き締めてくれるルナマリアに甘えて、泣き疲れて眠るまで。

シンは泣き続けた。



まだ脳裏には青い空と、青い海と。
太陽のような、赤いMSの姿が焼きついている。
アスランの言葉が、想いが、シンを焼き尽くすかのようで。

青と赤の世界がシンを今も包んでいた。
Category [ 時系列(No.07)【太陽】 ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
COMMENT






  
Web 拍手
少しでもお気に召して戴けたならぽちっと 押してあげて下さいw

Web拍手

気紛れでお礼SSを更新中。 お返事は日記の方で不定期にしてたりしてなかったり。 日記へはリンクコーナーからどうぞw。
カレンダー
最新記事以外のログはカレンダー日付からどうぞ。
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
サイトについて
当サイトはガンダムSEED DESTINYの二次創作小説サイトで、シンアスオンリーで活動中です。 女性向の同人的要素満載な上、性描写を思わせるSSも多数UPしております。 (もろそういうのは全てR18裏に隠しております) そういったものが苦手な方、及びシンアスに興味のない方は、閲覧つらいかと思われますので回れ右して下さいませ。 そして学校、会社等の公共施設での閲覧もご遠慮下さい。

現在仮オープン中ですが、いずれ正式に開設予定。 しかしこれからオフ生活が繁忙期に突入な為、 年内の開設はけっこうきつい今日この頃。
ブログ検索
メール
管理人へのご連絡はこちらから。シンアス同志少ないのでいただけると泣いて喜びます。 ご意見ご感想、好きなシンアスシチュ等何でもOKですのでお気軽にどうぞ。

メールフォーム

お返事は余程の事がない限り必ずしております。 シンアスシチュが管理人のツボにはまったら書く可能性大w。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。