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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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9 『唇から愛を伝えよう』
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 23:56
●09 指切り

沢山、沢山、身体も心も全部愛してもらって。
指一本動かせなくなった身体は隅々までシンで満たされて。
心も、幸せでいっぱいで。

くたり、とシーツに沈んだアスランはまだ余韻から醒めやらず、惚けた顔で寝室の天井を見つめていた。

求め求められ、交わり合うセックスはいつもだけれど、今日は『特別』で。


今日はアスランの『誕生日』だから、『特別』で。






「アスラン?。生きてますかー?」

惚けたまま動かない、だけど時折ひく、と痙攣するアスランの肢体を横であぐらをかいて座るシンが上から覗き込んだ。
勿論シンも全裸のままで、散々頑張ったお陰で腰は痛いし顎も舌も痺れて感覚が薄い。
それでもアスランよりは元気で暢気に聞いてくる。

「アースラン。生きてるー?」
「………半分死にかけてる。やりすぎだ、馬鹿野郎………」

何度も聞いてくるシンが煩くて漸く重い口を開いてアスランが話した言葉はそんなもので。
喘ぎ過ぎた喉は痛み、声はすっかり擦れている。
「良かった、生きてた」
返事をかえせばそんな馬鹿げた言葉をほざくから。
アスランはじろり、と翡翠の眸でシンを睨む。
しかし泣いた所為で潤んだ眼で睨み付けても。
「そんな眼で睨んでも恐くありませんから!」
と。逆に云われてしまう。
諦めたアスランが疲弊した身体をもそり、と動かして横向きになって目蓋を閉じた。

大体こんなにもセックスに溺れて、終わった後に起きている方が珍しくて。
大概はそのまま失神してしまうのだけれど。

だが、シンは慌てたように自分も寝転がって眠ろうとするアスランの背中に縋るように抱きついてきて。

「ちょっと、まだ寝ないで下さいよ!」

睡眠を阻止されたアスランが、うー、と唸るとシンもまた、うー、と唸り返す。

「もう、散々したんだからいいだろ…」
「いや、もうしませんって!。俺だって枯れましたよ、さすがに」
「枯れたとか云うな。下品だろ」
「あんたに関する事なら下品とか思いません。つうか、そういう事云わせるあんたがエロいのがいけないんです!」
「………馬鹿か、お前は」

アスランにしてみればシンの言い分は全く理解できないのだけれど。

でも今日はさすがに自分でも乱れ過ぎたと自覚している。
誘い誘われ、互いを煽り、シンを搾り尽くした先程までの行為を思い出してアスランは首まで真っ赤に染める勢いで赤面した。

「あ。思い出してる!」
「煩い!。黙れっ!」

シンに図星をさされたアスランがシンの腹に肘鉄を食らわせた。

「ぐぇっ!。………アスラン、ひどい…」
「自業自得だ!」

撃沈したシンにアスランはとどめの言葉を吐き出した。
しかし彼からの愛の一撃もたっぷり食らい慣れたシンはこれ位ではめげたりはしない。
痛む腹をそのままに更にぎゅう、とアスランを後ろから抱き締めた。
「アスラン?」
まだ赤面しているアスランの耳たぶに唇を寄せて、シンは精一杯甘い声で彼の名を囁いた。
抱き締めた手をするりと動かして、腹部から胸を通過し、そして鎖骨をなぞる。

「…っ、シン」

やけに生々しいその指の動きにアスランが小さく震えて。

「やめろ…もう疲れた」
「うん、もうしませんってば」

そう云いながらもまだ動き続けるシンの指先はやがてアスランの唇に触れた。

「…ねぇ?、アスラン…」
「なんだ?」

触れた指先に言葉と共に伝わる振動。


「………幸せ?」


シンが、呟いた。

「…シン?」
「アスランは、幸せですか?」
「………」
「俺と一緒で…俺なんかと一緒になるのを選んで………幸せ、ですか?」

指先がアスランの唇の動きを確かめるようになぞり、そしてシンの唇がアスランの髪にそぅ、と口付けられる。
小さく震えるような、シンの鼓動がアスランの背中に伝わってくるようで。

それがやけに切なくて、不安げで。

沈黙したアスランの反応が、シンにはとてつもなく恐かった。

しかし。

されるがままだったアスランの唇がゆっくりと開かれて。

ぱくん、と。

シンの指先を銜え込んだ。

「…アスラン?」

思ってもみなかった反応に、シンが驚く。
銜え込まれた指先はアスランの口の中で、その奥に潜んだ舌が淫らに蠢いて舐められる。
「…っ、ん…ん、ん」
わざと声を洩らすように音をたてながら指をしゃぶるアスランに、シンは次第に彼の愛撫に酔い痴れて。

漸く放された指先はアスランの唾液で濡れそぼっていた。

「………アスラン」

しかしまだ問い掛けた答えは貰っていない、とシンが彼を抱き締めたまま名を呟くと今度は舐められた指先をアスランの手が掴み、そして目蓋へと誘導された。

「………っ」

シンは言葉を失った。

「………お前、本当に………馬鹿だな」

導かれた目蓋の、濡れた感触に。
手のひらに感じる、水の流れに。

シンは、彼が泣いているのを知った。

滅多に涙を見せない彼が、声もなく、泣いていた。

「アスラン………」
「好きだから、お前を好きだから、一緒に居ると、決めたんだ」
「………はい」

「お前を選んだのは俺だ」
「………うん」

「…お前と共にありたいと、初めて自ら他人を望んで、そして今、こうして一緒に居る」
「………」

「俺が幸せかどうか、判らないお前は、馬鹿だ」

強い口調で告げるも、涙はほろほろと零れていて。

シンに愛されている喜びと、心を伝えきれていない悲しみと。

「………ごめんなさい」

シンが泣きそうな声で呟いた。実際眼は潤んでいて、今にも溢れそうだったけれど。

「俺だって、同じ事を考える。俺なんかでいいのか、と」
「そんなっ!。当たり前です!」

アスランの言葉にシンが叫ぶ。
叫んで、シンは、気付く。

彼も、アスランも、同じ想いで。
幸福で、不安で、満たされ揺れている。

「………同じだ、シン。俺も、お前も………同じだから」
「うん、…うん。アスラン」
「すまない、俺は言葉が足りないから…」
「逆に俺は言葉余りすぎですけど」
「そうだな」

感情を表に余り出さない、人付き合いの下手なアスランと、素直すぎて、でも捻くれてて周囲に突っ掛かりすぎるシンと。
お互い気持ちを巧く伝えられなくて、心では判っていても言葉で欲しくなる事もあるから。

どちらともなく、ぷ、と吹き出して。

やがてそれは大きな笑い声となる。

「…シン」
アスランがシンの腕の中で、くるり、と身体の向きを変えて、シンの首筋に頬を擦り寄せた。
「うん…アスラン」
シンも、アスランの身体を強く、だけど優しく抱き締めて。


「愛してる」

と、互いに囁きあって。



「約束しましょう」
「約束?」
「うん、そう。約束。これからもきっと不安になったりするでしょうけど」
「…ああ」
「ちゃんと不器用なりに言葉で伝えて」
「たまには態度で、か?」
「茶化さないで下さいよ!」
「…ぷ。す、すまん」
「もう…。とにかく!。ずっと、一緒に、いましょうね、俺達」
「………ああ、シン」


いつのまにか涙は枯れて、互いの潤んだ眼を見つめあい、笑いあいながら。

二人、唇を寄せて。


キスで、指切り。



幸せの為の、約束を、かわした。


お題配布元→http://roo.to/abandon/
Category [ シン誕・アス誕・お題 ]
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