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管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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妄執の欠片 2-4
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2006/03/20[ Mon ] 23:11
昨日宣言した通り、裏に『妄執の欠片 2-4』をUPしました!。

はい、もうね、エロ張り切り過ぎてオチがまともに落ちてないという。
えらく不発弾なSSとなってしまいましたorz。


や、エロは不発どころか暴発してっけどwww。

昨日UPしたやつだって、お前どっからそんな知識拾ってきた?と云わんばかりの内容で。
…うん、人生長く生きてると色々知るもんですな。
でも自分出した経験ないからほんとか嘘か知らんけどwww。
(書いといて今更逃げる気満々ですひさこさん)


でもまだ試したいネタはある。フリスクとかw。
しかしどうやってフリスク出すんだ…おい。


とりあえずエロは書ききったような気がしなくもないw。
今日から明日にかけてオフ原稿と時系列を進めたいと思いながら、
せっせと荷造りしますorz。


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妄執の欠片 2-2・2-3
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2006/03/19[ Sun ] 23:29
何だか一部の人の頭をぐるぐると駆け回らせてしまっているこのシリーズ。
(いつの間にシリーズ?)

ちいちゃいアスランたん、ぎっちぎちにされちゃうの!!

な続きをUPしましたwww。


はい、最近稀に見るくらいの暴走っぷりをお楽しみ下さい…。
ひさこさん、これで完全に白い目で見られる覚悟でおりますorz。
うん、絶対やばいと思われ。
やりすぎだと思われ。
どこまで暴走すりゃ気がすむんだろうか。


………………お、お許しを…(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

でも好きな人はどぞお楽しみ戴いた上で、一緒にぎっちぎち萌えしましょうwww。
ぎっちぎち仲間欲しいのー。皆書こうよー描こうよーw。
(それはある意味犯罪ですひさこさん)


や、アスラン泣かせられるなら何でも萌えるけどな…。

あ、ちなみに完結してません。
どえらい所で続きますorz。
続きは明日。死んででも明日。
(死んだらUPできませんひさこさん)
Category [ SS R18 ]
月ひとしずく 11 ( #43~45)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2006/03/17[ Fri ] 23:35
彼が姿を現した瞬間、その場に居た者達は騒めいた。

全世界へ向けて発信した会見を終えて今後の動向を定めるべくAAに帰還していたラクスは、会見時に見せた麟とした表情でなく年相応の少女の顔つきでぽやんと見つめていたし。
ラクスを送迎がてら自国をキサカ達に一時預けてやってきていたカガリは、酷く慌てたようにシートから立ち上がり、声も出せずに泣きそうな顔で駆け寄ってくるし。
艦長という権威ある立場である筈のマリューですら驚いて素に戻っていたし。
彼女の隣には何故か拘束されていた筈のネオがちゃっかり居たけれど。

そして、キラは。

表情を変えず、しかし僅かに眉をぴくりとあげたのには、彼以外誰も気付かずに。

ぽつり、と冷静に呟かれた彼の人の名。

「…アスラン」

感情を抑えたキラの声音にも微かに驚愕が含まれている事に唯一気付けたのは、今名を呼ばれた彼だけで。

動く事もままならない癖に無理に出撃し、結局塞がり始めていた傷を開かせてしまい、強制的に医務室に逆戻りさせられていたアスランが。
ふらふらとした足取りで主たる者達が集うブリッジに不意に姿を現したのだった。
当然まだ身体はボロボロで、一人では立つのもやっとな状態で。
だから医務室に居つき彼に付き添っていたメイリンと呼ばれる赤い髪のザフトの少女が傍らに寄り添っていたのだけれど。

それでも彼は来た、確かに自分の足で、自分の意志で、皆の前に。

「お前…ッ!。まだ寝てなきゃ駄目じゃないかッ!」

駆け寄ったカガリが病人に接するには相応しくない口調で荒々しく叫ぶ。
だがそれが彼女なりの気遣いだとアスラン含め皆知っている。

「カガリ…。大丈夫だよ。もう一人でも歩けるから」

縋りつきたいのを必死に堪えているのだろう、胸元の生地を力なく掴むカガリに、アスランは困ったように笑いかけて彼女の金の髪を優しく撫でた。
隣ではメイリンがアスランを見上げて心底困り果てたような顔をしている。
それに気付いたキラが腰掛けたシートから立ち上がらないままにアスランに云った。

「一人で歩けるって云っても、どうせその子に支えてもらったりしてやっと辿り着いたんでしょ?」

淡々と語るその口調には何故か刺々しさが含まれていた。
アスランがキラを見つめ返して眉をしかめる。

「もう本当に平気だと云っただろう」

何故キラが不機嫌なのか判らないけれど、明らかに自分に対して不満を抱いている事にアスランは気付いている。
たからアスランの口調もきついものとなるのは至極当然だったかもしれない。
一瞬で険悪な雰囲気となった二人に、カガリが慌てて間に入る。

「それよりっ!。アスラン、お前一体どうして此処に?」

カガリが尋ねた。
つい先程まではまだ安静にしていろと云われていたアスランが突然ブリッジに来たのだから不思議に思うのは当たり前の事で。
するとアスランがまた金の髪をくしゃりと撫でて云った。

「ああ、前に俺がキサカさんに託したデータがあっただろう?」
「今は私がお預かりしていますわ」

アスランが視線を投げ掛けた先でラクスが微笑みを浮かべて答える。

瀕死で死にかけていたアスランがキサカに託し、そうしてラクスの手へと渡されたもの。

アスランが己の身体を切り裂き犠牲にしてまでも、ザフトから持ち出した極秘データだ。
それはデュランダル議長が押し隠していた、ある計画が収められており、公表すれば確実に世界は混乱と驚愕に襲われるであろう物だった。

ちょうど今それと私が入手した情報を照らし合わせて皆と話し合っていたのですわ、と。
ラクスが語ると、アスランはカガリを自分から離し、ふらり、とラクスへと歩みだした。

「俺が渡したデータはあれからこちらのスタッフが解析を始めた、と聞きました」
「ええ、圧縮されていたデータを解凍して一通り解析しました。私達もその内容を見させてもらったけれど…言葉も出なかったわ…」
「だと、思います。アレは間違いなく世界を惑わせる物でしかない」

ラクスの代わりに、隣に居たマリューが答えると、アスランは急に顔から一切の感情を消して強い口調で告げた。

そして、まだ言葉を続けて。

「…その様子ではやはり…まだ『表面』のみなんですね?」

と、意味深な言葉を洩らした。

「…『表面』?」

アスラン以外の皆が一斉に問い返す。

当然キラも、それまでの頑なな態度を氷解させた。

幾つもの眼差しがアスランへと集中する。

アスランはラクスの前に立ち、凡そ怪我人らしくない態度で告げた。

「アレは俺が見つけた軍の深層部とも云えるデータベースから丸ごとコピーをして保存した物ですが、予想通りに外部からのアクセスに対し頑丈なプロテクトがかけられていました。…恐らく俺以外は気付かない場所に、もう一つの『真実』が隠されているんです」

そう語りだしたアスランの言葉は、冷静でまるで何か別の事を淡々と語るかのようで。

恐るべき『真実』を示そうとするには到底感じられない程に落ち着いていて。

そのギャップに皆が背にぞくり、と冷たいものを感じざるをえなかった。


「順を追って話した方が判りやすいかと思います」


そう云ってアスランは己が知った、命の危険を侵してまで持ち去ってきた情報を静かに語りだした。
Category [ 時系列(No.08)【月ひとしずく】 ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
妄執の欠片 2-1
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2006/03/15[ Wed ] 21:55
を裏にUPしときますた。

うん、一部に好評だった「妄執の欠片」の続きですw。
ってもまた違うパターンでお送りする「妄執」ですがw。


今回はテーマは『ぎっちぎち』ですから!!。
ひさこさん此処まで変態でしたか!って飽きれてしまうかもしんない…。
いや、私もだよ!、安心しろ!って人だけ御覧下さいwww。


っても寸止めでエロ突入してないけどなー…orz。
続きは週末に。暫し待て。わん。


つか最近やけに裏、変態度数ヒートアップしてるような気がします。
でもいいか。気の向くまま欲望の赴くままに書く為に作った裏ですからwww。

Category [ SS R18 ]
『インモラル』
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2006/03/12[ Sun ] 00:54
R18に『インモラル』UPしますた。
ええ、今回特殊です。いつものうちのシンアスではありません。
だってテーマが
『尻軽アスラン、嫉妬シンに手酷くお仕置き(快楽責)』ですものwww。


お陰ですげえ濃厚です…っていつもだけどもさ…。
そういうの駄目な方は回避推奨。


つかこれ某さんのリクでした。
書く事になった経緯は裏でぶちぶち言ってますけどw。

でもアスランが穢れている(ちょw)のは初めて書いたですよ。
結構面白いねw。
こういう苛め方もあるんだ、と開眼www。
Category [ SS R18 ]
月ひとしずく 10 ( #43~45)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2006/03/08[ Wed ] 21:15
「………う、そ。…嘘、嘘ッ!」

シンに告げられた衝撃の事実にルナマリアは愕然としていた。

思わず立ち上がった彼女はシンから見ても判る位にカタカタと震えていて。

これが他人事ならばどんなに良かっただろう。

ぼんやりとシンは目の前で震える程驚いているルナマリアを見つめながら考えていた。
しかしそんな訳にはいかない。
自分にとってもルナマリアにとっても、アスランの生存は簡単に片付けられる問題ではなくて。

「アスランが…生き、て、た…?」
「………うん」
「そんな…っ」
「本当、なんだ…。俺、モニター越しに話した…から…」

初めて知らされたルナマリアの驚く様はシンの胸を締め付けた。
アスランとの会話は彼が緊急用の回線を開いた事で叶ったものだ。
敵軍となってしまったシンと話した内容は明らかに両軍の通信記録に残されたであろう。
しかしあの時ルナマリアはまだアラートで待機中で、その会話を全く知らなかったのだ。
「後で副長にでも聞いてごらんよ…本当、だから…」
あの時出撃していたパイロットだけでなく艦隊の中枢である司令室にも無線は届いている筈だ。
シンの促した答えにルナマリアは頷かざるをえなかった。
「でも、じゃあ…ッ!」
突然ルナマリアがシンに近づいて、力任せに肩を掴まれる。
女性とは思えぬ位の力の強さに、肩に痛みを感じてシンは眉をしかめ、しかしルナマリアの眼差しから逃れるように顔を逸らした。

彼女が今何を聞こうとしているのか、何を知りたがっているのか、泣きたい位判ったから。

「メイリンは生きてるのッ!?」

それはまるで血を吐くような、それ程までに痛々しい悲鳴だった。

目を逸らしたシンをルナマリアは蒼白した顔で見つめ、掴んだ肩に爪を立てて。

「シン!。答えて、メイリンは!?。あの子は生きてるの!?」
「………ルナ」
「ねぇ!。答えてよっ、シン!!」

もう辛くて逃げ出したかった。

死んだ、と諦めていた、シンもルナマリアも。
二人はどす黒い深海に飲み込まれ藻屑となって散ったと思っていた。
だから無理矢理に言い聞かせて諦めていたのだ。

裏切った者を討つのは軍属ならば仕方ない事だと、アスランを想うシンは。

命令に従わざるをえない立場で尚且つ想い人を討ったシンを責めきれなくて、巻き込まれたメイリンを想うルナマリアは。

理不尽な結果だと判っていても、これが『戦争』なのだ。
その中を今生きているのだ。
自ら志願して軍に属した時から覚悟していたのだから。

何かを失うかもしれない、と。

「………生きてる。メイリンは…無事、だって…云ってた…」

締め付けられる胸の痛みに枯れそうな程乾いた喉からシンが必死に声を振り絞り、ルナマリアに伝えたのはメイリンの生存であった。
途端に肩から爪の食い込む痛みが薄らぎ、かくん、とルナマリアが崩れ落ちた。
「…っ、ルナ!?」
慌ててシンが逸らしていた目を彼女に向ければ、ルナマリアはかくりと床に座り込んで震えていた。
大きく見開かれていた眸からはボロボロと涙が零れ落ちていて。

その時シンは初めて己が彼女に与えていた苦痛と罪の深さを悟る。

ルナマリアはアスランを討ち落としたシンを気遣ってくれてさえいた。
しかしシンは縋るだけで何も返せなかった。
それどころか、彼女から大切な存在を奪っていて。
その罪に立ち向かえていなかった。
想い人を自らほふった罪にばかり囚われて、もう一つの罪を贖う事が出来ていなかった。

「ごめ…っ。ルナ、ごめん…俺、俺…っ」

云いたい事は他にもある筈なのに、けれど謝罪しか言葉が見つからない。
シンの足元で呆然と泣き続けるルナマリアを、シンは堪らず覆いかぶさるようにしてきつく抱き締めた。
胸元に顔を引き寄せればルナマリアは弾かれたかの如くシンの身体にしがみつき、絞りだすように声をあげて泣きじゃくりだす。

「…っう、メイリン…っ。メイ、リン…生きて、生き…っ。うぅ、うーっ」
「うん、うん…ルナ…ごめん。本当にごめん…っ」
「あぁ…っ、シン、シンーッ。あぁぁーッ!」

泣きじゃくるルナマリアを抱き締めながら、シンの眸にも涙が滲んで。

ヒトを討つという恐さ。
壊したものへの喪失感。

戦いの果てに何が残るか、自分がおこした事の結末を、改めて知らされた気がした。

やがて泣き止んだルナマリアは疲れ果てたかのようで。
シンは彼女をベッドに座らせるとくしゃくしゃになった前髪をそっと払い除けて、泣いて赤くなった目蓋に唇を触れさせた。

親愛のキス。
贖罪のキス。

これで彼女の傷が癒える筈はないと判っていても。
「じゃあ、俺部屋に戻るから…」
そう云って立ち去ろうとしたシンの軍服の裾をルナマリアが、くい、と掴み取る。
不思議に思い振り返れば。

「どうして…アスランと戦うの、アンタは…」

泣き疲れ弱々しくなった声でルナマリアがシンを静かに責めた。

「………だって」
「裏切り者だから?。自分を置き去りにしたから?」
「…ルナ」
「オーブを討つのを邪魔したから?」
「………ッ!」

その言葉にシンは一気に熱くなる。
かぁ、と頭に血が昇るようで、感情が激しく渦巻きだす。
「でも、私も…」
沸き起こった怒りのままに反論しようとしたシンに、ルナマリアは淡々と喋り続ける。

「………シンはオーブを討ったらいけない、と思うわ」

ぽつり、と呟かれたルナマリアの告白は彼女の部屋から立ち去った後も暫らくシンの中から消えなかった。
Category [ 時系列(No.08)【月ひとしずく】 ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
夢現つの境界線
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2006/03/04[ Sat ] 15:33
ぱちん、と急に目が覚めた。
さっきまでは心地よく眠っていた、んだと思う。
けれど何か声がして。
苦しそうな声がしたから。
シンは夜の闇の中、不意に目を覚ました。
「………っ、う、…ぅ」
首を回して隣で眠る人を見れば、その苦しそうな声が聞こえてきた。
シンの横で気持ち良く眠っている筈のアスランが、何故かうなされていた。
「アスランさん…?」
肘をつき上半身を起こしてそっと顔を覗き込めば、うっすらと額に汗をかいていて、眉間には皺まで寄っていて。
アンタ、寝てる時まで皺寄せてたら、くせになっちゃって皺残っちゃうよ。
いつもぐるぐると考え込んでは眉間に皺を寄せている人だから、シンは寝呆けた頭でぼんやりと思った。
シンの隣でいつも横向きになって姿勢正しく眠るアスランは、苦しそうに吐息を吐きながら身を縮こまらせてシンに擦り寄るようにしている。
未だうなされるアスランの顔にそっと指先を伸ばし、皺を寄せている眉に触れようとした。
「…っ、シ、ン」
確かに、そう呼んだ。
眠りながら、うなされながら、アスランはシンを呼んだ。
当然ながらシンは驚いて伸ばした指先を触れる寸前で止める。
すると掻き毟るように胸元に置かれていたアスランの手が不意に動き、額に触れようとしていたシンの指を手探りで掴み取り。
きゅうっ、とシンの指先を握って、口元に引き寄せて、ぱくん、と柔らかい唇が食んだ。
「…ッ!。アスラン、さん…?」
「…ぁ、あぁ…シン?」
思いもしなかった動作にシンがびくん、と手を引くとアスランの目蓋が小さく震えて、そしてゆっくりと開かれて目蓋の下に隠されていた翠の眼が顕になった。
ぱちぱちと瞬きを繰り返し、目の前にシンが居る光景を信じられない、といった風に眺めている。
「どうしたんですか?。アンタ、うなされてたけど…?」
「…あぁ。うん…シン」
「はい?」
「…良かった、お前、居た…」
はいぃ?。
この人どこまで旅立ってたの。
普段から惚け気味だけど、夢でまで迷子になってんの、アンタ。
思わず寝起きで自制が効かなくなった毒を吐きそうになったシンは、しかし結局云うことは出来なかった。
「…シン、シン…」
胸が痛くなる囁きと共にアスランがシンの手を掴んで、そして握った手ごと己の唇に引き寄せたからだった。
「…どうしたの?」
「………お前が、ずっと泣いてた」
「泣いてた?。俺が?」
突然夢の話をされて今度はシンが何度も瞬きした。
「あぁ。泣いて、泣き喚いて…それを俺はただ遠くで聞いていて…」
「それで?」
「………」
尋ねてもアスランはそれきり口を閉ざし、何も語らなかった。
ただ哀しそうな眼だけをシンに向けて。
ああ、もう。
そんな涙目でこっち見ないで下さいよ。
見られてるこっちまで哀しくなる。
アスランが一体どんな夢を見たのか、シンには判らない。
けれどそれは恐らく酷く哀しい夢だったのだろう。
この強い人が夢にうなされ泣いてしまう位だから。
「…アスランさん」
けれどシンは思いを顔には出さずに、にっこりと笑いかけた。
夢の不安に怯える人を安心させてやろう、と笑って彼を抱き締め、腕の中に招き入れた。
アスランだけが許される場所。
アスランしか抱かない腕の温もり。
「………シン」
すり、と頬を擦り寄せ、アスランがシンの腕の中で安堵の息を洩らした。
手を回して首筋にしがみついて胸元に顔を埋めたアスランが、可愛くて愛しくて堪らなくて。
「うん…俺は此処に居るよ?。…アンタも俺の傍に居るよ…」
そう囁けば腕の中でかたかたと小さく震えだしたから、声を殺して泣き始めたんだろうとシンは察して。
「大丈夫。大丈夫だから…俺は絶対アンタを独りにしないから…ずっと好きですから…」
優しく語りかけながらアスランの頭をぽふん、とたたく。
まるで幼子をあやすかのように、ぽふ、ぽふ、と。
何度も何度も。
「アスランさん…好きです…大好きですからね…俺はアンタの事、ずっとずっと好きですから…」
囁く度にコクンと頷く彼が、やがて泣き疲れて再び眠るまで。
シンはアスランを抱き締めながら優しく頭を撫でてやった。
Category [ SS ノーマル・CP ]
最期まで優しい人(要注意ネタ)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2006/03/03[ Fri ] 01:43
以下アスランさんの氏にネタですので駄目な方は回避推奨。
平気な方だけ反転して御覧下さい。




視界が霞む。

表面に張った水が膜のようになって、目の前に横たわる人の姿をぼやけさせる。

「………泣く、な、よ…シン」
「…っ、泣いて、なんかいない!」
「………そうか?。なら………い、い………」

呟かれる言葉が途切れ途切れになりながらも、シンを労り、優しい言葉をくれる人。
知らず溢れてくる涙を指摘されて、ぐい、と
乱暴に手の甲で拭いながらシンは悔しまぎれに怒鳴る。

そうすれば、彼は優しく優しく微笑うから。

また涙がボロボロと溢れて落ちて。
彼の青ざめた頬に雫は落ちて肌に染み込んでいった。

土埃で汚れた姿、傷ついた躯、血に濡れた胸。
力を失い、地に倒れこんだ彼、アスラン、の姿。
吐く息は次第に弱くなり浅く喘ぐように喉を震わせる。

アスランが今、冥府に旅立とうとしているのは明らかだった。

なのにアスランは消え入りそうな声音でシンの名を繰り返し呼んでいて。

彼に名を呼ばれるのは好きだった。
怒っていても悲しんでいても困っていても笑っていても。
アスランの優しい声で名を呼ばれて
綺麗な翡翠の眸にシンの姿が映るのを見るのが大好きだった。

だけど、今は、今だけは、厭で厭で仕方がなくて。

今は彼に名前を呼んで欲しくなかった。
大地に横たわるアスランをの横に膝をついて寄り添うシンは
ぎり、と唇を噛み締めて言葉を吐き捨てた。

「…んだよ、犬みたいに何度も呼ぶなって…云ってるだろ…っ」
「あぁ…すま、な、い」
「いいから…もう喋んなよ…っ。アンタ今自分がどんな状態か判ってんのかよ…っ」

平静を保って強がりたいのに、どうしても彼の死にゆく様を見ていると声が震える。

みっともなく取り乱したくはない。
そんな弱い自分を見せたくない。
最期は強い自分を見て逝って貰いたい。

俺は大丈夫だから、安心して下さい。
そう云いたいのに云えない。

「シン…そん、な顔…するな…」

泣き喚きたいのを必死に抑え歪んでしまったシンの顔を見て
アスランが眉をひそめて微笑んだ。
もう感覚が失われつつある手をゆっくりと上げて、シンの黒髪に優しく触れて。

ぽふん、と。

そっと髪を押さえるようにして軽く叩いた。

「…お前は…辛い目にあってばかり、だったんだから…笑っていて、ほしい、んだ」

今が一番辛いよ。
アンタが云うな、馬鹿野郎。

そう怒鳴りたいのを唇を噛み締めて堪えた。

「なぁ…シン…?」

ぽふん、ぽふん。

「お前、は…幸せ、だった…か?」

ぽふん、ぽふん。

時折息を詰まらせて呟かれる言葉。
酷く弱々しい力で髪をぽふぽふ叩く手の平。

死にゆこうとしていても尚、シンを慰めようとする、優しい人。
自分の事よりもシンを想ってくれている、優しすぎる人。

「俺、は…お前に…会えて…幸せ、だっ………」

急にか細くなる声。

「…あり、が…と…」

ゆっくりと伏せられていく目蓋。

「あ、い…し…て…」

ぱたん、と地に落ちた手。

最期まで云えなかった言葉。



「ぁ、あ、あぁ…ッ!」

シンは深紅の眼を見開いて。

たった今命が失われた彼の人の躯を力任せに抱き締めた。
頭を掻き抱いて、愛を囁きあった唇を己の胸元に押しつけて。

「馬鹿野郎…ッ!。アンタ、俺と会えて幸せだって…ッ!」

あんなに堪えた涙がぼろぼろと落ちても構わなかった。

「そう云うなら…っ、死ぬなよ…ッ!。生きろよ、生きてっ、俺の傍でっ、ずっと…ッ!」

まだ暖かい、まだ暖かいのに。
もう眸は開かない、もう声は聞こえない。



「アスラーーーンッ!」

今冥府へと旅立ったアスランに届け、とシンの悲しき絶叫だけが響いて消えた。
Category [ SS ノーマル・CP ]
可愛い大人、ずるい子供。
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2006/03/02[ Thu ] 23:57
季節が冬から春へと変わりゆく今、吹く風はまだ冷たく肌を刺すように吹き抜ける。
ぶる、と肩を小さく震わせてシンは隣を黙々と歩き続ける藍色の髪の人をちらりと盗み見た。
ついさっき喧嘩をしたばっかりで、その綺麗な顔の眉間にはしわが数本刻まれている。
確かにシンもムキになって言葉で噛み付いたけれど、彼だってシンの気持ちを判ってくれなかった。
だからシンの眉間にもしわが増えていて。
互いにしかめっ面で街路樹を並んで歩く。
喧嘩しても、顔を見たくないと思っても、こうして傍を離れないのは。

向かう先が同じだから。
住んでいる家が同じだから。

「…なんだ」
「いえ、別に…」
「じゃあジロジロ見るな」
「見てませんよ!。アンタ少し自意識過剰じゃない?」
「何だと!」

ああ、また繰り返しだ。

ちらちら見ていたのは本当だけど、でもそれを認めるにはシンの性格は素直には出来ていないからつい逆らってしまう。

「大体お前はどうしていつも素直になれないんだ!。さっきだって…ッ!」

一度は鎮静化した問題を掘り起こされた。

「うっさいな!。アンタだって人の事云えないじゃん!。いっつも大事な事は俺に云わないで勝手に決めて!。俺の意志は無視ですか、あんたにとって俺はそんなちっぽけなモンだったんですか!」

蒸し返された所為でシンの感情が一気に爆発した。
歩む足を止めてまくしたてるように一息で怒鳴りつけた。
アスランもシンに合わせて立ち止まる。

喧嘩の原因はアスランの一言だった。
評議会からの要請で今度親善大使として地球に移り住む事になった。
そんな大事な事をあっさりと告げられればシンだって当然ぶち切れる。

だってアンタ今俺と一緒に住んでるでしょ。
なのに何で俺に一言も相談しないで勝手に決めてるの。
しかも移住はもう直ぐってアンタ。

ぐるぐると感情が渦巻いて抑えられない。

シンも追い掛けていければ何の問題もないのかもしれないけれど。
シンだって軍に属したままだ。
一人で勝手に決められる筈などないから。

「アンタ、俺の事何だと思ってんですか!」

とうとう怒りが頂点に達してシンは目の前に立つアスランに叫んでいた。
アスランの眉間にまたひとつしわが増えた。

「………シン」

ぽつり、と呟かれた声音は低くて彼が怒っている、とシンは感じた。
す、と右手が上げられて思わず肩を竦めて身構える。
殴られる、ひっぱたかれる。
いつもいつもアスランにはそうされて叱られていたからつい条件反射で構えてしまう自分が、全然成長していない子供のようで情けなかった。

次の瞬間、くる、と思われた衝撃は。

ぽふん。

ツンツンにはねた髪が軽く押さえられるように頭のてっぺんをぽふんぽふんと叩かれた。

「………え?」

予想していなかった行動に思わず目を真ん丸にしてアスランを見つめれば、困ったような顔をして、口元の端を緩めて微笑んでいる姿があった。

「…アスラン、さん?」
「仕方ないな…お前は。そんなに俺が居ないと駄目なのか?」
「………だって」

漸くしがらみとか葛藤とかかなぐり捨てて、正直に向き合えて。
そうして一緒に過ごせるようになったのに。
怒ってばかりだったあの頃と違って、笑って居られると思ったのに。
なのにまた離れ離れ?

心の中で拗ねれば、アスランはシンの気持ちを簡単に読み取っていて。

また、ぽふぽふ、と。

「前とは違うだろう?」

前みたいに互いの想いがすれ違っている訳じゃない。
今は互いの本当の気持ちを知っているだろう。
そう云ってアスランはシンの頭をぽふぽふ叩く。

「確かに相談しなかったのは悪いと思うが…」
「………本当ですよ、もう」
「だが今更お前は俺を離さないだろう?」
「え?」
「例え地球とプラントで離れても、お前は俺を諦めないだろ?」
「………そう、ですけど…」

確かに今更彼を忘れられる筈などなくて、それを呆気なく指摘されてシンは俯いた。

「なら大丈夫だ。永遠に離れる訳じゃない」
「アンタは平気なの…?。俺と離れて」

くい、とアスランの服の裾を引っ張って尋ねれば。

「…うん、まあ…淋しい、とは思うが…だが通信で幾らでも話せるし、たまには会えるし…、それに」
「それに?」
「幾らでも理由をつけてお前も地球のどこかの基地に配属になればいい」
簡単にアスランは言い切ったけれど、軍はそう簡単に事を運べるものではないと知っているくせに。
「…簡単に云うなよな…」
「でも、するつもりだった、だろう?」

う、とシンは言葉を詰まらせた。

ほんの少し考えたけど。
銀髪の仏頂面な偉い人に頼めばどうにかなるかな、とか思ったけど。

それもあっさりとアスランは先読みしていた。
簡単に思考がばれていて悔しいような嬉しいような。
俺ってそんなばれやすい頭してるかな、とシンが上目使いでアスランを睨み付けた。

すると、ふわり、と影がよぎって。
触れるだけのキス。

「お前が俺から離れないって俺は思っているから、だから安心して向こうに行けるよ」
「………ちぇー」

負けた、と思った。
やっぱり大人だ。
抜けてるけど。
夜は俺が勝つけど。

「………判ったから、頭、叩かないでくれませんか?」

さっきからずっとぽふぼふされていて、子供扱いされているような気がして、けれど何だか落ち着くような感じもして。

「じゃあ早く帰りましょう。俺、急いで軍に申請しなきゃいけないから…」
「うん、うん」
「アンタの荷物もまとめなきゃいけないし…」
「うん、うん」
「って、人の話きいてます?」
「うん?。うん、聞いてるぞ?」

子供をあやすように頷かれてむっとしながら云えば、にっこりと笑ってまた頷かれた。
もう適わない、とシンは思いながら、大人なくせに、年上ぶるくせに、妙に可愛いこの人を離すもんか、と。



ぎゅ、とアスランの手を握った。
Category [ SS ノーマル・CP ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
巧い甘え方のススメ
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2006/03/02[ Thu ] 22:30
ぽふん、ぽふん。ぽふぽふ、ぽふん。

まるでそんな音が聞こえてきそうな、アスランの何気ない仕草。

「…アンタ、何やってんですか…?」

同じベッドで共に眠るアスランの腕の中で、シンが訝しげに呟いた。

ひとしきり熱い時間を共有した後、気怠さに身を任せながら何となく仰向けに寝ているアスランの腕の中に潜り込んで彼の胸元に擦り寄ったら、アスランは何も云わずにシンの頭をぽふぽふと叩いてきて。

「…んー。いや、何となく…」

そう言い返すアスランの声は少ししゃがれていた。

先程までシンの上で身をくねらせて鳴いていたのだから当然なのだけれど。

「何となく、で人の頭叩かないで下さいよ」
「んー…」
「あ、ちょっ!。寝んなよ!。人の頭叩きながら寝んな、馬鹿ーッ」

苦情を告げれば酷く眠そうな声で曖昧に返事をされるから、シンは勢い良く起き上がり頭をぽふぽふするアスランを見下ろした。
頭に向けられていたアスランの手がぱったりとシーツに落ちる。
案の定アスランは疲れて眠気に襲われているらしい。

とろんとした緑色の眼でシンをぽやんと見上げていて。
にこ、と笑ってまた手を伸ばす。

「ちょっと、アスランさん?」

再び頭を撫でるようにぽふぽふぽふぽふ。
アスランの手がひたすらシンの頭を叩いて。
眉間にしわを寄せてあからさまに不機嫌な顔でシンがアスランを注意すると、彼は益々嬉しそうに笑って呟いた。

「…お前の頭、こうしてると何だか安心するな…」
「それ、どういう意味ですか…」

昔よく落ち込んだり拗ねたりした時、慰めるようにこうして頭をぽふぽふされたけれど。
シンもそれをされれば気持ちが不思議と落ち着いて、彼にされるのは嫌いではないけれど。

でも今するべき理由が見つからない。

今日は暴走もしなかったし、アスランさんの嫌がる事とかしなかったし、第一凄く悦んでいたじゃないか。

「シンが居るんだ、と実感できる気がするんだ…」

しかし、ふわふわと夢見ごこちで頭をぽふぽふし続けるアスランを見ている内に、何だかどうでもよくなってくる。

「…シンー………」

しまいには首を傾げてシンの名前を囁いてくるから。

「………あー、もう!」

結局は適わない。

シンはやめさせるのを諦めて、再びアスランの胸元に顔を埋めた。
そうしてまだじんわりと汗ばんだ躯をぎゅっ、と抱き締めてやれば、アスランは嬉しそうにぽふぽふシンの頭を叩く。

「…好きなだけ俺の頭叩いて下さい、もう…」
「うん…」

どこか安心したかのようにアスランは小さく返事をして。
やがて睡魔に意識を飲まれてしまうまで、ずっと。

ぽふん、ぽふん、ぽふぽふぽふん。

そうしている内にシンも何だか嬉しくなって。

たまには甘えたふりして甘やかすのもいいな、とか思いながら。

すやすやと眠りだしたアスランの腕の中からこっそり抜け出して、閉じられた目蓋に優しく口付けた。
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