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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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千の夜とひとつの朝 11 (#40~42)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/12/09[ Fri ] 23:37
ザフトによるオーブへの一斉攻撃が、始まった。
表面上はロゴスの長ともいうべきジブリールを隠匿したオーブへの制裁だったが、ヘブンズベース戦後では明らかにプラントへの絶対服従の意味の方が濃厚だった。

そんな中、AAも慌ただしく出航準備をし、そうして砲撃を受けるオーブを守るべく発進する。
アスランがCICの席についた後、マリューは一人医務室に取り残されたネオを解放したらしい。
しかし二人にどんなやりとりがあったのか、アスランは知らないし、知ってはならないような気もした。
口出しするべき事ではないのだ、と。

そしてブリッジにカガリが居なかった事も後から聞かされた。
かつてオーブの指導者であり亡き養父でもあるウズミから娘カガリに託された『力』、極秘裏に開発されたMSがあるという。
『力』を持つという事がどういう結末を生むか、そして『国』を守る事がどういう事か、望みや願望だけでは叶いはしないと、はっきりと理解した今のカガリならば託してもいいだろう、と。
キサカが秘かに案内したらしい。
恐らく彼女はそれを駆り、今この戦場に舞い降りるだろう。
アスランは何も出来ない、出来るすべを失った自分を悔やみながらも、とにかく今は少しでも関わっていたいから、と。
与えてもらった役割に集中した。



オーブ領海周辺に集ったザフト軍が一斉砲撃を開始する。
勿論その中にはミネルバもいて、それを確認したアスランは衝撃を受ける事なく、ああ、やはり来たか、と、これから起きるであろう最悪の事態を思い浮かべた。
AAも以前ミネルバに攻撃を受けて以来潜んでいた姿を露にし、戦闘に加わった。
ミネルバを中心としたザフト側に動揺が走ったのが判る。

「………っ、あれは!」

その時である。
何かを見つけ、反射的にアスランが声を上げた。

二度だけ見た、あの機体。

一度目は格納庫で。
二度目は奪取したグフのコクピットで。

シンの、新しい『力』。

今この戦場を『デスティニー』が旋回し戦っている。
『レジェンド』や『インパルス』もいて、前者はレイだとして、後者は恐らく他に唯一残ったパイロット、ルナマリアだろうと察した。
しかしアスランの横に居るメイリンにはその事を伝えなかった。
今はまだ識るには辛すぎるだろうから、と。

そして圧倒的数を誇るザフト艦隊に押され、劣勢を強いられていたオーブ軍勢に、一筋の『光』が降り注いだ。
カガリだった。
金色に輝く、オーブの獅子の娘の『力』。
彼女の髪と同じ色。
初めて見る機体にアスランだけでなく、戦場にいた者全てが驚きを隠せなかった。
こんなにも劣勢なのに、まだ『力』を隠していたのか、と。
最新鋭の機体と思われるそれに恐れにも似た気持ちを抱いたのかもしれない。
一瞬動揺が広がる中、回線を緊急チャンネルにあわせ、カガリがザフト、オーブ全軍に告げる。
今直ぐ、この無意味な争いをやめろ、と。
しかし言葉だけで治まる筈がないのはカガリとて知っている。
突進してくるMSの群れを、放たれる砲撃の嵐を、オーブ国土にひとつたりとも向けてなるものか、と。
率いたキサカ始め信頼できる部下達と共に攻撃を防ぐ。

カガリの出現により少しずつオーブ側が押し返し始めた時、それまで離れていた『デスティニー』がカガリに突撃してきた。

「畜生!。お前はまた…っ!。偉そうな事云って、何も守れなかったくせにーッ!」

『デスティニー』のコクピットでシンが叫んだ。
勿論オーブ側には聞こえる筈はないが、一瞬、アスランは息が止まるかと思う程。
シンの放ったビームライフルに、戦慄を覚えた。
シンの、オーブに、カガリに、対する憎悪の根深さを改めて感じざるをえなかったのだ。
『デスティニー』の攻撃をカガリは何とかかわすも、力の差ははっきりとしていた。
どんなに機体が素晴らしくとも、ナチュラルにしては巧く操作出来る方だとしても。
どうあがいてもコーディネーターであり訓練を受けたシンにかなう筈がなかった。
必死にかわし続ける内にカガリの機体は追い詰められていき。
アスランはかつて共に戦い、自分を必要としてくれた彼女の苦戦している様を見て、冷静ではいられなかった。
攻撃する相手が、シンだから余計心が痛む。

かつてのオーブの子が、その象徴だった男の娘を討つ。

なんという悪夢だろうかと。

そして。
機体を痛め付けられ、追い詰められて、次第にカガリは動きが散漫としてきて。
それを見逃さなかったシンがビームブーメランを振り投げ、カガリの機体を切り刻もうとして。
今のカガリには避けきれない、と見守っているしか出来ないアスランにも、彼女が襲われるだろう最悪の結末を案じた瞬間。

空から一筋の光が射られ、シンの投げたビームブーメランを砕き破壊した。

「な、何だ!?」

シンもカガリも、アスランも、突然の事態を把握出来ず、茫然として。

光が射られた上空を見つめる。

其処に居たのは、青い翼を広げた、キラ、の機体。

『フリーダム』だった。

「フリーダム…っ、まさか!」

シンは驚愕した。
あの機体は、確かに破壊したのに、と。
アスランも驚きを隠せなかった。
宇宙に居るラクスの元へ向かったキラが、『フリーダム』に乗って現われるなど考えてもみなくて。
しかしよく見れば間接部が前の物と違っている。
新しい『フリーダム』に誰が乗っているか判る筈もないのに、アスランは何故かあれがキラだと。
彼にしか扱えない機体だと瞬時に悟る。
キラが現われたのなら、カガリはもう無事だろう。
カガリを危険に晒す事はキラならば絶対にしない、という安堵が、シートに腰掛けている身体から強ばった力を解放していく。

しかしアスランは突如現われた『フリーダム』の、その背後に、もうひとつ『何か』が居るのに誰より早く気が付いて。

「あれは…、まさか、そんな!」
「アスランさん!」

思わずシートから立ち上がるも、身体がそれを拒否するかの如く激痛を走らせる。
苦しげに呻くアスランをメイリンが驚きながらも身体を支えた。
「すまない、メイリン…っ」
荒くなった呼吸と共に感謝の言葉を述べて、アスランは歩みだした。

上空から一気に滑空しながら『フリーダム』はカガリの機体に近寄り、『デスティニー』の攻撃からカガリを庇う。
そしてその背後に居たもう一つの機体は、キラから離れ、ゆっくりと漂うようにAAへ降下してきた。
『マリューさん!。ラクスを頼みます!』
『フリーダム』に当然の如く乗り込んでいたキラからAAへと通信が飛び込んできた。
彼が現われた事だけでも驚いているマリュー達に、何の説明もなくキラは告げ、そしてカガリを庇いながらも戦闘に加わった。

戸惑うマリュー達に、下層部のクルーから無線が入る。

アスランが、突然格納庫へと向かった、と。

その報せに、そしてキラの言葉に。

マリューは息を飲んだ。

では、今この艦に舞い降りようとしているあれは、あの中には、ラクスがいるのか?。

しかしあれは、よく識るあれに乗るべき者は今。
この艦にいて、自ら動く事も出来ない状態だというのに。

「と、とにかく!。アレを艦に収容する事が最優先よ!」




ブリッジのモニターに映された、真紅の機体、を信じられないものを見るかのように凝視しながら。

マリューが叫ぶようにクルーに命じた。
Category [ 時系列(No.06)【千の夜とひとつの朝】 ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
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