管理人ひさこによるガンダムSEED DESTINY及び蒼穹のファフナーのファンサイトブログです。オフィシャル等とは一切関連はございません。
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3 『波の花の祝福を君に』
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/30[ Sun ] 23:36
●03 手を繋ぐ
ツンデレアイコン2


ざぁん、と。

曇り空の下、天の色を映しこんだ灰色の海原が白波をたてて。
波打ち際の砂浜に押し寄せては引いていく。
地球の引力を感じる、母なる海の力。

まだ陽が昇らない薄明かりの空の下、冬の到来を感じさせる冷たい秋風が藍の髪を揺らしていく。

「アスラン、寒くないですか?」

シンが尋ねた。

「いや、まだ大丈夫だ」

アスランが答える。



海が見たい、とアスランが呟いたのは昨夜。
シンの腕に抱かれ、その抱き締める力の強さに、しかし伝わってくる暖かさに安堵して眠りにつこうとしていた時、ぽつり、と呟いたのだった。

終戦後、戦わずして平和を成し遂げようと選んだ道。お笑いコンビ『ツンデレ』として世界を笑わせて幸せをもたらす道を選んで。
多忙過ぎる日々を過ごしてきた。
今もオーブの温泉を笑いと共に紹介する旅番組の収録で地球に降下していた。
ハード過ぎるスケジュールで既に曜日感覚も季節を感じる事もない。
少し切ないけれど、でも自分達で選んだ道だからと。そう云って淋しそうに笑いながらも、海が見たいとアスランは呟いたのだった。
偶然にもオーブ滞在中宿泊しているホテルは海岸沿いで建物の裏側には寒々しいけれどアスランが見たいと願った海があって。

眠るアスランを起こしてシンは海へと連れてきたのだった。

朝になればまた収録が始まるから、今しかない。
気温差が激しい秋の空気は肌を冷やしていくけれど、今しかなくて。



「アスラン、ほら。気を付けて」
「ああ、すまない」
足場の悪い岩場を、シンが手を伸ばしてアスランを支えて歩ませる。
自分はオーブ育ちだから慣れているけれど、彼は月とプラントしか知らない。
一時オーブに隠住していたけれど、勿論自然に触れる余裕もなかったから、人工の街しか知らないアスランには、地球の壮大な自然は偉大すぎるようだった。

「何度見ても凄いな…」
「今日は天気も悪くて時化てますからね」
「しけ?」
「ああ、こんな風に風が強くて波が高い事を云うんですよ。海が荒れてるみたいでしょう?」
「そうか…」

シンの言葉に頷きながらもアスランがその身をぶる、と震わせた。
黒のスラックスに革靴、上は白いシャツと襟にボアがついた丈の短いジャケットを身に纏う彼は、さすがにこの気温では直ぐに身体が冷えてしまう。
「やっぱり寒いんでしょ?。そんな格好するから…」
隣に立つシンが心配そうにアスランを見つめる。
シンは秋の気温差の激しさも知っているし、岩場や砂浜を歩くのに適した格好も判っていて、スニーカーに色褪せた古着のジーンズ、上は濃赤のタートルと焦茶のコートを身につけている。

「ほら」

そう云ってシンがアスランの手を握り、自分のコートのポケットに突っ込んだ。
「手、かじかんでますよ?。風邪引かないで下さいね」
「ありがとう、シン」
少しだけ大人になったシンの優しさに、アスランは微笑んで素直に感謝した。

「アスラン、こっちです」
手を繋いだままシンが岩場を更に進んで波打ち際まで連れていく。
見せたいものがある、とアスランを岩場まで連れてきたのだった。
「見せたいもの、って一体何だ?」
「ん、直ぐに判りますよ」
そう云ってシンは岩場を覗きこむようにして、少し高度がある岩場の下の、荒波が打ち寄せる海面を指差した。アスランも恐る恐る身を乗り出して、先を見ようとした。

その時。

ふぅわり、と。

何かが、空を、舞う。

「………え?」

視界に入ったそれに、アスランが小さく声を洩らして。

そして翡翠の眼を瞬かせた。

そこには、白い、白い、華のような、泡。
幾つもふわりふわりと舞い上がり、風に飛ばされて。

「これ、『波の花』って云うんですよ」
「波の花………?」

シンがぽつりと呟いた。

「こんな風に風が強くて時化ている時に発生しやすいみたいです。詳しくは俺もよく判らないんですけど、打ち寄せた白波がその激しさに泡だつみたいに、その泡が風に飛ばされて舞い上がるんですよ」
「………綺麗だ」
「うん、今日みたいな天気なら見れるかなと思って。だからアスランに見せたいなって」
「ありがとう………シン」
風の吹くままに舞い踊る白い泡たちが、アスランの視線を釘づけにする。

生まれて初めて見る光景に、海が、風が、生きていると、その存在を示す光景に。
アスランは魅せられた。

「アスラン………」
シンが後ろからアスランわ抱き締めて、羽織るコートで彼を包み込んだ。
背中に感じるシンの体温と、目の前に広がる風景に。

ああ、俺は、俺の守りたかったものは、此処にある、と。

そう思うと視界が段々とぼやけていく。

「ねえ、知ってました?」
「…何をだ?」
シンの指が、そうっと、アスランの目尻に触れて。
滲んだ涙を拭いとりながら気付いていない素振りで話し掛ける。



「…今日は、あんたが、この世界に、産まれてきてくれた日ですよ」

「………あ」
「うん、多分忘れてるな、と思ったけど」

そう云って苦笑いされた。
抱き締める腕の力が更に強くなり、シンの唇がアスランの耳元に寄せられる。

「誕生日、おめでとうございす…アスラン」

そして、アスランの手を掴み、何かをその手の平に乗せた。

「………っ!」

視線を落としたアスランがそれを見て、言葉を詰まらせて。

ぼろぼろと、涙を、秋風に舞い散らせる。

「シ、ン」

「…形式上は無理だけど…」

シンの、声。
いつにもなく真剣で、愛が込められた、声。

ぎゅう、とシンの手がアスランの手の平にあるものを彼の手ごと握り締められる。


「………結婚、しましょうか。俺達………」


アスランの手の中にある、シンからの贈り物。

丸い、指輪。
愛の、印。

「………うん、うん。シン」

泣きながらアスランが頷く。

「本当はこんな寒空の中でプロポーズしたくなかったけど…でも見せたかったから。波の花」

「…ああ。ありがとう?」
「…いや、その…肝心なところで疑問系で答えないで下さい」

相変わらずのずれっぷりも、今では凄く愛しいけれど。

「…ありがとう、シン。最高の誕生日プレゼントだ…」

そしてアスランは、笑う。

幸せに満たされて、シンの暖かさと自然の美しさに満たされて、何よりも綺麗な笑顔を、見せた。





ふわりふわりと白い花が舞う中で、口付けをかわす二人を、夜明けの暁が照らしていた。


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Category [ シン誕・アス誕・お題 ]
9 『唇から愛を伝えよう』
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 23:56
●09 指切り

沢山、沢山、身体も心も全部愛してもらって。
指一本動かせなくなった身体は隅々までシンで満たされて。
心も、幸せでいっぱいで。

くたり、とシーツに沈んだアスランはまだ余韻から醒めやらず、惚けた顔で寝室の天井を見つめていた。

求め求められ、交わり合うセックスはいつもだけれど、今日は『特別』で。


今日はアスランの『誕生日』だから、『特別』で。






「アスラン?。生きてますかー?」

惚けたまま動かない、だけど時折ひく、と痙攣するアスランの肢体を横であぐらをかいて座るシンが上から覗き込んだ。
勿論シンも全裸のままで、散々頑張ったお陰で腰は痛いし顎も舌も痺れて感覚が薄い。
それでもアスランよりは元気で暢気に聞いてくる。

「アースラン。生きてるー?」
「………半分死にかけてる。やりすぎだ、馬鹿野郎………」

何度も聞いてくるシンが煩くて漸く重い口を開いてアスランが話した言葉はそんなもので。
喘ぎ過ぎた喉は痛み、声はすっかり擦れている。
「良かった、生きてた」
返事をかえせばそんな馬鹿げた言葉をほざくから。
アスランはじろり、と翡翠の眸でシンを睨む。
しかし泣いた所為で潤んだ眼で睨み付けても。
「そんな眼で睨んでも恐くありませんから!」
と。逆に云われてしまう。
諦めたアスランが疲弊した身体をもそり、と動かして横向きになって目蓋を閉じた。

大体こんなにもセックスに溺れて、終わった後に起きている方が珍しくて。
大概はそのまま失神してしまうのだけれど。

だが、シンは慌てたように自分も寝転がって眠ろうとするアスランの背中に縋るように抱きついてきて。

「ちょっと、まだ寝ないで下さいよ!」

睡眠を阻止されたアスランが、うー、と唸るとシンもまた、うー、と唸り返す。

「もう、散々したんだからいいだろ…」
「いや、もうしませんって!。俺だって枯れましたよ、さすがに」
「枯れたとか云うな。下品だろ」
「あんたに関する事なら下品とか思いません。つうか、そういう事云わせるあんたがエロいのがいけないんです!」
「………馬鹿か、お前は」

アスランにしてみればシンの言い分は全く理解できないのだけれど。

でも今日はさすがに自分でも乱れ過ぎたと自覚している。
誘い誘われ、互いを煽り、シンを搾り尽くした先程までの行為を思い出してアスランは首まで真っ赤に染める勢いで赤面した。

「あ。思い出してる!」
「煩い!。黙れっ!」

シンに図星をさされたアスランがシンの腹に肘鉄を食らわせた。

「ぐぇっ!。………アスラン、ひどい…」
「自業自得だ!」

撃沈したシンにアスランはとどめの言葉を吐き出した。
しかし彼からの愛の一撃もたっぷり食らい慣れたシンはこれ位ではめげたりはしない。
痛む腹をそのままに更にぎゅう、とアスランを後ろから抱き締めた。
「アスラン?」
まだ赤面しているアスランの耳たぶに唇を寄せて、シンは精一杯甘い声で彼の名を囁いた。
抱き締めた手をするりと動かして、腹部から胸を通過し、そして鎖骨をなぞる。

「…っ、シン」

やけに生々しいその指の動きにアスランが小さく震えて。

「やめろ…もう疲れた」
「うん、もうしませんってば」

そう云いながらもまだ動き続けるシンの指先はやがてアスランの唇に触れた。

「…ねぇ?、アスラン…」
「なんだ?」

触れた指先に言葉と共に伝わる振動。


「………幸せ?」


シンが、呟いた。

「…シン?」
「アスランは、幸せですか?」
「………」
「俺と一緒で…俺なんかと一緒になるのを選んで………幸せ、ですか?」

指先がアスランの唇の動きを確かめるようになぞり、そしてシンの唇がアスランの髪にそぅ、と口付けられる。
小さく震えるような、シンの鼓動がアスランの背中に伝わってくるようで。

それがやけに切なくて、不安げで。

沈黙したアスランの反応が、シンにはとてつもなく恐かった。

しかし。

されるがままだったアスランの唇がゆっくりと開かれて。

ぱくん、と。

シンの指先を銜え込んだ。

「…アスラン?」

思ってもみなかった反応に、シンが驚く。
銜え込まれた指先はアスランの口の中で、その奥に潜んだ舌が淫らに蠢いて舐められる。
「…っ、ん…ん、ん」
わざと声を洩らすように音をたてながら指をしゃぶるアスランに、シンは次第に彼の愛撫に酔い痴れて。

漸く放された指先はアスランの唾液で濡れそぼっていた。

「………アスラン」

しかしまだ問い掛けた答えは貰っていない、とシンが彼を抱き締めたまま名を呟くと今度は舐められた指先をアスランの手が掴み、そして目蓋へと誘導された。

「………っ」

シンは言葉を失った。

「………お前、本当に………馬鹿だな」

導かれた目蓋の、濡れた感触に。
手のひらに感じる、水の流れに。

シンは、彼が泣いているのを知った。

滅多に涙を見せない彼が、声もなく、泣いていた。

「アスラン………」
「好きだから、お前を好きだから、一緒に居ると、決めたんだ」
「………はい」

「お前を選んだのは俺だ」
「………うん」

「…お前と共にありたいと、初めて自ら他人を望んで、そして今、こうして一緒に居る」
「………」

「俺が幸せかどうか、判らないお前は、馬鹿だ」

強い口調で告げるも、涙はほろほろと零れていて。

シンに愛されている喜びと、心を伝えきれていない悲しみと。

「………ごめんなさい」

シンが泣きそうな声で呟いた。実際眼は潤んでいて、今にも溢れそうだったけれど。

「俺だって、同じ事を考える。俺なんかでいいのか、と」
「そんなっ!。当たり前です!」

アスランの言葉にシンが叫ぶ。
叫んで、シンは、気付く。

彼も、アスランも、同じ想いで。
幸福で、不安で、満たされ揺れている。

「………同じだ、シン。俺も、お前も………同じだから」
「うん、…うん。アスラン」
「すまない、俺は言葉が足りないから…」
「逆に俺は言葉余りすぎですけど」
「そうだな」

感情を表に余り出さない、人付き合いの下手なアスランと、素直すぎて、でも捻くれてて周囲に突っ掛かりすぎるシンと。
お互い気持ちを巧く伝えられなくて、心では判っていても言葉で欲しくなる事もあるから。

どちらともなく、ぷ、と吹き出して。

やがてそれは大きな笑い声となる。

「…シン」
アスランがシンの腕の中で、くるり、と身体の向きを変えて、シンの首筋に頬を擦り寄せた。
「うん…アスラン」
シンも、アスランの身体を強く、だけど優しく抱き締めて。


「愛してる」

と、互いに囁きあって。



「約束しましょう」
「約束?」
「うん、そう。約束。これからもきっと不安になったりするでしょうけど」
「…ああ」
「ちゃんと不器用なりに言葉で伝えて」
「たまには態度で、か?」
「茶化さないで下さいよ!」
「…ぷ。す、すまん」
「もう…。とにかく!。ずっと、一緒に、いましょうね、俺達」
「………ああ、シン」


いつのまにか涙は枯れて、互いの潤んだ眼を見つめあい、笑いあいながら。

二人、唇を寄せて。


キスで、指切り。



幸せの為の、約束を、かわした。


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Category [ シン誕・アス誕・お題 ]
7 『仲良く幸せを分け合おう』
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 21:00
●07 半分コ

シン「アスランさーん!。お誕生日おめでとうございまーす!」
アス「あ、ああ。ありがとう(何でこいつ、こんなに張り切ってるんだ…?)」
シン「はい、これ、俺からのプレゼントです!」
アス「ありがとう。(随分でかい箱だな…しかもやけに軽いし…)開けてみてもいいか?」
シン「はいっ、勿論!」
アス「…(箱を開けてる)………なぁ、シン?」
シン「(箱を開けてるアスランを見ながらわくわく)はい?」
アス「………これ、は何だ?」
シン「プレゼントですけど何か?」
アス「…俺には大量の…『アンシス』に見えるんだが………」
シン「ええ。そうですけど?」
アス「これ、全部、俺に食えと…?」
シン「いや、さすがに全部はきついでしょうから、俺も半分手伝いますよ!」
アス「(にっこり笑って)…シン?」
シン「(同じくにっこり笑って)はい?」
アス「…どちらかといえば、俺は『アンシス』よりも、お前を食べたいんだが?」
シン「え、ちょっ、まっ、マジですかーッ!?」
アス「ああ。(またにっこり笑って)本当だが?」
シン「(あああアスランさんの方から誘ってくれるだなんて!。こんな日が来るなんてーッ!)」
アス「ほら…シン?」
シン「はっ、はい!!」
アス「………ん、む…っ(ぱくん)」
シン「(うわ、うわっ!。アスランさんが跪いて俺のを、俺のを…ッ!)」
アス「ん、ヒン…っ」
シン「(その可愛いお口にくわえたまま、俺の名前呼んでるよ!)」
アス「………っ!」
シン「ぅ、うあ、あ(錯乱中)」
アス「(がぶ)」
シン「ギャ---ッ!」
アス「(口を拭いながら)…ふん!」
シン「(押さえて蹲る)………っ、い、いた、痛い…っ」
アス「何か不満でも?」
シン「あ、あ、あんた!、噛まなくってもいいじゃないですか!」
アス「だから、俺は食べる、と云っただろう?」
シン「使いモンにならなくなったらどうするんですか!」
アス「俺は別に困らない(きっぱり)」
シン「ひ、ひどい…っ(むせび泣き)。ちょっとした遊びだったのに…」
アス「受けを狙うお前が悪い!」
シン「うっ、うぅ、うーっ」
アス「ほら、いつまでそこに蹲ってるんだ?」
シン「だって…だって…っ(ぐすぐす)」
アス「…ちゃんと祝ってくれるんだろ?」
シン「え?」
アス「こんな受け狙いだけじゃなくて、ちゃんと祝ってくれるなら…許す」
シン「あ、はい!。はい、勿論!。祝いますとも!!」
アス「(結局甘いな、俺も…)ほら、シン…」
シン「アスランさん…」



こうして、散々シンに流され振り回され、結果少しだけ強くなったアスランさんでしたが、結局は負けてシンに身体も心も沢山祝ってもらったようです(ry

Category [ シン誕・アス誕・お題 ]
6 『素直なココロ』 1
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 16:39
●06 二人三脚

「アスラン、今日はデートしましょう!」

突然シンが宣言した。

早朝目覚めて、いつもの如く自分とアスランの朝食を作る為にキッチンへと向かった彼が、未だ寝足りなくて毛布にくるまり転寝していたアスランの元へいきなりやってきて、声も高々にそう告げたのだった。
朝食作りの真っ最中だった為に、勿論シンは白いエプロンを身につけている。
上半身は裸で下はジーンズという、エプロンにはミスマッチな姿をしていて手にはフライ返しを持ったままで。

「………ふぁ?」

もそ、と毛布の中から顔を出してアスランは欠伸をひとつ。
そして眠たげな眸でやけに張り切っているシンを見つめた。

「…お前、何をいきなり…?。今日はお前、仕事あるんだろ…?」

秋を迎えた朝は空気も澄んだように冷えていて、アスランはその寒さから身を守るように毛布を身体に巻き付けている。
暗にまだ俺は眠いんだ、起こすな馬鹿野郎、と態度が伝えているも、そんなのは以外と朝に弱いアスランと共に生活しているシンには慣れきってしまっていて。
全く動じずにアスランから毛布を剥ぎ取る。
毛布を奪われて一気に身体を冷たい空気が包み、薄手の生地のパジャマを羽織るだけのアスランが、ぶる、と震えた。
「あんたまだ寝呆けてますね?。今日は休みですけど?」
シンが奪い取った毛布片手にそう云った。
一気に眠気が飛んだアスランが、くる、と首を回して壁にかかったカレンダーを見やる。
そこに書かれた互いのスケジュールは空白で。

「………………あ」
「…ね?」

茫然とする彼にシンが首を傾げてにやりと笑う。

「だから、デートしましょう!。デート!」
「いや、しかし…」
「あんた今日は仕事ないでしょ?。俺ちゃんと知ってるんだから、誤魔化しても無駄ですからね」

言い淀むアスランの言葉の続きをシンは先読みしてきっぱりと言い切った。
先手をとられ、うぅ、と小さく唸るアスラン。

「という訳で、さっさと起きて朝飯にしましょう!。食べたら直ぐ行きますからね!」
やたらと張り切るシンが、手にしていたフライ返しを振り回し、そして再びキッチンへと戻っていった。

「…デート…って、今更…」

一人残されたアスランが、ぼそ、と呟いた。
そして寝起きでまだ体温が外気に慣れていない身体を、ぶる、と震わせて。
漸くベッドから起き上がった。



悲しい結末を迎えた戦争も漸く終わりを告げ、二人は迷い苦しみながらも新しい生き方を模索し選んでいた。
戦時中は周りに翻弄され敵となって袂を分かつ結果となった二人だったが、己の心に正直になろうとシンはアスランを、アスランはシンを、互いを何よりも必要だと選んで。

そうしてプラントへと戻ってきたのだった。

シンはアスランの反対を押し切って軍に残り、数少なくなったMS乗りとして現場レベルでの復興を行い、又アスランは亡き父やデュランダルとは違う思想のもと作られた新政権の為に評議会の一員になる選択をして。

もう、手を離さない、と。
何があっても、傍を離れない、と。

そうして二人は共に暮らす道を選んだのだった。



暫らくしてリビングにやってきたアスランはまだパジャマ姿で、藍の髪にはあちこちに寝癖がつきまるで鳥の巣状態だった。
「ちょっと。まだそんな格好してたんですか?」
アスランの姿を見てシンがぼやく。
「お前だって人の事云えないだろう」
口を尖らせ反論しながらアスランはシンのジーンズを指差した。
先程から履いている彼のそれはよれていて、所々穴があいている為お世辞にも綺麗とはいえないもので。

「古着だからコレでいいんです!」
「…俺にはその良さが判らないんだが…」
「俺だってあんたの服の趣味は理解できてませんから!。お互い様でしょ?」
「………悪かったな」

朝飯前の何とやら、毎朝繰り返される痴話喧嘩だった。
大概は寝起きで頭が惚けたままのアスランがシンに言い負かされて、拗ねたように椅子に座り、テーブルに置かれたコーヒーメーカーから自分のカップに中身を注いで終わる。
今日も例外なく、アスランがいつもと同じ行動に出て終わるかと思われた。

だが。

「…しかし何故また急に…」
注いだ濃いめのコーヒーをブラックのまま一口飲んだアスランが喋り続けた。
「急にって、デートの事?」
「…ああ」
焼きたてのプレーンマフィンと、オムレツになりそこねたスクランブルエッグをテーブルに並べたシンが問い返しながらアスランの向かい側の椅子に座った。

「何でそんなに行きたいんだ?」
「何でそんなに行きたくないんですか?」

アスランが聞けばシンは負けじと聞き返す。

「いや、行きたくないとは誰も云ってないだろ」
「あんたの態度がそう云ってますから!」
「………う」
「いいじゃないですか。たまにはデートしたって」

シンに追求されて言葉に詰まるアスランに尚もシンは突っ掛かる。
やたらと今日は反論するな、こいつ、と思いながらアスランは両手でカップを持ちコーヒーを啜った。

「たまには、って…一緒に住んでいるのにか?」
「一緒に住んでても、する時はするでしょ?。ていうか、何でそんなに厭がるんですか!」

次第に本気でふくれだすシンがマフィンにがぶり、と食い付いて。
アスランにも言葉で噛み付いて。
うー、と唸るように上目遣いで彼を見つめた。

「………………そんな目で見るな」
「じゃあ素直に話して下さいよ」
「………………………」

やはり今日のシンは手強い。
追い詰められたアスランがとうとう沈黙して視線を泳がせた。

「もしかして恥ずかしいとか云いませんよね?。今更」
と、シンに云われてアスランの視線が更に泳ぐ。
「図星かよ!」
思った通りの思考とその態度にシンが大声で叫ぶ。
「いや…その………」
もごもごと口を動かすアスランの頬が段々と赤く染まっていった。
顔を横に逸らしたり俯いたりと態度が忙しなくなっていく。

そんな彼を見るのは可愛らしいけれど、だからといって別に困らせたい訳ではなくて。
でも今日は、今日だけは違う。

今日は、特別なのだ。


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6 『素直なココロ』 2
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 16:36
●06 二人三脚

「………アスラン?」

シンがこの場にそぐわないような、真剣な声で名を呼んだ。
それでもシンを見つめ返せないアスランを気にせずシンは告げる。

「今日は何月何日ですか?」

「…?。今日は………」

そう問われて先程寝室で見たカレンダーを記憶の中で再生させ、アスランは固まった。
そして錆付いたような不思議な動きでゆっくりとシンを見つめて。

翡翠の眸が大きく見開かれている。

「………シン?。もしかして………?」
「もしかしなくても、そうですってば!」
「………誕生日?」
「何でそこで聞き返すんですか!。あんた、自分の誕生日でしょう!」
「あ…、いや…それは」

ぎゃんぎゃん吠えるシンに反比例してアスランは益々狼狽えていく。

そういえば、とか。
ああ、だからか、とか。

ぐるぐると空回りする思考が言葉をうまく吐き出せなくしていくようだった。
「やっぱり、忘れてたんですね!」
「………あぁ」
とうとうシンは椅子から立ち上がり、未だ狼狽えながらも小さく頷いたアスランに身を乗り出して。
「どうしてあんたは自分の事となると激しく疎くなるんですか!」
「………」
またも図星をさされ何も云えないアスランはコーヒーカップを両手で持ったまま肩を竦めて小さくなる。
するとシンが椅子から離れて直ぐ向かいに座るアスランの元へ近づいて。

「………ねえ?。アスラン?」
後ろから椅子ごと彼を抱き締めて、寝癖で絡まった藍の髪に鼻先を埋めた。

「今あんたが何考えてるのか当ててみましょうか?」
「………シン」
「どうせ今更恥ずかしいだとか、祝ってもらうのがおこがましいだとか、考えているんでしょ?」
「………」

シンの問い掛けにアスランは沈黙で肯定する。窮地にたたされると普段口煩い彼が沈黙してしまうのは身をもって知っているから、シンは気にせず言葉を繋げる。

「あんた見た目通り頑固だから、素直に頷けないでしょうけど…でも、今日くらいそんなの考えずに素直に祝われて下さいよ…」

今自然と凄い事を云われたような気がしたが、シンの抱き締める腕に力がこもり、アスランは何も云えなかった。

「………今日は初めての誕生日、なんですから………」

シンの声が、微かに震えた。

抱き締められたアスランもその言葉に肌を震わせる。

辛いとしかいえない醜悪な争いの日々が終わり、未だ戦後の混乱が続く今。
本当はそんな祝い事などしている余裕はないのだけれど。

しかし、二人で初めて迎える誕生日なのだ。
出会った時は互いの誕生日など知らなかったし、当然こんな風に結ばれてもいなくて。
そしてシンの誕生日にはアスランはシンの傍には居なくて。

もう一度共に過ごせるなど思ってもいなかったこの日。

こんな、穏やかな時間。

「前に約束しましたよね?。ミネルバの、あんたの部屋で」

シンの言葉にアスランは、かつてミネルバに居た時に何気なくかわした会話を思い出す。

『あんた、誕生日も忘れて仕事してそう』
『…努力は、する』

しかし案の定アスランは忘れていて、シンは覚えていて。

「…だから俺、無理矢理休暇願い出したんです。あんたの分も」

さらっとシンが云った。

「出したのか!。しかも俺の分も!?」
「はい、出しましたよ!。出しましたとも!」

驚いて背後から抱き締めるシンの手を振りほどいてアスランは彼を見て叫ぶ。しかし返ってきたのは逆ギレしたシンの言葉で。
「何故!」
「だってあんた、絶対忘れてると思ったし、事実今日になってもそうだったし!」
「………う」
そう云われてはもう反論の余地はなかった。

それに、シンが出したアスランの休暇願いは、それを受理する評議会の長は。

「ラクスさんはにっこり笑って受理してくれましたよ」

そうなのだ。今、プラントの長は、ラクス・クライン。アスランのかつての婚約者で、その裏側もよく知る彼女なのだ。

シンの言葉にアスランは今度こそ撃沈する。

がくり、と力を失って椅子に座り込む。

「お前…なんて事を…。今度どんな顔して会えばいいんだ、俺は…」
「堂々としたらいいでしょ。どうせ知ってるんだし。彼女、俺達の事」
「だからだ…馬鹿」

ラクスだけじゃない。確実にオーブにいるカガリやキラにまで話は伝わる。
二人の低レベルな痴話喧嘩まで公的な回線を使って報告するような、ある意味強かなラクスだからこそ問題なのだと、アスランは痛くなる頭を抱えて考える。

「でもお陰で休暇とれたんだし、いいでしょ別に!」
全く気にしないのか、モラルが欠けているのか、シンはうなだれる、それこそモラルの固まりのようなアスランをまた背後から抱き締めて。

「…今日一日くらい、全部忘れて…何の肩書きも立場もない二人でいましょう。…ね?」
アスランの寝癖で巣食った髪にキスをした。

「………喜ぶべきか、悲しむべきか………」
「喜ぶべき、です。当然!」

まだうだうだとぼやくアスランにシンはきっぱりと言い切って。
身体を横にずらし、うなだれたアスランの顎をぐい、と掴んで上向かせて。

「………っん、う………」
いきなりその赤い唇を奪った。

朝にしては濃厚な舌を絡める口付けにアスランが僅かに手をばたつかせて抵抗するも、それは直ぐにキスに溺れる仕草に変わる。
シンはアスランの首元を、アスランはシンの背中を互いに抱き寄せて暫し互いの舌を貪っていた。

「………っ、は………っ」
漸く離された唇の端から溢れた唾液をシンの舌が舐めとって伏せられた目蓋に触れるだけのキスをする。
「ほら、もう納得したでしょう!。早く朝飯食べましょう」
まだ途中だった食事を促してシンは自分の席へと戻った。

「………シン」

キスの余韻から漸く我に戻ったアスランが俯いたままでシンの名を呼ぶ。


首を傾げて彼を見つめたシンに。


「………ありがとう………」




ぽつり、とそう呟いたアスランの頬は、赤く染まっていた。


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Category [ シン誕・アス誕・お題 ]
10 『今この瞬間を貴方と共に』 1
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 02:49
●10 共有時間

「…ん。こら、シン」

アスランの咎める声がしたけれど、シンは勿論聞き入れない。

ミネルバの自室でデスクに向かい、ずっとノートパソコンのキーボードを叩いていたアスランの首筋に、シンは何度もキスをした。
最初はついばむようなキス。
そして時折舐めあげるようなキス。
さすがにきつく吸い上げるような激しいキスは、確実に白い柔肌に跡を残すから首筋にはできないけれど。
「シン、こらっ。本当にいい加減にしろ!」
段々と妖しさを増してきたシンの口付けにアスランがキーボードを叩く指を止めて首を回してシンの顔を見返した。

すると其処にあったのは、うー、と唇を尖らせて拗ねた子供じみたシンのカオ。

「…シン、何、お前拗ねているんだ?」
アスランがその表情の意味が判らないと尋ねれば、シンがぎゅ、と彼の肩を包むように抱きついてきて。

「………あんた、ひどいよね」
「は?。何がだ?」

呻くように呟いたシンの言葉の意味が、本気でアスランには通じてない。

「俺、今何処に居ますか?」
「俺の部屋だが?」
「何で此処に来たと思いますか?」
「………さあ?。俺が知りたい」

どこまですっとぼけているのか、アスランは真剣に答えている。
随分とくだらない事を聞くな、と呆れながら一度は止めた手を再び動かしてキーボードを叩く。
それでもシンの問いには律儀に答えるのがアスランらしいのだが、シンがそれで満たされる訳は勿論なくて。

「………あ。セックスしにきた、とか?」

いきなり思い出したかのように視線を上げて首に抱きつくシンに逆に聞き返す。

「………………も、いい、です………」
いつもならどこまでも果てしないアスランのボケッぷりに突っ込み返すのだが、今日のシンにはそんな余裕は全くもって、ない。
がくり、と力をなくした肩が哀れで。
アスランから離れたシンは、とぼとぼとドアの方へと歩きだした。
「おい、シン?」
さすがにおかしいと気付いたのか、それともまずいと感じたのか、アスランがパソコンから離れてシンを見つめると、ドアの前でシンが立ち止まる。

「…俺、別にあんたの事カラダ目当てな訳じゃないし」
「…シン」
「ただ一緒に居たいと思っただけなんだけどなぁ…」

振り返る事なくポツリと呟くシンの表情はドアに向けられていて、アスランからは全く見えない。しかし口調と淋しそうな背中でだいたいの予想はつく。

「シン」

アスランが椅子から立ち上がってシンを呼ぶも、こちらを見ようともしない。

「シン」
「もう、俺、部屋に戻ります」
「シン!」

パネルを操作してドアのロックを解除しようとするシンの手を、アスランが掴んで上から重ねるように、ぎゅ、と握り締めた。
それでもドアに向かったままのシンを挟むようにして、もう片方の手をドアにつきシンの後頭部にこつんと額をあてる。

「………」
「…拗ねるなよ…」
「…拗ねてなんか、ないです」
「いや、拗ねてるだろ」
「…拗ねたら駄目ですか?」

まるで駄々をこねる子供をあやすような会話。アスランの言葉にいちいち噛み付いてくる。
直情的なシンの性格は判ってはいるけれど、今噛み付かなくてもいいじゃないか、とアスランは小さく溜息をついた。
「…仕方がないだろう?。急ぎの仕事で、ミネルバで出来るのは俺しかいないんだし…」
アスランが今かかりきりになっていた仕事はMS工学のデータで、MSの中枢ともいえるOS開発に関する物だった。
かつての大戦でザフト製でも最高水準とされた機体ジャスティスを、カスタマイズして更に性能をあげた情報処理能力の持ち主で、今も自らの機体セイバーのOSをバージョンアップさせているのだ。
今後のOS開発で試作しているデータを確認しながら改良すべき箇所をチェックする作業はそう多くの者が出来る作業ではないし、現在もパイロットとして前線で活躍しているアスランにしか出来ないだろう。
勿論ミネルバには他に出来る者など居ない。

しかし、通常の任務以外にもそうやって外部からの依頼を受けていれば必然的にアスランは激務になり、自室に居てもくつろげる時間などなく、シンと共に居ても毎度こんな調子ではシンでなくとも拗ねたくもなるに違いない。



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10 『今この瞬間を貴方と共に』 2
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 02:45
●10 共有時間

「あんた、仕事しすぎだから…」
「まあ、確かに仕事量は多いとは自分でも思うが…」
「俺達、付き合ってるんですよね?」

シンが急に呟いた。
その声音は淋しそうで。

「………まあ、そういう事になるが………」

突然尋ねられて不意打ちを食らったアスランが照れながら肯定する。しかしシンの声は未だくぐもったままで。

「別にずっと一緒にいたいとか、どうせ無理だって判ってるし、望まないけど…。でもせめて一緒に居る時位はちゃんと二人きりで過ごしたいじゃないですか…」
「…シン………」
「どうせあんたはいつも忙しいし、偉い立場だし?。俺の我儘だって判ってますけどね」

そう云いながらも拗ね続けるシンの態度は、納得しているとは言い難いものだった。

アスランとてシンの気持ちは判る。
判るけれど。

「仕方ないだろ…終わらなかったんだから…」

アスランがこつん、とシンの肩に額を乗せて小さな声で呟いた。

「………え?」

一瞬その言葉の意味が判らなくて、シンはつい俯いていた顔をあげて後ろを振り返る。
すると其処にあったのは、頬をうっすらと赤く染めた、しかしそれでも視線を逸らす事なくシンを見つめていたアスランの翡翠の眼差しだった。

「…これでも早く終わらせようとしたんだ。しかしなかなか思うようにはかどらなくて…終わらなかったんだ」
「あ…アスランさん?」

彼の言葉にきょとんとしたシンの腕を、アスランはぐい、と掴むと無理矢理に引っ張っていく。

「ちょ、ちょっと!。痛いってば!」

突然の行動と腕を引かれるその強さにシンが動揺する。
しかしアスランは何も云わずシンをドアから引き離し、ベッドに放り出すようにして再度座らせた。
そしてデスクの上に置かれたノートパソコンを引っ張ってきて、呆然とするシンの隣へ座ると膝の上にそれを置いた。
まだ頬は赤らんでいる。

「え?。え…?」
アスランの行動が判らなくておたおたし始めたシンに、アスランが端末に目を向けたままで云った。

「…今、急いで終わらせるから………其処で、待っていろ…」

紡がれた言葉と同時に物凄い速さでキーボードを叩く指。
その速さは、さっきシンが背後から悪戯した時と同じで。
本当に、早く片付けようとしていたのだと。
カタカタと響くカーソルの音がシンにアスランの本気を伝えてくる。

鈍くて疎くて人付き合いが本当に下手な人だけれど、だから本音を巧く伝えられない事もあるけれど。

アスランも、シンと同じように思っていてくれて。そして二人きりの時間を作る為に頑張っていてくれたのかもしれないと、この時漸くシンは気付く。

「………へへっ」

途端に嬉しくなって自然と綻んだ唇から笑みが零れた。
そしてにやけた顔を隠す事なくベッドに寝転んで、シンは隣で画面を凝視しているアスランの背中を、見た。

「普段からこんな調子なら、きっとお互いの誕生日とかも、あんたずっと仕事してそう」
そう云って頬を枕に擦り付けると、アスランが一瞬固まった。

自分でもありえそうだ、と思ったらしい。

「………そうならないように努力はする…」
と自信なさげに呟く。

「俺、9月ですからね!。でアスランさんが10月で。忘れないで下さいよ!」
「…だから、努力すると云ってるだろう…」
「努力じゃなくて、断言して下さいよ!」

シンがアスランの背中をぱん、と叩くと首だけを向けてアスランが睨み返す。

「我儘云うな!」

そう一喝して。

「とにかく今は…静かに待っていろ…。もう少しで終わるから…」

今度は首まで真っ赤になって。唇を尖らせてアスランが再び仕事に集中した。

不器用な人だけど。
周囲の期待に断れずに無理をしがちな人だけれど。

でも、そんな人に、大事にされているんだな、と改めて知る事ができたから。


「はい!」


元気よくシンは頷いた。


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5 『彼の人の為に』 1
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 02:40
●5 喧嘩

バシ、と。

アスランがシンの頬を叩く音が格納庫の上にあるキャットウォークに小気味よく響いた。
その音が周囲の壁に反響して、真下にいた整備クルー達が二人を見上げる。

「…また、やってるぜ。おい…」
「ああ。今度は何をしたんだ?。シンは…」

シンが抑えきれない感情を爆発させて癇癪をおこすのは日常茶飯事で。そしてそれを上官という立場のアスランが叱りとばすのも同じく日常茶飯事だった。
よく見慣れてしまった光景に クルー達は溜息をつきながらも半ば呆れた表情を浮かべている。
真下でそんな風に想われているとは知らないアスランとシンはお互いをきつく睨み合っていて。
たった今アスランに叩かれた頬が熱を孕んでひりつくように痛む。

「…っ、んだよ!。あんたは!!」
「煩い!。何故殴られたのか、よく考えろ!」

売り言葉に買い言葉で、殴られて逆ぎれしたシンにアスランは怯む事無く怒鳴る。

「判んねぇよっ。間違ってねえもん、俺ッ!!」

「シン!!」




原因はお互いの機体の整備ログを見ていた時の事。
アスランは自他共に認める慎重派だが、シンは正反対で、どちらかといえばカンで乗りきってしまう危険さを孕んでいた。
機体整備の指示にしても機能性を重視しすぎていて無理な注文をつけたり、パイロットである自分の生命よりもどれだけ『敵』を倒せるかという事に特化した整備を好む。
まるで死に急ぐかのような彼の整備ログを見てアスランが指摘するも、シンは当たり前とでもいうかのように意見を聴こうとはしなくて。

押し問答をしている内にアスランが堪らず手をあげてしまったのだった。

「俺がどんな整備しようとあんたに関係ないじゃないですか!。あんたが乗る機体じゃないんだから!!」

シンがそう叫んだ時、彼は再びアスランに頬を叩かれた。
先程よりも強い衝撃にシンの身体がよろめいて壁に激突する。
完全に頭に血が上ったシンがアスランを睨み返すと。

「…お、ま、え。本気で云っているのか…?」

アスランは翡翠の眸を大きく見開いて、ひどく動揺していた。

シンを殴り飛ばした手はかたかたと小さく震えていて。アスランのそんな姿にシンは返す言葉を失ってしまう。

「…好きにしろ、馬鹿野郎」
そう言い残してアスランはキャットウォークを一人去っていった。
彼の後ろ姿がやけに弱く見えて、シンはひどく胸が痛んだけれど既に言い切ってしまった言葉はどうしようもなかった。

しかし消えていく後ろ姿を柘榴の眸に映し、無言のままで何かを決めたシンは、去っていったアスランの後を追い掛けた。

何故だろう。
今追い掛けないと駄目な気がして。

今、彼と話さないといけないような。
よく判らない脅迫めいた焦燥感にかられて。



シンが漸くアスランを見つけたのはパイロット達が出撃を待機するアラートだった。
アスランは室内のロッカーの前でぼんやりと立ち竦んでいて、何をする訳でもなく閉じられたロッカーの扉を見つめていた。

そのロッカーは、アスランの物ではなく、シンの物。

何故彼が、自分のロッカーを、見つめているのだろうか。

当然の如く疑問を抱いたシンは、未だ自分の気配に気付かないアスランに声をかける。

「アスランさん…何してるんですか?」

その声に弾かれるようにアスランが振り向いてアラートの入り口の扉に立っていたシンを翡翠の眸に捉えた。
先程までの激しい怒りも明らかに動揺していた戸惑いの感情も今はなく、眸の翡翠には何故か、哀しそうな色が、宿っていて。
「…何の用だ?、シン」
ぼんやりと呟いた彼の物言いに一度は治まった感情が逆撫でされそうになる。
「そんな云い方しなくてもいいじゃないですか」
「…すまん。言葉がすぎた」
思わず噛み付くと、やや黙ってアスランは俯いて、ぽつりと呟いた。そしてまたロッカーの方を向いてしまう。
「あんた、どうしたんですか?。何かおかしいですよ」
「………」
しかしアスランは何も云わない。
沈黙したままでシンのロッカーの扉に両手で触れる。

「さっきは、すまなかった………殴るつもりは、なかったんだ」
「…アスランさん?」
突然謝りだしたアスランにシンは驚いて。
「しかし…俺の考えはさっき云った通りだ」
「あんた、また掘り返す気ですか?」
せっかく一度は収まった話を蒸し返されて、シンはアスランに歩み寄り彼の肩を掴む。

「俺だってさっき云った通り…」

しかしそれ以上シンは何も云えなくなった。



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5 『彼の人の為に』 2
TB[ - ]  CM[ 1 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 02:35
●5 喧嘩
「…アスランさん…?」

触れた指先に、アスランの肩の震えが伝わってシンは眸を瞬かせた。
一瞬、彼が泣いている、とすら思えた。
アスランはシンのロッカーの扉に触れたまま自分の足元をじっと見つめている。
首をのばして顔を覗き込めば、そこには眉をひそめて辛そうな表情を浮かべたアスランが居て、シンはたまらずに掴んでいた彼の肩から手を離してアスランと同じように立ち竦んでしまう。

「…何故だろうな」

「…え?」

不意にアスランが言葉を紡ぐ。
その声は小さすぎて、直ぐ傍にいるシンにすらうまく聞き取れない。

「俺は…お前に、………死んでほしくないんだ…」

「…!?」

シンは驚いてアスランの俯いた背中を見た。

「ア、スランさん…?。あんた、何云って…」

自分でも声が震えだすのが判る。
それでも紡がれた言葉の意味を、彼の想いを、知りたくて。
シンは思い詰めたようなアスランの腕を、ぐい、と掴み無理矢理にこちらを向かせた。
アスランもまた何の抵抗もせずにされるがままにシンの方を向き、やがてゆっくりと彼を見つめる。

「俺は今まで沢山人が死ぬのを見てきた。自分の大切な人も、その中には…居た」

アスランが重い口を開いてぽつりぽつりと語りだす。

「…シン、お前と同じように、俺も家族を失った。他にも…育ててくれた上官も、共に戦った仲間も…沢山命を失う瞬間を、見てきたんだ」

淡々と語られる独白は、しかし切ないもので。
逸らす事なく見つめる翡翠の眸が、シンの心を射ぬくようで。
シンは唇を噛み締める。
「その度に辛く哀しい思いをしてきた」
「………はい」
シンは素直に頷いた。今は彼の語る事を聞かねばならないと、何故かそう思った。

「だからもう…何も失いたくないと思ってきた。こんなにも悲惨な争いなど繰り返してはいけないと、ずっと思ってきた。その為なら俺は…」

その思いはシンと同じものだ。

「…だが、シン。お前は…違うんだ」

何が違うと云うのだろうか、彼は。

「お前を、死なせたくないんだ。シン」

言葉の真意を探っていたシンに、アスランがきっぱりと云った。

「何故かは判らない。でも、俺はお前を死なせたくないし、生きてほしいと思う」
「………」
「勿論誰も、消えていい命などない」
そこで一旦口を閉ざし、再びアスランは俯いてしまった。
ぎゅ、と力任せに握り締められた拳が白くなっている。

「………そう思う気持ちは昔も今も、変わらない。…だが、シン」

急に強い口調で名を呼ばれた。

「お前は、死ぬな。シン」

彼の言動を食い入るように見つめていた柘榴の眼を、惑う事なく見返す翡翠。

「頼むから…何があっても、死に急ぐな」

「…アスランさん」

シンはたまらなくなって視線を逸らして俯いた。
じわり、と目頭が熱くなる。

きっとこの人は、気付いていない。
今自分が何を云ったのか。
自分が語った言葉の、その意味を。

失うという事と、死ぬという事。

自分が失っても、それは手の届かない処に在り続ける可能性もある。
しかし、死ねば、それすらない。
永遠に失ったままで存在すら消えるという事。
例え記憶が、思い出が残っても、新しいそれらが積み重ねられることなく、薄れゆくだけなのだと。

そして今、アスランはシンに、死ぬな、と云った。
死に急ぐな、とも云ったのだ。

それはアスランにとってシンが、例え手が届かなくなっても生きていてくればよい、と。
死んで永遠に失うよりは生きていてくれ、と。

「………シン?」
俯いたまま沈黙してしまったシンを訝しんでアスランが戸惑いがちに声をかける。
ちゃんと伝わっただろうか、と。
少しは己の生き方を見なおそうと思い直してくれていればよい、と。
そう考えるアスランは
俯いたままのシンの黒髪をそぅ、と撫でた。
するとシンが云った。

「…アスランさん。俺、あんたの事、好きです」
「シン?」
「頑固で意地っ張りで、強いくせに弱くて。人付き合い下手なくせにいつも他人を気にしてるあんたが、好きですから」
「………それ、誉めているのか?」
「どうとでも思って下さい」

唐突過ぎる告白にアスランは動揺する事なく、少し困ったような顔をして頷きながら更にシンの髪を撫でる。
いつもなら子供扱いされるのを嫌がるシンだったが、今は彼の言葉も動きも全て愛しくて。

「そうか。………シン、ありがとう」
「………………」
「俺もお前の事は好きだぞ?」

シンとは違う意味で答えるアスランに、やはり鈍い、と思う。
しかし、今はそれで充分だ。

「だから、シン。死なないでくれ。………生き延びてくれ」

アスランのその言葉だけで今は充分に満たされた。




やはり大切なものを守りたい、その為なら何でもする想いは変わらないけれど、アスランが死ぬなと云うならば。


彼の為に生きよう。
彼の為に死に急ぐことなく、生きていこう。


心のなかで誓って。
漸く顔をあげてシンは。


「………はい。アスランさん」

と、真っすぐに眼の前の翡翠を見つめて、誓った。



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4  『想いの全ては言葉だけじゃない』 1
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 02:30
●4 会話
「アスランさんって………俺と逢う前はどうしてたの?」

「………………………は?」

突然シンが、云った。

いつものように、夜も更けてから隠れるように忍び込んだミネルバ艦内のアスランの部屋で。
いつものように、我がもの顔で持ち主を差し置いてベッドの上に俯せに寝転んで。
シャワーを浴びて出てきたバスローブ姿のアスランがいつのまにか来ていたシンに驚く間も与えずに。

突拍子もなく聞いてきた。

「………シン?」

話の流れが全く読めず、濡れた藍の髪をタオルで拭きながらアスランが首を傾げて翡翠の眸を丸くしている。

「だから。俺とエッチする前は、あんたどうしてたんですか?」

「ぶっ………っいた」

吹き出してよろけたアスランが、壁に頭をぶつけていた。
「何してんの?。アスランさん」
「………煩い、この、馬鹿」
自分がとんでもない事を云ったとは自覚していないのだろう、この子供は。
その無邪気さが時に愛しくもあり、苛つく事もあり、色んな意味で感情を刺激する。
「なんで急にそんな事を…」
「や、あんたって余り自分の事話さないし。特に恋愛とかそういう面の事は俺殆ど聞いた事ないしさ。。それに…」
「…それに?。何だ」

「一人でシテるのって想像できないな、って………っ、あだっ!」

喋り終わらない内にシンの顔面にじわりと水分を吸って重くなったタオルがヒットする。
「痛いじゃないですか!」
顔面に食らったタオルを忌々しげに掴んで投げ返そうとすると、アスランがこちらを睨んでいるのが判ってシンは焦る。
まるで今にも睨み殺されそうな眼光で。それが仮にも今の『恋人』に対して向ける視線ですか、あんた?、とシンは内心突っ込む。
「な、何…っ」
「くだらない事聞くんじゃない、馬鹿!」
「だって気になるじゃないですかー」
「気になるなっ!」
今度はアスランの張り手が飛んできた。
べしん、と小気味よい音がしてシンは頭を叩かれる。
「…っ、いっ、痛い!、痛いってば!」
「煩い!。そんなくだらない事ばかり聞くんなら、さっさと自分の部屋に戻れ!」
べしべしと何度も頭を叩きながらアスランが叫ぶ。
シンがその手から逃れようとベッドの上で蹲り自分の頭部を両手で覆い隠しても、アスランは気にせず力任せにべしべし叩いた。

なんだってこの馬鹿はそんな変な事ばかり思いつくのだろうか。
好きな人が過去にどうしてきたのか気になるのは理解できる。特に恋愛面はその興味の中でも最重要項目だろう。
だが、だからといって話せる事と話せない事がある。
第一今シンが尋ねている事は、つまりはそういう事で。気軽に話せる内容ではないと何故思わないのだろうか。



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4  『想いの全ては言葉だけじゃない』 2
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 02:23
●4 会話

「こらっ、シンッ。手を離せ!、脚を腰に絡めるな!!」
「いーやー」
「厭じゃない、馬鹿ッ。あ、おいっ。シン!」

手を繋いだままでシンの上に覆いかぶさるような姿勢でじたばたするアスランの、バスローブからチラリと覗く鎖骨をシンは首を傾げて舐めあげた。
途端にびく、と震える感度の善すぎる身体。
「シンッ!!」
舐められて吠えるアスランの眸は益々眼光を鋭くし、もし今両手が自由に動かせていたなら確実にシンを拳で殴っていただろう。
しかし動きを封じられた身体はもぞもぞと蠢くだけで、シンの舌先から逃れる事は出来なかった。
「…う、こらっ。止めろ、シン!。…っん!」
アスランの制止を求める言葉を無視してシンは何度も鎖骨をぺろり、と舐めて其処を唾液で濡らしていく。怒鳴りながらも一瞬息を詰めるように妖しい声を洩らすアスランがとうとう目蓋をきつく閉じて。
「ん、ん…ぅッ。シン…っ、や、…ッ」
唇を噛み締めながらも漏れ出る吐息は次第に甘い淫らな嬌声を含み始めてきた。
「へぇ、アスランさんって鎖骨も感じるんだ?」
漸く舌を離してシンがわざとアスランの反応を言葉にする。

本当にアスランの身体は感度が素晴らしくて。全身が性感帯なのではないか?と思える程に、何処を刺激しても反応を示す。
シンとのセックスの相性がいいのもあるだろうが、それにしてもまさか鎖骨まで感じるとは思わなかった。
「…煩い、馬鹿!」
荒くなった呼吸を必死に整えながらアスランが睨む。
しかし先程と違って翡翠の眸の鋭さは今や、とろんとした淫欲に満ちた色を放っていて、自分でも知らなかった新しい性感帯を気付かされた為に頬もうっすらと赤く染まっていた。

「…ねぇ?。シテいい?」
「は?。シン、お前…っ」

突然シンが顎を引き上目遣いで見つめながら甘えるような表情で訴えてきた。その申し出にアスランは動揺するも。
「………どうせ、最初からそのつもりで俺の部屋に来たんだろう?」
と溜息をついた。
「違いますよっ。別に俺だっていつもシタイ訳じゃないです!」
「………どうだか…」
必死に否定するシンの言葉を半ば信じていない、とアスランが呆れた表情でそっぽを向いた。

別にいつもシタイ訳ではない。
それは本当で。こうしてじゃれているだけでも満たされる。幸せな気持ちになれる。
でも今は、アスランが欲しくなったから。
信用ないなあ、俺。
シンが心の中で愚痴りながらも、絡めた脚でアスランの腰を更に引き寄せる。

「…ほら、もう、こんなになっちゃったし」
「…馬鹿」

そうして堅くなり始めた己の欲望をバスローブ越しのアスランのモノに密着させるとアスランの顔が完全に赤くなり恥じらいを見せた。
「あんただって、ココ勃ってきてるよ?」
「っ、なっ、おまっ!、馬鹿!」
布越しに感じる昂ぶりを教えれば今度は口をぱくぱくさせて怒りだす。
何度もセックスして身体は馴染んでいるのに、今だに理性は羞恥心を捨て去れないアスランが可愛くて。

「…だから、しよう?。アスラン…」

握り締めていた手を離し、アスランの頬を包んで額に口付けしながら囁いた。
いつもセックスする時だけ呼ぶ『さん』をとった呼び名で甘く囁けば、アスランは完全にシンに屈伏して。

「………シン」

欲情した声音で名を呼び返して目蓋を伏せキスをせがんだ。

アスランの鉄壁の理性が、欲情した身体に逆らえず堕ちた瞬間だった。



その後は体勢を入れ替える事無くアスランはシンの上で全身をくまなく愛されて。
息が出来ない位に昂ぶった身体を下から突き上げられて散々喘がされた。
激しい悦楽に少しでもシンを銜え込んでいる腰の動きがとまれば容赦なく突かれて前の欲望まで弄ばれて。泣いて泣いて途切れがちの息しか出せなくなった頃漸くシンがアスランの体内に放出し許された。

せっかく着たバスローブがはだけてくしゃくしゃになっても指一本動かせなくなったアスランは、惚けたままシーツに沈み込んでぐったりしている。
やりずきたかな、と少し焦りながらもシンは床に脱ぎ散らかした己の軍服を拾い。
そういえば結局さっきの答えを聞いてない、と気付いた。
ちら、とベッドに横たわるアスランを見やると、相変わらず惚けた姿で時折脚をひくり、と痙攣させていて。

「…ん。まあ、聞かなくても判るけどね、何となく」
と。

シンとセックスするようになって初めて、自分の身体が感度良好だとか、口とか手とか腰とかあちこちの部位の違った使い方を知ったとか、そういう堅物で鈍感な人だから。

でも何となく思い付きで聞いただけだったから。

「あんた、俺しか知らないもんね」

そう云ってくたっとしているアスランの赤く熟れた唇に触れるだけのキスをしたシンの顔は、にやけていた。

「………………煩い、馬鹿………………」



キスで漸く我に返ったアスランの呟きは、舌を絡めてきたシンの唇に吸い込まれて消えた。



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1 『誘う唇、誘う眼差し』
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 02:19
●1 キス
「………っ。ん、ん…ぅ」

重ねられた唇の合間から吐息と一緒に微かな声が洩れる。

触れては離れ、また触れ合う。
ついばむようなキス。

子供同士のじゃれあいのようなキスだけれど、シンは何故かそういうキスを好んで。
勿論舌を絡めあう深い口付けも好きだけれど、でもバードキスの方が断然好みで自然と回数も多かった。

「ふ、…ぁ」

漸くシンの唇が離れるとアスランの薄く開いた唇から深い息と共に声が溢れ出る。
伏せられていた目蓋がゆうるりと開かれる。

閉じられた目蓋が開くと同時に睫毛が微かに震える様を間近で見つめるのもシンは大好きで。

キスをかわす時のアスランは壮絶に艶めかしくてたまらなくなる。

「アスラン?」

やや惚けた顔をしている彼を呼ぶと、うっとりとした色彩を含んだエメラルドが更に彩度を増す。

「…シン。お前、キス…巧くなったな」

そんな、嬉しくなるような事を云うから。
ついもう一度その赤く色付いた唇を奪い取った。

「…っん。ん、ぅ…ふっ」

今度は深く。
簡単に歯列を割って舌を入れて、逃げずに差し出された彼の舌と触れ合って。

熱く深く絡める。

「…っん、は…っ」

二人の唾液が混じり互いの唇の端から溢れて顎を伝う。
時折聞こえる、くちゅ、という水音がいやらしくて更にそそられていく。

「ぅ…、ふ…っん。シン…っ」

キスをしながらアスランがシンを呼んだ。
その声音は普段の燐とした彼の声音とは明らかに違い、熱に浮かされたような甘ったるいもので。

シンのキスで、欲情した、声音。

「………ん。アスラン…?」

名残惜しげにそうっと唇を離すと飲みきれなかった涎が二人の舌から滴り落ちる。
シンがアスランの名を囁けば、彼は何も云わずにこくんと頷いて。

シンのカラダに溺れたいと、頷いて。

するりと伸ばされたアスランの両腕がシンを抱き締めた。

やがて耐え切れなくなる程の悦楽を、与えて与えられて。

互いの心をを貪り食う為に。




触れるだけのキスから始まった夜は、まだ終わらない。



やがて暁が空を支配するまで、二人きりの熱く甘い夜は終わりをむかえる事はないのだから。




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Category [ シン誕・アス誕・お題 ]
アス誕祭 お題10 一覧 (11/07・夜更新)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/29[ Sat ] 02:14
早い話がアスランのBDにかこつけていっぱいSSをUPしようという企画。
しかし思ったように進まず、悪戦苦闘orz。
漸く一通り終わりました。
*印あるのは裏掲載w。

絡み愛な10のお題


●01 キス 『誘う唇、誘う眼差し』
●02 抱擁 『全てを下さい』*完全裏。
●03 手を繋ぐ 『波の花の祝福を君に』
●04 会話 『想いの全ては言葉だけじゃない』*裏に別バージョン有。
●05 喧嘩 『彼の人の為に』
●06 二人三脚 『素直なココロ』
●07 半分コ 『仲良く幸せを分け合おう』
●08 髪弄り 『彼からの贈り物』*裏に続き?有。
●09 指切り 『唇から愛を伝えよう』
●10 共有時間 『今この瞬間を貴方と共に』


02と04の別バージョン、08の続き?は裏にのみUPしております。
そしていくつか時系列に沿って書いているものもあります。
それは後日改めて時系列表に加えていきます。
(今出来ないのはある意味今後の時系列シリーズのネタバレになっちゃうからさ…)
Category [ シン誕・アス誕・お題 ]
茜さす帰路照らされど 18 (#37)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/25[ Tue ] 22:43
荒れ狂う水面に、青の機体が沈んでいく。
海面に叩きつけられた瞬間爆発をおこし、粉々に砕けた鉄の塊が気泡をたてながら暗い海底へと吸い込まれていく。

その様はまるでシンの心境を表しているかのようで。

全てを壊した。全てを壊された。

残ったものは、虚しいまでの空虚なココロだけで。

「…っ、は、ぁ…っ」
シンはコクピットの中で独り俯いて、肩を上下させながら荒い呼吸をしていた。先程までクリアだった視界が急に曇り、急激に何かが冷えていく。

ふと顔を上げると幾つか設置されたモニターのひとつに、レイが映っていて。
ついさっきまで映していた、彼の姿は、そこにはなくて。

シンは無意識に眉をひそめて唇を噛む。

宙に浮いたままのデスティニーにレジェンドがゆっくりと降下して近づいてくる。
「…よくやった、シン」
「………ッ!」
画面越しにレイが云った。非情なまでに冷静な彼の姿を、何故か今は見ていたくなくてシンは顔を背ける。
「俺達の任務は終わった」
「…っ!?。任務…?」
「ああ。そうだ…任務だ」
レイの言葉にシンは驚きながら再びモニターの彼を見る。やはり冷静な、普段と変わらない彼の表情。
「………っ、………」
悲しいまでに見開かれた柘榴の眸が次第に呆然となり、シンの感情の揺らぎを映しこんでいく。

「………メ、イリ…ン」

感情のこめられていない、小さい声で。

「ア、ス、ラン………」

今、この荒れ狂う海原に消えた者の名を、呼ぶ。

しかし、返事も、その姿も、何もない。

「俺達は…裏切った彼等を………『敵』を、討ったんだ」
「………ッ!?」
『敵』。
その言葉の持つ意味にシンは飛び上がるようにレイを見つめた。
「俺達は、間違ってはいない。軍人として正しい事をしたんだ。シン」
何一つ顔色を変えず言い切るレイを、これ以上視界に映すのは耐えられなくて。

「戻るぞ、シン。天候が回復したら機体の回収に………」
最後までレイの言葉を聞く事なく、シンは一方的にレジェンドと繋がっていた回線を切った。
殆ど衝動に駆られた行動で。自分でも何故切ったのか判らなかった。

でも。たったひとつ。
判ること。

「………っ、ぅ………」

アスランは、いない。
もう、何処にも、いない。

「ぅ…ッ、ふ…ぅ、う…っ」

俺が、墜とした。
彼を傷つけて、汚して。
そして心も身体も、壊した。
あの瞬間、確かに、彼を壊すと、アスランを、殺すと。
そう決めたのは自分自身だ。

なのに何故こんなにも。

悲しさ、悔しさ、愛しさ、全て心の空虚に飲み込まれていく。

「ふ、う…うッ。ぅ、う…」

子供のようにシートに蹲って。
シンは、静かに泣いた。

レジェンドがデスティニーの腕を掴んで軍港へと飛び立つ。
それでもまだシンは動けなくて。

「………アスラン、アスラン………ッ」

シンの声がコクピットの壁に反響して届く先は、自分だけで。
その言葉を受けとめてくれた人は、何処にもいなかった。





「………………え?」

突然呼び出されたミネルバ艦内の狭い一室で、ルナマリアの吐息のような弱々しい声が響いた。
軍内部で起きた事件や事故に関わる当事者や、その関係者の事情聴取をする為の部屋らしいが、今の今まで自分が此処に呼び出されるとは思わなくて。
出頭を命じられただけでも動揺するのに、今保安部の人間に伝えられた事実にルナマリアは打ちのめされた。

「………う、そ………そんな、まさか………」
「残念だが、事実なのだよ。ルナマリア・ホーク」

頭が、がんがんと、激しく痛む。
視界が歪んで、眸に映る世界全てが回りだす。

助けて、助けて。
誰か、嘘だと云って。
お願い、誰か---。

「君の妹でもある、メイリン・ホークは、脱走兵アスラン・ザラの脱走幇助、及び軍基地内部のメインコンピューターへハッキングし情報操作で撹乱した罪で、彼同様重罪とみなし撃墜された、との報告を先程受けた」

改めてこの事件の詳細を告げられ、辛うじて保たれていたルナマリアの意識が途切れる。
かくん、と崩れる細い身体は座っていた椅子から滑り落ち、床に倒れこんだ。

しかし室内に居た者達は誰も彼女に同情する者はおらず、床に崩れ落ちたルナマリアを冷たく見つめていた。



『………議長』
「ああ、レイ。君か」

デュランダルしか居ない一室に、急に端末の回線が開かれて直通の通信が入る。聞こえてきたのはレイの声で。
デュランダルはこの回線を開けるのは彼以外居ないのを知りつつも、わざとレイだと確認して言葉を返した。
レイは未だレジェンドのコクピット内部にいて、ミネルバが留まる軍港へと帰投する途中で通信を入れてきていた。

『先程命じられた件、無事に任務遂行完了致しました』
「そうか…では彼は?」
『…ええ、シンによって奪取されたグフは爆破し、機体が海に沈んでいくのをこの目で確認しました。しかし悪天候の為、沈んだ機体の回収と、彼らの生存確認はまだ…』
「まあ、それは仕方ないだろう。気にしなくていい。どのみち、あの雷雨の中では思うようにはかどらないだろう。それに万が一生き延びられたとしてもあの海原の真ん中では身動きは取れないからね。幾ら彼でも無傷ではいられない筈だ」
『………はっ』
「そして、レイ?。彼は…シンはどうしている?」

デュランダルが静かに尋ねた。しかしその眸に宿るものは、穏やかさではなく、危険なものを孕んでいる。

『はい。かなりショックを受けているようです』
「そうか。では彼も…」
『いえ、それは大丈夫かと。アスランがシンに話した事もほんの僅か、あれだけでは全てを識る事は不可能でしょう』
「ああ。ではまだ彼は『こちら側』だという事か」

明らかに何か裏を含んだ物言いに、レイがはっきりと言い切った。

『彼は私が選んだ人間です。アスランのように道を外れる事は、絶対に私が阻止します』
「判った。では彼の事は君に全てを任せよう」
『…はっ!』

そして通信はそこで切れた。
再び沈黙が訪れた室内で、デュランダルは眸を伏せて思考を巡らせる。

最後の賭けは、成功した。
せっかく引き入れたアスラン・ザラを失うのは彼の能力からしても痛手だが、どちらにせよ元からAAに近い立場の彼が我が手を離れるのは予想の範囲内だった。
だからそれを利用した。
可能性のあるシン・アスカを、彼の信念を、こちら側に正当性を感じさせる為に、それを維持する為に、アスラン・ザラを利用した。
巧くこちらの導くままに全て進み、そしてシン・アスカはアスラン・ザラを討った。
これで彼は我が手から逃れられない。

デュランダルは唇の端をつりあげて。
静かに微笑を浮かべた。



初めて出逢った時はお互いの印象は最悪で。
何度もぶつかりあい、同じ気持ちを、望む夢を、語っては激突した。
それでもいつのまにか、シンはアスランを知らず見つめ続け、やがて気付いた彼への恋慕に苦悩して。
半ば押しつけた想いを、アスランは戸惑いながらもしっかりと受けとめてくれた。
自然と結ばれて、短い時間の中で互いがなくてはならない、かけがえのない存在になって。

好きだった。愛していた。
共に未来を生きようと、願いはじめていた。

しかし現実は、戦況は、二人を引き裂いていく。

出会いは最悪で。
でもこれからは。
共にありたいと。

迎えた結末は、残酷すぎた。

出会った瞬間に、幸せだった時間に、共に刻んだ記憶に。




もう、後戻りは出来なかった。
Category [ 時系列(No.04)【茜さす帰路照らされど】 ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
茜さす帰路照らされど 16 (#37)
TB[ - ]  CM[ 0 ]   Edit   2005/10/24[ Mon ] 23:19
「聞くんだ、シン!」

アスランの叫びがシンのコクピットに響く。

「確かに議長やレイの言葉はお前にとって正しく聞こえるかもしれない!」
「何…!?」
「しかし、では何故お前にその機体を与え、戦わせようとするか、考えた事があるか!?」

「アスラン!!」

アスランが告げる言葉を邪魔するかの如く、レイの叫びが割って入る。
レジェンドが本気で狙いを定めビームライフルを撃ちこむのをシールドで防ぎ、グフがレジェンドにライフルを撃ち反撃する。
邪魔をするな、とアスランは必死でレイを威嚇しながらシンへの通信を止めなかった。

「それは彼らにとってお前は『戦う者』としてしか、お前の存在を必要としていないからだ!。彼らにとって不必要なもの全てをなくす為にそれらを滅ぼす『戦う者』としてのお前が必要なだけだ!。戦争を終わらせたい思いは例え同じであっても、その進む道は違うんだ!」

「ア、スラン…ッ!?」

シンは驚愕し、食い入るように画面に映る彼を見た。その隣のモニターには恐ろしく感じる程の怒気を放つレイの姿もあって。

「そうして彼らは不必要な者、自分達にとっていらない世界全てを殺す!!」

アスランの絶叫にシンだけではなくメイリンも愕然とする。

「俺はそれを…っ」
「シン、聞くな!!。お前を動揺させる作戦だ!!」

アスランの声をかき消すようにレイが叫ぶ。
そして腰部からソードを取出し、今まで少し離れていた上空で戦闘を見守っていたレジェンドがバーニアを全開にしてグフに突進してくる。
咄嗟にアスランはグフを動かしてシールドでその刄を受けとめた。
衝撃がコクピットに伝わり、アスランの傷を刺激する。

「…っ、ぐぅ…ッ!」

しかしグフもソードを抜いてレジェンドへと飛びかかり、刄をぶつけ合う。
切り付けるグフのソードをかわしながらレイがシンに云った。

「アスランの言葉を信じるな!。彼は脱走を正当化する為に自分に都合のいいように話を作っているにすぎない!」
「ふざけるな、レイ!。俺は全て暴いたんだ。議長の事も、そして…レイッ!!」
「惑わされるな、シン!」

真実を告げようとするアスラン、そしてアスランの言葉を遮るレイ、二人が互いに叫びながらソードを振り下ろし、激突しあう。

その様をモニターで見つめたまま呆然としているシンは、どちらの言葉を信じればいいのか、直ぐには選べなくて。

動揺がひろがっていく。

レイは共に戦う仲間で、シンを理解してくれる数少ない同志で。
アスランは今シンにとって唯一残された、最後の『守りたいもの』で。

しかしアスランが告げた真実の片鱗はシンには衝撃を与えすぎていた。

戦う者。
それはシン自ら望んだ事でもあるけれど、アスランも同じ筈なのに、彼は違うと断言する。
今のシンにはまだその違いが判らない。
争いをなくす為に、議長を信じ戦う事は間違っていると。
では、今までシンがしてきた事は?。
議長を信じて戦ってきた己も間違っていると?。
最も心を傾けていたアスランに、シンの全てを全否定されて。

でもレイは、今でもそれが正しいのだと叫ぶ。

完全に戦う意志を見失ったデスティニーは動く事をやめて宙に浮いていた。

「彼は裏切り者だ!。我らを裏切り、議長の志を踏み躙った反逆者だ!。もう以前の彼じゃない!。…アスラン・ザラは、今…『敵』なんだ、シン!!」

レイの叫びが迷うシンを揺らがせる。

「シン、お前は争いをなくす為なら例えどんな敵だろうと戦うと決めたのだろう!?。そしてあのフリーダムも倒した!。そして今、あのAAと同じ意志を持ったアスランを、『敵』となった彼を、討たねば争いはなくならないんだ!」

「レイ、何を…ッ!。シン、レイの言葉を聞くな!。だまされるな、シンーッ!」

二人の言葉がシンを追い詰める。

もし間違っているのなら、ならどうしたら良い?。
シンにはその答えが判らない。

違うというなら、正しい答えを。
正しいというなら、証拠を。

それがなけれはシンは自分の中で彷徨い続ける。

争いをなくしたい。
それが、今でも揺らぐ事ない、シンの全て。

争いをなくす為ならば、戦う。
家族を、ステラを奪い殺した者全てと、戦う。
もう何も失いたくないから、戦う。

そう決めた。
だけど、アスランはシンを一人残して遠くへ行こうと。
一緒にいようと告げたくせに、シンの気持ちを裏切った。
シンの意志も想いも全部知っているのに、シンの全てを否定した。

コクピットのシートに蹲るようにシンは俯いて。
頭の中を、様々な事が駆け巡る。
議長の言葉、レイの言葉。
ルナマリア、仲間達、ステラ。

そして、アスラン。

「…っ、は、はぁ…っ、はぁ、はぁ…ッ!」

シンの呼吸が荒くなり、レバーを握る手が、がくがくと震えて。

判らない。何も、判らない。

ただ一つ、判る事。

アスランガオレヲステテイク。

それだけで。

もう失いたくないのに。
守りたいだけなのに。
だから戦うのに。

アスランは、裏切った。
シンの願いも想いも、夢も。
シンに残された唯一の存在が、シンを裏切ってひとり置き去りにしていく。

厭だ。厭だ厭だ厭だ。

もうなくしたくないんだ。
ただ、それだけなんだ。

でも。アスランは。離れていく。

ならば、もう、それで。

大切なものを又なくす位なら。
目の前でなすすべなく失う前に。

自ら、壊してやる。

やがて、シンを支配していた動揺が理性の一線を越える。
荒い息が止まり、震えていた身体に力がみなぎる。
自分の中で何かが弾けた感覚がシンの思考も神経も全て昂ぶらせていく。

「………ッ!!、うああーーッ!!」

絶叫し、俯いていた顔をあげたシンは、あのフリーダムを倒した時と同じように、『鬼神』の如く、凄まじい気迫を漂わせていた。
Category [ 時系列(No.04)【茜さす帰路照らされど】 ]
Thread Title[ 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ]   Thread Theme [ アニメ・コミック ]
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