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君にキスしよう 3 『彼と彼』 1
TB[ 0 ]   CM[ 0 ]   Edit   2005/09/16[ Fri ] 23:16
シンの行動パターンは、判っていた。

戦艦という限られた空間では行く場所は限られているし、その上何故かアスランと同じだったから、だ。
それは多分彼がアスランを追っていたからというのもあるだろうが、それを抜きにしても、出会った時から彼とよく出会う場所は、必ずあの場所で。

アスランは確信にも似た気持ちで、その『場所』へと歩みだした。

シン、は必ず、居る………と。






あんなにも眩しく照らしていた太陽は、時と共にその高度を下げ、色彩もトパーズのように変えていた。
もう暫らくすればあの地平線に沈んでいくのだろう、橙の柔かな光を水面に散らすように映しこんでいる。
シンはミネルバの上部甲板に居た。格納庫での整備チェックを…アスランの視線から逃げるようにしながら必死に集中して終わらせ、その後ずっと独りで此処にいた。仲間達がレクルームに行こうと誘っても断り、甲板に来てずっと太陽が沈もうとするのを見ていた。
甲板の床に力なく座り込み、拗ねた子供のように膝を抱えて。
ただぼんやりと、太陽と海原を見つめていた。

シンの瞳が夕日に照らされて更にその紅を増していく。



不意に、気配がした。
シンの背後に、誰か、居る。
自分しか居なかった甲板に誰かが来たのだ。
しかし、その気配に気付いてもシンは決して後ろを見ない。
…見たくなかった。


その気配は、アスラン。

ずっと憧れ、恋焦がれた人。


いつの間にか判るようになった彼の気配を、今更自分が間違える筈がない。

シンの姿を思った通りの場所で見つけたアスランは表情を変えず、しかし鼓動を早めた自分を自覚しながら、彼の人に近づいた。

ゆっくり、と距離は縮まる。
二人の全て、の距離、が縮まっていく。


「………シン」
不思議と落ち着いた声。
鼓動は高鳴るのに、アスランはそれを表に出さない。
だがアスランのそんな態度にシンは気持ちがいらつくのを止められない。自分はこんなにも全神経を彼に集中させているのに、それすら気にしないような、声音。

二人の間に沈黙が流れ、やがてシンが沈黙を保ったまま立ち上がり、アスランの方へと歩きだす。
しかし、その顔は決してアスランを見ようとはせず、俯いたままだった。
「シ…」
声を掛けようとしても、シンはその横を過ぎ去ろうとして。思わずアスランは彼の腕を引き掴んだ。

「シンっ」

「………っ!」

瞬間、ばっ、とその腕を振り払われた。視線を交わさぬまま。

「シ、ン…っ」

無意識にしてしまったシンの動作にアスランの声が詰まり、端正な眉をしかめた。シンもまた、顔を逸らした状態で自分の行動に驚いている。
でも今、触れられたくなかった。触れられた箇所が熱く感じられて、自制が効かなくなりそうな気がして恐かった。
だが直ぐにアスランが再びシンの腕を掴んで、今度は力任せにシンを自分の方へと向かせた。その強さにシンが再び振り払おうとしても、アスランは離さない。

「シン!、こっちを向け」

「…っ、………嫌、だ…」

「…な、シンっ」

拒まれた。

その事実にアスランは愕然とする。
告白した日はあんなに必死に思いを伝えようとしていたのに、今度は、拒否された事に。
しかしそれは自分がシンに対してした事と同じで。

胸が、痛んだ。

「シン…話があるんだ…。頼む、こっちを向いてくれ」
今更あの時のシンの気持ちを拒否された事で痛感しても、自分がしてしまった事は変わらないし、消えない。それでもあの時のアスランはその気持ちに気付けなかったし、今だからこそ分かる。

そう、今だからこそ。
話をしたかった。

「シン…俺は…」
アスランの切なそうな声音に逃げるのをやめたシンは俯いたまま、アスランの前でじっとしている。しかしアスランが話し始めた途端だった。
「………いぃ………」
小さい声だった。目の前にいても聞き取りにくい程、小さな声。

「え?」
思わずアスランが聞き返す。シンの表情を見ようと動こうとすると、急にシンが顔を上げた。
Category [ 時系列(No.00)【番外編・短編集】 ]
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