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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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5 『彼の人の為に』 1
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 02:40
●5 喧嘩

バシ、と。

アスランがシンの頬を叩く音が格納庫の上にあるキャットウォークに小気味よく響いた。
その音が周囲の壁に反響して、真下にいた整備クルー達が二人を見上げる。

「…また、やってるぜ。おい…」
「ああ。今度は何をしたんだ?。シンは…」

シンが抑えきれない感情を爆発させて癇癪をおこすのは日常茶飯事で。そしてそれを上官という立場のアスランが叱りとばすのも同じく日常茶飯事だった。
よく見慣れてしまった光景に クルー達は溜息をつきながらも半ば呆れた表情を浮かべている。
真下でそんな風に想われているとは知らないアスランとシンはお互いをきつく睨み合っていて。
たった今アスランに叩かれた頬が熱を孕んでひりつくように痛む。

「…っ、んだよ!。あんたは!!」
「煩い!。何故殴られたのか、よく考えろ!」

売り言葉に買い言葉で、殴られて逆ぎれしたシンにアスランは怯む事無く怒鳴る。

「判んねぇよっ。間違ってねえもん、俺ッ!!」

「シン!!」




原因はお互いの機体の整備ログを見ていた時の事。
アスランは自他共に認める慎重派だが、シンは正反対で、どちらかといえばカンで乗りきってしまう危険さを孕んでいた。
機体整備の指示にしても機能性を重視しすぎていて無理な注文をつけたり、パイロットである自分の生命よりもどれだけ『敵』を倒せるかという事に特化した整備を好む。
まるで死に急ぐかのような彼の整備ログを見てアスランが指摘するも、シンは当たり前とでもいうかのように意見を聴こうとはしなくて。

押し問答をしている内にアスランが堪らず手をあげてしまったのだった。

「俺がどんな整備しようとあんたに関係ないじゃないですか!。あんたが乗る機体じゃないんだから!!」

シンがそう叫んだ時、彼は再びアスランに頬を叩かれた。
先程よりも強い衝撃にシンの身体がよろめいて壁に激突する。
完全に頭に血が上ったシンがアスランを睨み返すと。

「…お、ま、え。本気で云っているのか…?」

アスランは翡翠の眸を大きく見開いて、ひどく動揺していた。

シンを殴り飛ばした手はかたかたと小さく震えていて。アスランのそんな姿にシンは返す言葉を失ってしまう。

「…好きにしろ、馬鹿野郎」
そう言い残してアスランはキャットウォークを一人去っていった。
彼の後ろ姿がやけに弱く見えて、シンはひどく胸が痛んだけれど既に言い切ってしまった言葉はどうしようもなかった。

しかし消えていく後ろ姿を柘榴の眸に映し、無言のままで何かを決めたシンは、去っていったアスランの後を追い掛けた。

何故だろう。
今追い掛けないと駄目な気がして。

今、彼と話さないといけないような。
よく判らない脅迫めいた焦燥感にかられて。



シンが漸くアスランを見つけたのはパイロット達が出撃を待機するアラートだった。
アスランは室内のロッカーの前でぼんやりと立ち竦んでいて、何をする訳でもなく閉じられたロッカーの扉を見つめていた。

そのロッカーは、アスランの物ではなく、シンの物。

何故彼が、自分のロッカーを、見つめているのだろうか。

当然の如く疑問を抱いたシンは、未だ自分の気配に気付かないアスランに声をかける。

「アスランさん…何してるんですか?」

その声に弾かれるようにアスランが振り向いてアラートの入り口の扉に立っていたシンを翡翠の眸に捉えた。
先程までの激しい怒りも明らかに動揺していた戸惑いの感情も今はなく、眸の翡翠には何故か、哀しそうな色が、宿っていて。
「…何の用だ?、シン」
ぼんやりと呟いた彼の物言いに一度は治まった感情が逆撫でされそうになる。
「そんな云い方しなくてもいいじゃないですか」
「…すまん。言葉がすぎた」
思わず噛み付くと、やや黙ってアスランは俯いて、ぽつりと呟いた。そしてまたロッカーの方を向いてしまう。
「あんた、どうしたんですか?。何かおかしいですよ」
「………」
しかしアスランは何も云わない。
沈黙したままでシンのロッカーの扉に両手で触れる。

「さっきは、すまなかった………殴るつもりは、なかったんだ」
「…アスランさん?」
突然謝りだしたアスランにシンは驚いて。
「しかし…俺の考えはさっき云った通りだ」
「あんた、また掘り返す気ですか?」
せっかく一度は収まった話を蒸し返されて、シンはアスランに歩み寄り彼の肩を掴む。

「俺だってさっき云った通り…」

しかしそれ以上シンは何も云えなくなった。



お題配布元→http://roo.to/abandon/
Category [ シン誕・アス誕・お題 ]
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