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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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10 『今この瞬間を貴方と共に』 2
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 02:45
●10 共有時間

「あんた、仕事しすぎだから…」
「まあ、確かに仕事量は多いとは自分でも思うが…」
「俺達、付き合ってるんですよね?」

シンが急に呟いた。
その声音は淋しそうで。

「………まあ、そういう事になるが………」

突然尋ねられて不意打ちを食らったアスランが照れながら肯定する。しかしシンの声は未だくぐもったままで。

「別にずっと一緒にいたいとか、どうせ無理だって判ってるし、望まないけど…。でもせめて一緒に居る時位はちゃんと二人きりで過ごしたいじゃないですか…」
「…シン………」
「どうせあんたはいつも忙しいし、偉い立場だし?。俺の我儘だって判ってますけどね」

そう云いながらも拗ね続けるシンの態度は、納得しているとは言い難いものだった。

アスランとてシンの気持ちは判る。
判るけれど。

「仕方ないだろ…終わらなかったんだから…」

アスランがこつん、とシンの肩に額を乗せて小さな声で呟いた。

「………え?」

一瞬その言葉の意味が判らなくて、シンはつい俯いていた顔をあげて後ろを振り返る。
すると其処にあったのは、頬をうっすらと赤く染めた、しかしそれでも視線を逸らす事なくシンを見つめていたアスランの翡翠の眼差しだった。

「…これでも早く終わらせようとしたんだ。しかしなかなか思うようにはかどらなくて…終わらなかったんだ」
「あ…アスランさん?」

彼の言葉にきょとんとしたシンの腕を、アスランはぐい、と掴むと無理矢理に引っ張っていく。

「ちょ、ちょっと!。痛いってば!」

突然の行動と腕を引かれるその強さにシンが動揺する。
しかしアスランは何も云わずシンをドアから引き離し、ベッドに放り出すようにして再度座らせた。
そしてデスクの上に置かれたノートパソコンを引っ張ってきて、呆然とするシンの隣へ座ると膝の上にそれを置いた。
まだ頬は赤らんでいる。

「え?。え…?」
アスランの行動が判らなくておたおたし始めたシンに、アスランが端末に目を向けたままで云った。

「…今、急いで終わらせるから………其処で、待っていろ…」

紡がれた言葉と同時に物凄い速さでキーボードを叩く指。
その速さは、さっきシンが背後から悪戯した時と同じで。
本当に、早く片付けようとしていたのだと。
カタカタと響くカーソルの音がシンにアスランの本気を伝えてくる。

鈍くて疎くて人付き合いが本当に下手な人だけれど、だから本音を巧く伝えられない事もあるけれど。

アスランも、シンと同じように思っていてくれて。そして二人きりの時間を作る為に頑張っていてくれたのかもしれないと、この時漸くシンは気付く。

「………へへっ」

途端に嬉しくなって自然と綻んだ唇から笑みが零れた。
そしてにやけた顔を隠す事なくベッドに寝転んで、シンは隣で画面を凝視しているアスランの背中を、見た。

「普段からこんな調子なら、きっとお互いの誕生日とかも、あんたずっと仕事してそう」
そう云って頬を枕に擦り付けると、アスランが一瞬固まった。

自分でもありえそうだ、と思ったらしい。

「………そうならないように努力はする…」
と自信なさげに呟く。

「俺、9月ですからね!。でアスランさんが10月で。忘れないで下さいよ!」
「…だから、努力すると云ってるだろう…」
「努力じゃなくて、断言して下さいよ!」

シンがアスランの背中をぱん、と叩くと首だけを向けてアスランが睨み返す。

「我儘云うな!」

そう一喝して。

「とにかく今は…静かに待っていろ…。もう少しで終わるから…」

今度は首まで真っ赤になって。唇を尖らせてアスランが再び仕事に集中した。

不器用な人だけど。
周囲の期待に断れずに無理をしがちな人だけれど。

でも、そんな人に、大事にされているんだな、と改めて知る事ができたから。


「はい!」


元気よくシンは頷いた。


お題配布元→http://roo.to/abandon/
Category [ シン誕・アス誕・お題 ]
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