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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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太陽 01(#43)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/12/10[ Sat ] 23:38
ラクスが差し出した真新しいパイロットスーツをアスランは纏う。

未だ満足に動けない身体で出撃しようとするアスランにメイリンが必死で考え直すよう説得したが、アスランの意志は変わらず、ラクスにも諭されて諦めたようだった。
今は黙ってアスランがパイロットスーツに着替えるのを手伝っている。

脚は打撲と捻挫だけですんだからまだ何とかなる。
しかし腕がひどい怪我を負っている。
特に左腕は微かに動かすだけでも激痛が走る。
胸部も折れ砕かれた肋骨の治療によって傷口は未だ塞がっていない。

こんな身体で凄まじいGに耐え切れるとは自分でも思わない。

しかし心は、行け、と告げている。

ならば素直に従おう。

元より心はシンに全て置いてきた。
あるのは肉体だけだ。
シンを救う為なら、果ててもいい。

その決意を胸に、アスランは再び格納庫へと行き、そうしてかつての愛機のコクピットへと姿を消した。

アスランの姿を心配そうに見つめていたメイリンの肩をラクスがそっと抱き寄せて。

「大丈夫ですわ。全てが終わるまで彼は必ず生きて戻ってきます」

そう、きっと。

キラから聞いた、少年を救う日までは、アスランは死なない、と。

メイリンが泣きそうになりながらも小さく頷いて。

どうか神様、いるのなら、アスランさんを守ってください。
シンも、お姉ちゃんも、皆も、どうか守ってください、と。

切実に祈った。


シートに座り、パネルを操作してキラが書き替えたデータを再び戻していく。
慣れた手つきで自分が扱いやすいように設定しながら、初期設定からして自分が扱う為に作られた機体だと改めて知る。

ふう、と。ひとつ息を吐いて。

確かにまだ胸部はひどく痛む。
出撃する前に医療スタッフに怒鳴られながらも鎮痛剤を処方してもらい、傷口の包帯も巻き直してもらった。

とにかく今は。

オーブを守る事。
シンを守る事。

シンがオーブを討つのを阻止する事。

それだけを思って。

目蓋を伏せ、そしてまた開く。



「アスラン・ザラ、『ジャスティス』出る!」

翡翠の眸は、もう揺らぐことがなかった。



カガリの新しき黄金の機体を、戦場はここではない、国家を守る事が何より大切だと、キラは行かせて。
代わりにシンと再び対峙する。

「何だよ…っ、何で、またお前が現われるんだよッ!。」

シンがコクピットで叫んだ。
一度は確かに撃墜した『フリーダム』がまた目の前に現われて、混乱よりも動揺よりも、憎悪が激しく沸き起こる。
何度もビームライフルを撃ちこんでも、あの青い翼はひらりとかわし、晴れた大空を自由に飛び回る。
接近してもあちらからビームライフルを撃たれ、また引き離される。
相変わらずコクピットを狙わず武装だけを狙ってくるのがシンの怒りを増長させる。
レイが駆る『レジェンド』も加わり、二機で立ち向かうも『フリーダム』はいとも簡単に攻撃をかわす。

しかし『レジェンド』の背面に装備されたドラグーンを見て、キラは一瞬過去に対峙した機体と、それを操っていた男を思い出し僅かに動揺していた。

「畜生!。一気にケリをつけてやる!」

『デスティニー』がライフルを連射しながらバーニアを吹かし、『フリーダム』に急接近した。
ライフルを避けながら宙を後退する相手に悟られる前に長刀を掴んで。
一気に振り上げた。

「うおぉーッ!」

これで最後だ。
本当に終わりにしてやる、と。

『フリーダム』めがけて対艦刀のアロンダイトが逃げ切れなかったその機体を切り裂いた、と思った瞬間。
『フリーダム』はひらりと宙を舞いながら『デスティニー』のアロンダイトを手刀で叩き落とした。

「…っ、くそ!」

簡単にかわされたばかりか、相手にすらしてもらえていない現状にシンが呻く。

「馬鹿にするなぁーッ!」

絶叫しながら再びビームライフルを連射する。
またもかわす『フリーダム』に今度は『レジェンド』のドラグーンが宙に散開し、集中砲撃を食らわして。
余りの砲撃の多さにキラは攻撃も出来ず逃げるしかなかった。

「今だ、シン!」

モニターの向こうのレイがシンに叫ぶ。
それを合図に『デスティニー』は一旦『フリーダム』から離れポジションをとるとビーム砲を構えた。

大型艦ですら沈める砲撃をこの距離で食らえば、いくら最強とうたわれた『フリーダム』でもひとたまりもない。

今度こそ、あの悪魔を仕留める!と。

シンが、『デスティニー』を操り、トリガーを引こうとした。

その時。


『やめろーッ!』


刹那飛び込んできた、声。

緊急チャンネルを開き、敵味方関係なく通信を繋ぐ方法で。

割り込んできた『声』と、コクピット内部の小さなモニターに強制的に映し出された『姿』。


「………………………え?」

『やめろ!、シンーッ!!』


また、聞こえてきた『声』。

今度は、シンの名まで叫んで。



シンは一瞬自分が、夢を見ているのだと。

愛しい人を『殺した』あの瞬間を何度も繰り返す悪夢か。

出会い、結ばれ、幸せだと思っていた頃ばかりを見た夢か。

どちらにせよ、何度も何度も夢で逢った、彼、が。




アスランが、今。

確かに、モニターの向こうに。



アスランが、シンの前に、居た。



生きて、いた。
Category [ 時系列(No.07)【太陽】 ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
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