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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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太陽 02(#43)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/12/11[ Sun ] 23:12
AAのカタパルトから射出された『ジャスティス』は大空を旋回しながら周囲を見て、直に戦場の過酷さを感じ取る。

しかし、今は。

直ぐ傍で戦っているMSではなく、砲撃をしあう艦隊でもなく。

『デスティニー』を。
シン、を。

探して、接近して、話して、そして。

レーダーに表示された敵のポイント群の中にひとつの点を見つける。

『フリーダム』。
キラ。

そしてキラと対峙している、二つの機体。

恐らくそれが、シンと、もうひとつはレイ辺りだろうか。

とにかく、急がねば。
早く、早く。

そしてアスランはレバーを操作してバーニアを全開にし、一気に『ジャスティス』を急発進させた。

痛みはもう感じない。
のしかかるGも、身体にくる負担も。

ただ、シンに、会う事。

それだけを、思って。



やがて接近したポイントでアスランはその光景を目にし、愕然とした。
当然の如く新しい機体に乗り込んだシンとレイの『デスティニー』と『レジェンド』が同時にキラの『フリーダム』を襲撃していて。
必死にかわし続けている『フリーダム』も次第に押されていた。
『レジェンド』がドラグーンを放ち、その影で『デスティニー』が対艦砲を構えて。

照準を『フリーダム』に合わせた瞬間。

アスランの中で悪夢が蘇る。

シンがキラを討ち落とした瞬間。

あの時はミネルバで見ているだけだった。

しかし、今なら。
止められる。

自分の手で、身体で、言葉で。
シンを、止められる。

半ば無意識に緊急チャンネルを開き、回線が繋がった『デスティニー』へと叫んだ。

「やめろーッ!」

叫びながら距離を縮め、『デスティニー』へ急接近する。

モニターに映し出されたシンの顔が驚愕と動揺に支配されていて。
死んだ筈の、殺した筈の人間を、アスランを、見て。
一瞬『デスティニー』の動きが止まる。

「やめろ、シンーッ!!」

また、アスランは叫んで。
急接近と絶叫により胸部がひどく痛みを発したのにも気付かずに。

腕部のシールドを相手に向け投げ飛ばしながら、自らも弾丸の如く飛び掛かる。
突然投げ付けられたシールドを混乱状態のまま弾いた『デスティニー』の対艦砲の射程距離に無理矢理割り込み、『ジャスティス』が宙を漂う『デスティニー』へとMSの身体ごと体当たりを仕掛け、激突した。

「うわぁぁーッ!」
「………ッ、ぐぁッ!」

互いに弾かれて、後退する。

突然現われた新しい、だが先の大戦でよく知られた機体『ジャスティス』。
その出現にレイが驚きを顕にした。
「アスラン!?、まさか!!」
キラも、確かにラクスに機体を委ねたけれど、こんなに早く彼が出撃してくると思わなくて。
「………アスラン、君!?」
彼の想いの深さを改めて知らされた。

「………っ、ぁ………」

シンが柘榴の眸を大きく見開いて、モニターに映るパイロットスーツを纏うアスランの姿と、目の前に現われた『ジャスティス』の機体に驚愕している。

どちらも空を滞空しながら。
互いの機体を向き合わせたまま。

『敵』として、対峙した瞬間。

「…っ、ぐ…っ。…シン…ッ!。やめるんだ、シン!」
痛みに顔をしかめながらも、モニター側のアスランがシンを真っ正面から見据え叫ぶ。
刹那シンの脳裏にあの時の記憶が鮮明に蘇る。

先へ、先へと、突き進むグフを追い詰め、そして。
レイの言葉とアスランへの想いが全てを狂わせ、歪ませて。
自ら剣を取り、彼を、刺し貫いた、あの記憶。

フラッシュバックする。

太陽に照らされ紅く輝く『ジャスティス』。

それに今、確かに彼が。
アスランが、生きて、其処にいる。

「…う、そ………。あんた、生き、て、た………」

呆然とシンが呟く。

その顔には先程までの険しい『戦士』としての眼差しはなく、まるで恐いものに怯えるような、あどけない『少年』の表情があった。
シンをモニター越しに見つめたアスランの胸に熱いものが込み上げてくるも、今は時間がないのだと理性が必死に食い止める。

「…っ、もう、やめろ…ッ!。お前、今…何を討とうとしているのか、自分の手で何を壊そうとしているのか!。判っているのか!、シンッ!!」

頬に張りついたガーゼ、長い前髪から覗く包帯、明らかに青ざめた顔色、痩せてこけた頬。
苦しげな息と共に吐き出す声音。

痛々しいけれど、確かにアスランだった。

どんな姿になっても見間違う訳はないけれど。
でもあの爆発で生きていたなんて。
どうしても信じられずにシンは混乱を深めていく。
彼が生きていた喜びも、しかし今戦いを挑まれた悲しみも。

あるのはただ戸惑い。

彼がいること、彼と戦うこと。

呆然としているシンにアスランは尚も言葉を投げ掛ける。

「お前が育った国を、オーブを!。オーブの民であるお前が!。その手で壊そうとするのか!?」

本当は、違う。
もっと、話したい。
ちゃんと、己の意志を、想いを、決断を、話したい。

だが状況はアスランの願いを許さぬように、ひたすら残酷に追い詰めていくだけで。
僅かな時間を、戦いながらも叫ぶしかない時間を、許し与えただけだった。

せっかく逢えたのに。
またこうして、お前と出逢えたのに。
シン、お前に生きて逢えたのに。

緊迫した時間の中で、アスランは己の私情を封じるしかなくて。

悲しいのに、嬉しいのに。今もまだ、愛しいのに。

「オーブを討たれ、悲しみで全てを憎んで!。もう何もなくしたくないと、戦う事を決めたお前が!。何故今オーブを討たねばならないんだ!。シンーッ!!」




アスランの絶叫が、悲しく互いのコクピットに響いて。

消えた。
Category [ 時系列(No.07)【太陽】 ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
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