1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
スポンサーサイト
TB[ - ]  CM[ - ]  Edit   --/--/--[ -- ] --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Category [ スポンサー広告 ]
侵食 17 (#38~39)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/11/18[ Fri ] 02:28
再び眠りに落ちたアスランの傍にカガリを残し、キラはブリッジへと向かった。
其処には艦長であるマリューや途中から加わったミリアリア、そして先の大戦の時より共に戦う仲間達がいる。

「あ、キラ!。アスランの調子はどう?」

キラの姿を見つけたミリアリアが声をかければ、皆が振り返ってキラの言葉を待っている。
これまでにどんな別れ方をしていようと、さほど深い付き合いをしていなくとも、かつて同じ立場で戦ったアスランを皆が心配してくれているのだと、キラは彼らのそんな懐の広さが好きだった。
「うん、まだ安静にしていなきゃいけないけど、もう大丈夫だと思う。カガリはそれでも心配だからもう少し一緒にいるって」
キラの言葉に皆頷いた。
カガリが彼の身を案じる気持ちはよく知っていたから、緊迫した状況だけれど何も云わなかった。

「…それで、今あちらはどうなっていますか?」
キラがそれまでの優しげな少年の顔から急に険しいそれへと変化させて、マリューを見つめながら問い掛けた。
マリューが溜息をつく。

「…最悪、とでも云えばいいのかしら…。あれだけの戦闘をしたにも関わらず、結局『ロゴス』の長ともいうべきメンバーは見つからなかったそうよ」
「…そうですか…じゃあ次は…」

マリューの報告を聞き、眉をしかめたキラが言い淀む。

「…次に標的にされるのは………オーブ、だ………」

キラがそう告げた瞬間、ブリッジの空気が張り詰めた。
真っ先に狙われた地球軍の中枢にやはり『ロゴス』の者はいた。
だが共に潜伏していただろう『ロゴス』の長である『ジブリール』という男は居なかった。
勿論その彼を最優先して捜索しているプラント、即ちデュランダル側にも居ないと云えるだろう。
ならば後残された、潜伏の可能性のある場所は、ひとつ。
カガリの国『オーブ』しかないのだ。
改めてそれを知り、彼らは焦燥する気持ちをどうする事も出来なかった。
今直ぐオーブに向かい、繰り広げられるだろう攻撃からオーブを、あの大地を守りたい。
しかし今の自分達はどの国にも属していない艦だ。カガリや他の一部の上層部の好意で今まで潜伏させてもらっていたが、帰るべき場所も守るべき国ももたない、それは悲しき事実であった。

そして。
『力』を持っていない。
守る為に必要な力『フリーダム』を今のキラは失っているのだから。
カガリの愛機『ルージュ』はあっても、それだけではどうにもならない。
気持ちばかりが急いて。
しかし現状はどうにもならないのだ。

「………マリューさん、ラクスから連絡は………?」
キラが、今この場に居ない彼女の名を出した。
だがマリューは沈痛な表情で首を横に振る。
つまり、何も報せはないのだ、と。
ラクスは今AAには居なかった。愛するキラの隣から離れ、同士であるバルトフェルド達と共に宇宙へと向かっていた。
再びおきてしまったこの戦争の、隠された事実を知りたいと、渋るキラを説得してプラントに潜伏し調査しているのだ。
しかし未だ何の報せもない。
慎重なデュランダルの本当の思惑を、そう簡単には調べあげられないのは判っている。
しかしそれでも、今ラクスと連絡を取れないのはキラだけでなくAAの者達皆が不安に思っていたのだった。

「………それと、キラ君」
沈黙で静まり返る中、不意にマリューが話し掛けてきた。

「彼…アスラン君が託してくれた物だけど…」
そう云ってマリューはキラにそれを見せた。
「何か判りました?」
「ええ、貴方の指示どおりに解析してみたんだけど…」

もし最悪の形でキラ達に渡せなかった事も考えて幾重にもかけられていた、アスランが施したプロテクトを、キラは簡単に解除した。
アスランもだが、キラも情報処理能力は優れていて、そして長い付き合いからの自信が判らせるのか、アスランのかけたプロテクトをキラは差程時間を要せずに解除したのだった。
そしてその後の解析を他の者に任せてアスランの眠る医務室へと向かったのだった。

「それで…中には、何が…?」
「………ええ。もし、これが、本当なら…世界は大変な事になるかもしれない」
「………そう、ですか………」

眸を揺らしながら語ったマリューの様子に、キラの表情が曇る。
やはり、あのデータにはザフト、否、デュランダルの核心でもある重要機密が隠されていたのだろう。
だから、少しでも早くアスランから直に話を聞き、そしてラクスとも連絡を取りたかったのだが、しかしアスランは未だまともに会話をできる状況ではなくて。
ラクスとも接触できなくて。
唇を噛み締めて、キラはどうする事もできない自分を歯痒く思っていた。



その頃ミネルバ艦内でも動揺が広がっていた。
確かに『ロゴス』の者達はいたが、長である『ジブリール』が必死の捜索でも見つからなかったと一報が入ったのだった。
今回の作戦の最重要項目だった彼の発見及び拘束が叶わなかったのだ。
侵攻している時に混乱に紛れて逃げられたのだ。
今上層部は彼が次に潜伏しているだろう場所を特定し、作戦を練っている。

「…っ、くそッ!」
シンが吠えた。
ミネルバに帰投して直ぐに聞かされた報せに怒りを隠せない。
パイロットスーツから軍服へと着替え一人通路を歩いていたが、怒りは治まる事なく眸の柘榴色を更に鮮明にしていた。

見つからなかった。
見つけれなかった。
『ジブリール』を。全ての根源を。
それではまだ悲劇は終わらない。
『ロゴス』を全て消し去らなければ終わらないのだ。でなければまた新しい『ステラ』が生み出され、そして彼女を救えなかった自分が生まれる。
もう繰り返したくないのに。
早く終わらせたいのに。
焦りと悔しさに突き動かされ、独り言のように呻くシンを誰かが背後から声をかけた。
Category [ 時系列(No.05)【侵食】 ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
COMMENT






  
Web 拍手
少しでもお気に召して戴けたならぽちっと 押してあげて下さいw

Web拍手

気紛れでお礼SSを更新中。 お返事は日記の方で不定期にしてたりしてなかったり。 日記へはリンクコーナーからどうぞw。
カレンダー
最新記事以外のログはカレンダー日付からどうぞ。
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
サイトについて
当サイトはガンダムSEED DESTINYの二次創作小説サイトで、シンアスオンリーで活動中です。 女性向の同人的要素満載な上、性描写を思わせるSSも多数UPしております。 (もろそういうのは全てR18裏に隠しております) そういったものが苦手な方、及びシンアスに興味のない方は、閲覧つらいかと思われますので回れ右して下さいませ。 そして学校、会社等の公共施設での閲覧もご遠慮下さい。

現在仮オープン中ですが、いずれ正式に開設予定。 しかしこれからオフ生活が繁忙期に突入な為、 年内の開設はけっこうきつい今日この頃。
ブログ検索
メール
管理人へのご連絡はこちらから。シンアス同志少ないのでいただけると泣いて喜びます。 ご意見ご感想、好きなシンアスシチュ等何でもOKですのでお気軽にどうぞ。

メールフォーム

お返事は余程の事がない限り必ずしております。 シンアスシチュが管理人のツボにはまったら書く可能性大w。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。