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千の夜とひとつの朝 03 (#40~42)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/12/02[ Fri ] 23:42
授与式も無事に終わり、シンとレイ、ルナマリアは上官達から促されるように司令室から退室していった。
勲章を貰い、更には『フェイス』にまで昇格したシンを含む部下達の姿を静かに見送り、タリアもまた議長に敬礼すると彼等の後を追おうときびすを返すと。

「グラディス艦長」

しかし、退室する前に声をかけられて阻まれてしまう。
声の主を振り返って見れば、デュランダルがつかつかとタリアに歩み寄り、出ていこうとしていた彼女の後を追ってきた。

「少しだけ、いいかな?」

話がある、とデュランダルはタリアに声をかける。
タリアは何も云わず沈黙したまま頷いて。

そして二人は司令室を出ると、並んで基地内の通路を歩きだした。
無論議長ともなれば必ず従者が付き従っている。
今も数人が議長を守るように取り囲みながら共に居るのだが、我等は物云わぬ存在、とでもいうかの如く、二人の会話に反応を返さない。
聞こえてはいるだろうが、わざと聞こえない振りをしていて。
地位ある立場の者ならばそれが極日常となり、デュランダルは勿論、タリアも判りきっているから気にはしない。

「…何も、云わないのかな?」
「何を、で、ありますか?」

隣を歩く女性の様子を伺いながらデュランダルが尋ねれば、そんな彼に視線を向ける事なくタリアが冷たく言い返す。
予想通りの彼女の態度にデュランダルが小さく溜息を零した。
「判っているだろう?。…彼等に『勲章』を授けただけでなく、『フェイス』として任命した事だよ」
「…それが、何か?」
肩を竦めながらなるべく声のトーンを落とし、デュランダルがタリアの耳元に唇を寄せ囁いた。
だがタリアはやはりひどく冷静な顔つきで逆に聞き返す。
「直接の上司である君に何の相談もなく決めて、絶対何か云われるものだと覚悟していたんだがね」
「…何を今更。決定しておいて今更気になさるのはおかしいではありませんか?」
「…まあ、確かに」
他の者が云うならば大層な物言いだが、旧知の仲であるタリアだから許される。
今も議長は『議長』ではなくデュランダル『個人』として接していたが、タリアはあくまでも公的な関わり方を貫き通そうとして。
「他にも云いたい事などは沢山ありますが、今この場で云える事ではありません故、これ以上はどうぞお許し下さい。『議長』?」
と、感情を自制してそれ以上の詮索を拒否した。
「…怒っているようだね、君は」
デュランダルは隣の女性の静かな怒気に困惑したような表情を浮かべた。

だがそれすらも今のタリアの感情を逆撫でするものでしかなくて。

「………私は今も、彼等の撃墜許可を、認めた訳ではありません」

つい本音を告げてしまった。

はっきりと名を出さなくとも、それが何を、誰を指しているかなど分かり切った事だ。
確かにあの状況では疑う余地もなく彼等は『反逆者』だったろう。
何も知らなければそう思わざるをえない。

だからシンは信じてしまって、戸惑いながらも命令に従ったのだ。

軍の、そしてプラントの、長であるこの男の命令を、聞かなくてはならない状況に追い込んで。

しかしタリアは同じようには騙されない。

何故なら、彼女も彼等と同じく疑問を抱いているから。
すんなりと信じるにはこの男は危険過ぎる、と。
かつて愛した男、デュランダルの、昔とは違う一面を見せ付けられ、タリアは確かに違和感を抱いており、それが徐々に疑念へと変わりつつあったのだ。
それを、あの撃墜命令で確信に変えたのは男自身だと、きっと彼は気付いていないだろう。
否、気付いていて尚こちらの様子を伺っているのなら、相当の食わせ者だ。
だからタリアは目の前に居る男の本心が判るまでは、と用心して本音をバラさなかった。

「………とにかく。他にお話がなければ、もう艦に帰投しても宜しいでしょうか?」

暫らく歩いていた通路が二手に分かれる所に差し掛かるとタリアが急に立ち止まり、一方的に会話を終了させてデュランダルに敬礼する。
そしてデュランダルに背を向けて立ち去ろうとした。

一刻も早く、この男の前から去ろう。
この不毛な会話を終わらせよう。

そんなタリアに、デュランダルが何も云わずに見送ろうとした時。

その『報せ』が舞い込んできた。

『ロゴス』のメンバーで、実質それを仕切っている権力者『ジブリール』の潜伏先。
それが、あの中立国オーブ、であると。

その場にいた者達皆に動揺が走る。
立ち去ろうとしていたタリアにも、それは聞こえて。
だが、デュランダルだけはひどく冷静に報せを受けていて。
無意識に彼に視線を向けたタリアは僅かに眉をひそめ、デュランダルが報せを受けても『驚かなかった』事を訝しんだ。

まるで、其処に居るのが当然、とでもいうかの如く。

デュランダルは先を読んでいたのか、全く顔色を変えていなかった。
Category [ 時系列(No.06)【千の夜とひとつの朝】 ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
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